2年以上前の米を「古米」というように古い珈琲豆を「オールドクロップ」とか「オールドビーンズ」などと言ったりします。
昔は、ワザと数年寝かして枯らした豆をオールドビーンズなどといって重宝されていた時期もありました。しかし現在ではこういうの、はっきり言って邪道なんですよ。
でも、今回試した豆は16年物で、邪道を通り越しちゃってるんじゃないのかな。こんなのはきっと最長記録だろうと思う。
何故かっていうと今の時代、生豆をワインの様に豆を保管しておく人はまずいないからだ。
でも私の場合、保管してたんじゃなく、焙煎するのが億劫で残っていただけなんです。
で、今回焙煎して飲んでみたのが、
モカ・マタリNo9、ミルキーウェイ・マンデリン、キューバ・クリスタルマウンテン
この3種類の豆をブレンドしたです。
非常に古い豆ではあるが、一応どれも申し分ない最上級の豆である。
珈琲の酸味が苦手っていう人にとっては、オールドビーンズで淹れた珈琲は角が取れて飲みやすいってこともあるんだろうけれど、それは2~3年の話。さすがに16年となると。。
焙煎は普通、豆の種類ごとに分けて行わなければならないんだけれど、面倒臭かったんで今回は、ちゃんぽん焙煎。
豆を焼くというより燃えちゃう感じで煙が凄かったな~。
生豆に含まれている水分が飛んでしまっていた為、ほんの5分程で焙煎が完了してしまった。この早さはニュークロップ(新豆)ではあり得ない半分以下のスピードだ。
最近はスーパーの安売りの挽かれた豆ばっかり飲んでたから、ミルは半年振りの使用。
ネルは裏返して使用したほうが長持ちするという声もあるんで、いつも縫い目は内側にしてます。
飲んでみると、良質な豆の酸味がスッカリ抜けており、非常にゆるい味になっている。
通には物足りない味であることは確かであるが、非常に飲み易い味だ。
品質の悪い安値の豆で淹れた珈琲みたいに、むせてしまうこともなく、かえってこちらのほうが、美味しく飲めることが出来るかもしれない。
そういうことを考えれば、超オールドビーンズもグレードの高い豆なら決して悪くは言えないでしょう。
例えるなら、「魚沼産コシヒカリの米ならば、ちょっと古いぐらい普通に食べれちゃう」っていったところなのでしょうかね!?