京都の街は祇園祭ウイーク。
工房のある北山はいつもより静かだ。
観光客がいません。
地元のお客様だけの一週間です。
写真が見えにくいのですが4番車など普段出来ない修理を集めて作業する。
京都の町全体が夜の宵宵山に備えているような時間待ちだ。
初めて工房に訪れる人がひっきりなしの日だ。
お願いその壱。
「自分が知っていることを質問しないこと。」
例。「時計回りと言うのは何?」
ドライバーを締め付ける方向が時計回り。
緩める方向が反時計回りです。
質問者の知識の範囲が判らなくなります。
「ガリレオ・コペルニクスまで遡って説明させるの?」
その弐
時計修理のご相談は必ず時計を持って来てください。
意外と多い。後日、時計を持って修理にくる人は確実に少ない。
お客様は、キキにくるだけで満足。雲をつかむような説明で消化不良の私。
逆に、コックピットのような作業場の工具説明を要求される?
通常、棺おけ、戦闘場とも言われる作業台の工具・機械だ。
一つを説明するだけで30分ほどかかることが多いのです。
「これは何?」「これはどういう風に使うの?」
このような質問が許されるのは、通常、1級技能士になってからのお話。
怖いもの知らずのお客様はこっちが怖い。
その参。
観光客か、新しく京都の住人になった「なんちゃって京都人」なのか、不明だ。
出来るだけ時計と本人の出所を教えて欲しい。
例)「松本から来ました!そばは松本信州そばが好きです!」
「あなたは宇宙人~?私は、東北・岩手の二戸蕎麦が好きで~ス!」
お客様と私の意見がいきなり対立する。不幸です。
時計の修理に来られたお客様です。
大切な、お客様ですがどうしても譲れない一線があるのだ!
飛び魚(あご)は長崎産に限る。
キビ団子は岡山。鮟鱇鍋は七尾・珠洲方面。
ふぐは金沢、女性は下関だ!
などなど!
時計の修理はパスティーシュ工房!にしましょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます