京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「晦日の時間」

2024-08-31 15:52:07 | 時計修理

「おとーちゃんから電話こないにゃんこ。」コタロに会えるのは来週末だよ~。

おかしな8月も今日で終わり。悲惨な米騒動が終わりが見えない中迷惑台風までやって来ました。

9月になると時計メーカー各社が年末に向けて新作が発表されます。現役時代にわざわざ東京まで使い捨て時計を見に行くのも辛いものです。

今は夜久野高原に移住して一年経ちました。ここ一年修理品もヨーロッパのものばかりやって来ます。寂しいものです。もちろん国内メーカーの場合使い捨て時計が主力なので当然修理にくることはない。

時計の役割の一つに魔除け機能があります。毎日規則正しい生活を送ることで健康な身体になる。キリスト教など宗教の祈りの時間が厳しいのも「信じるものはすくわれる」からでしょう。ドラキュラのように夜間活動するものは忌み嫌われるのは体調管理が難しいのでしょう。そんなわけで悪魔払いのアイテムとして時計がその役割を持つようになりました。ただ現状売上の80%がヨーロッパなど海外産で、国内メーカーの製品は使い捨て時計です。従って海外産れの妖怪に強い時計ばかり目立つことになりました。国内では呪物、方位除けの時計があったことは最近知られていないでしょうかねー。裏ぶたに呪い刻印付き時計など見るたびに昔は手作りの歴史を感じます。使い捨て時計は裏ぶたが開けられない構造になっているのでワクワク、ドキドキ感もない、冷蔵庫、洗濯機を触っている気分です。

年末に向けて新作が洗濯機、掃除機の機能説明会ではわざわざ東京まで出掛けるのも辛いものです。やはりロレックスのように自分の命を助けてくれるようなアイテムがいい、この会社は利益の殆どを宗教団体に寄付するので何かとご利益があるのでしょう。毎年恒例の「時の記念日」がある近江神宮の境内にロレックス、オメガなどからの豪華な寄贈品が目立ちます。三井寺など魅力ある観光地なので秋はおすすめです。

あずきの爪切りでちょっと深爪をしてしまう、この後お詫びに鳥のむね肉をあげたら簡単に機嫌が良くなりました。今日で夏も終わり。ワンコの散歩が楽しくなる秋にはいります。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 時計師の京都時間「オオカミ... | トップ | 時計師の京都時間「狂言の時間」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

時計修理」カテゴリの最新記事