昨日は久し振りにDVDを2枚借りてきて立て続けに鑑賞しておりました。
最近は観たい作品がなかったんだけど、最近出た新作の2作品にはちょっと手が伸びてしまいました。
今回こちらの2枚レンタルしてきました。
TSUTAYAはレンタル高いんだよね~。
この日はちょっと贅沢に蒸しパンをかじりながらの鑑賞。
はじめに崖の上のポニョから観ました。
金魚が何故海に住んでるという設定。宮崎さん、なんで?
そして何故か眠くなってしまうポニョ。
ウチのポニョたちも昼下がりは決まってお昼寝タイム。
しかし、金魚が超能力を捨ててまで人間になりたいという設定。人間の存在を美化した根拠ってなんだったのだろうか、イマイチ掴めなかったです。
2本目は禅 ZEN。
この映画のストーリーは、鎌倉時代に曹洞宗の大本山、永平寺を開山した道元禅師のお話。永平寺といえば精進料理で有名なお寺なんですよ。
なかなかいいお話でしたので、ここで一部紹介したいと思います。
道元 「おりん、どうしたのだ?」
おりん 「あたいは自分が憎い! 殺してやりたいほど憎い。あたいの中にも仏がいるなんて騙して、あんたらも憎い! 南無阿弥陀仏のほうがよっぽどましだ!!」
道元 「嘘ではなーい! 汝の中には仏はいるのだ!! ただな、簡単には仏さんには出会えんのだよ。人間は誰もが、『あれが欲しい』、『これが欲しい』、『ああなりたい』、『こうなりたい』とむさぼり、思うようにならぬと腹が立って愚かなことをしてしまう。そのようなことで目隠しをしているから仏が見えぬのだ。だから座るのだ! その目隠しが取れるまでひたすら座るのだ。そうすれば、自分の中の仏と向き合える。おりん、自らを殺すことは仏を殺すことだ。そして他者への依存は自らの仏を否定することだ」
また道元は時の執権、北条時頼にも接見している。時頼は、倒した敵の怨霊に悩まされていたため、以下のように説法している。
道元 「怨霊の悲しみ、苦しみ、恨みは、あなた自身の悲しみ、苦しみ、恨みなのです。その苦悩を全て受け入れるのです。しかし、己の全てを捨てなければ、受け入れることは出来ず、苦悩が去ることも出来ません。あなたが右手に権力を握ったその時、あなたは左手に苦しみを握ったのです」
時頼 「国を平安に保つことこそ私の勤めなのだ」
道元 「いかに優れた者であっても武器を持ってして呈したものは永遠の統治者とはなれません。まして、己の心が平安ならざぬ者にどうして国を平安に治められるでしょうか。あなたは、『救われたい、救われたい』と願いながら、何一つ捨てる勇気がないのだ!」
「春は花、夏はホトトギス、秋は月、冬雪さえて涼しかりけり」 道元
≫ 禅 ZEN オフィシャルサイト
先祖の菩提寺が曹洞宗だったこともあってとりあえずチェックしてみたんですが、久し振りにちょっとツボにハマっちゃいましたね。
「悟りとは、ただ座ること」
「あるがまま、あるがまま」
