京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「こだわりの京都」

2016-10-22 09:25:14 | 時計修理

10月22日土曜日赤口!
千本北大路交差点北東角の看板にご注意!
何気なく「芋を焼き滅ぼさせない」と書いてある。不思議な看板だ。
どんな意味があるのか?確かにこの建物は消防団の詰所のようだ。
「秋の稲刈りが終わるとわらで芋を焼くのが最高においしい。ところがこんがり焼きすぎて炭になるともったいないので焼き滅ぼさせない!」注意書きか?

いえいえそうではない。京都はたき火禁止です!賀茂川べりのバーベキューまで禁止なのだ。
昔のように稲刈り後にわらを焼くことはない。
これは焼き芋屋さんに商品を焼きすぎないような注意か?特に新大宮商店街にある焼き芋はおいしいが焼きすぎてしまうときがある。
そんな妄想をしている。バスが近づいてよく見ると芋が幸になった。
「幸を焼き滅ぼさせない」と書いてある。それなら「幸せを焼き滅ぼさせない」と書いたほうが良い!幸をさちと読ませたいのでしょうね~。
そんなことはどうでもよ~!

時計師は細かい生き物なのだ。18金の金属を加工した残りかすをもう一度集めて溶かして使うほど細かい。要するにケチ!の集団だ。

ところがその集団でも京都人には負ける。
出汁を取るいりこは頭を丁寧にとる。もやしも頭としっぽを一つ一つとる。これでは日が暮れる。もっと細かいのがコメの洗い方です。米をつぶさないようにやわらかくまた、丁寧に3回水で洗う。1度の水を10回まわして計3回で洗い終えないといけません。その時の力の入れ加減にこだわる。まだ水が濁っているようでは失敗!
学生時代のアルバイトの仕事はほぼこの作業をしっかりと体で覚えさせられる。
後年時計業界に入ってもなんとかやってこられたのはこのおかげか?
「あんたは昔からどんくさかったね~。よう~時計屋が勤まったな!」とアルバイト先のおばちゃんに感激される。「お銚子二本で程よく酔うのや!アンタラいくつになってもまだへたくそやね!」と怒られる。

 京都の認知症予備軍の私たち。
100から7ずつ引いてみるのが認知症のテストらしい。私は何とか暗算ができた。元銀行員はさすがにとっとと数字をいう。
 認知症を期待した文系の弁護士は93,86,79…9,2まであっという間に言い終わった。
「すこやしたやろ~おかしい!」こいつは簡単な飲食代の割り算ができない、8%消費税が加算されるといつも高い!計算間違いや~と文句を言うような人が素早い暗算は無理だ!
なんとそこは弁護士だ。その日が来ても大丈夫なように全部93から2まで記憶しているという。
「弁護士が認知症を疑われたら商売でけへんにゃ~!」変なところでこだわる。

京都は今日も秋真盛り!
一年で春と同様に旅費の費用対効果が高い!暑くもなく寒くもない季節です。
おまけに今日は土曜日だ。
定休日の水曜日より暇な日になることが多いので掛け時計のゼンマイを巻き上げる日にしています。ボチボチ仕事にかかりましょうね~!


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