京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間

2012-03-11 13:05:29 | 日記

今日は「京都マラソン2012」が開催されました。
奇跡の快晴!雲ひとつない青空の中を京都市内を走り回りました。
もちろん私は青いメガホンを持って応援!

坂本竜馬、織田信長、小野小町が走り回った京都を現代のランナーが走り抜けていきました。

福島や宮城のランナーが通ると怒号のような歓声が沸き起こります。
彼らの気持ちを考えると自然と涙が出てきます。元気をいっぱい頂きました。

30分くらいの応援でも声はかれてしまい汗びっしょり。気合が入りましたよ~!

10時の工房開店時間に間に合うようランナーと一緒に北上。
最後は前田玄以の玄以通りで応援。お店から400メートルくらいのところを走ります。
最後の登りの坂道が厳しい。応援にも力が入ります。

こんな快晴の京都は久々です。

京都市政の大ヒット企画でした。
皆さんお疲れ様でした!ありがとうございました。

明日は東大寺のお水取り。春です!


難度が高い修理が続々とやってきます。
リューズを引き抜くタイプ。これは汗びっしょりになります。

もう一つはカシオのオシアナス。10万円以上の時計だ。
本体とベルトを固定するバネ棒が錆びる。

汗やゴミが逃げない構造なのだ。高額な時計なのでもうひと工夫設計が必要でしょう。
錆びて塊になっている金属を切る。
作業は本体に傷をつけないように進めていきます。これも汗をかきました。

今日は3月11日。
私は盛岡と仙台あわせて10年間お世話になっていました。
時計店と本屋さんは仲良しです。
お互い薄利。一冊でも万引きに遭うと一日の利益が吹き飛ぶような商売だ。

「世界の腕時計」「ビギン」の雑誌を買うたびに貧乏のお話で会話が弾む。

彼は三陸方面の店長に、私は全国のどさまわりでそれぞれ別れた。
年賀状でつながっていた付き合いも今年は途切れた。

「司馬遼太郎」の小説で出てくる京都の幕末物が彼のお勧めでした。

今日は次々にやってくるランナーの中にひょん!と元気な彼が現れそうな気がしました。
「いつの日にか京都に旗を立てる!」
マラソンランナーの皆様。来年もご上洛をお待ちしております!
みんなの思いを乗せて走り回ってください!





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