詩~志おとろへし日は~ 2019-04-11 23:02:49 | 文学 志おとろへし日は こころざしおとろへし日は いかにせましな 手にふるき筆をとりもち あたらしき紙をくりのべ とほき日のうたのひとふし 情感のうせしなきがら したためしかつは誦しつ かかる日の日のくるるまで こころざしおとろへし日は いかにせましな 冬の日の黄なるやちまた つつましく人住む小路 ゆきゆきてふと海を見つ 波のこゑひびかふ卓に 甘からぬ酒をふふみつ かかる日の日のくるるまで
蜜蜂と遠雷~文庫化される~ 2019-04-11 22:47:00 | 文学 たいへん人気の高い小説の 「蜜蜂と遠雷」が文庫化された。 ピアノコンクールをめぐる人間模様を 実に巧みに描いている。 主人公は、 羊飼いの少年だが、 その素性はわからないまま 小説は終わってしまうのである。 さて、コンクールの優勝者は誰?
開高健の人生相談㉑~ゴルフ~ 2019-04-11 22:30:37 | 人生 (問) 小生の家の近くに、広いゴルフ場があります。 いかにも社用族らしいオッサンが、 平日の昼間からキャディにバッグを持たせて、 狭い日本なのにスペースをいっぱい使って、 現を抜かしているのを見ると、 頭にきてなりません。なにが〇〇だ、〇〇だ、 の心境です。 聞けば、先生もゴルフが嫌いだそうですが、 その理由、およびゴルフ罵倒の弁を聞かせてください。 (答え) 最大の罵倒は黙殺である。 したがって、 わたしは 何も言わない。
詩~海~そのたおやかさ 2019-04-11 22:18:29 | 文学 ある橋上にて 十日くもりてひとめ見える 沖の小島はほのかにして いただき少しかたむいて あやうきままにたたずんで はなだに暮れるあちこちに わが奥つきを見るように
男おいどん料理術④~だしについて~ 2019-04-11 22:09:29 | 料理 男おいどん料理術。 手間暇かけず、 安くあげる。 だしについて。 昆布味、 かつお節味、 酸っぱいもの、 など、3点揃える。 おのおの、200~300円で買える。 3点で1か月はもつ。 それぞれの成分をしっかり覚えておく。 それに従い、味の組み合わせは、 10通りくらいになる。 好みの味はどうしたらつかめるか、 練習して、わかるようにしておくことが大切である。 栄養素も、 「食品成分表」などで おさえておく。
名歌鑑賞㉑~永井陽子~アンダルシアはと遠けれど 2019-04-11 21:53:37 | 短歌 永井陽子。 昭和26年愛知県生まれ。 「短歌人」編集委員。 「現代歌人協会」会員。 …… ひまはりのアンダルシアはとおけれどとほけれどアンダルシアのひまはり 上下が鏡像をなす歌。 アンダルシアへのあこがれを歌うが、 2つめのアンダルシアが切ない。 一度でいいから「アンダルシアのひまはり」を見てみたいと。 若くして、自死。夢はかなわなかった。 …… ゆふぐれに櫛をひろへりゆふぐれの櫛はわたしにひろわれしのみ
富士山の絶景⑱~赤、青、紺青~ 2019-04-11 21:46:05 | 富士山 前景に赤い花の群落。 鮮やかである。 富士山。 悠々としている。 雲。 茜色。 空。 紺青。 それぞれが響きあって、絶景を演出している。
佐伯九段将棋サロン茶話会4月第1回目 2019-04-11 21:27:47 | 将棋 佐伯九段将棋サロンの終了後、 ほとんどの人が、 茶話会もしくは飲み会に出かける。 わたしは下戸なので、茶話会に出ている。 仲間はみんな紳士淑女であり、 人生の訳知りである。 とても楽しく、 月2回の茶話会を楽しみにしている。 将棋の話、 人生の些事、 食物の話、 趣味の話。 とても仲が良いので、 サロンが終わったとしても クラス会のようになるのではないか。 あああああ 高校三年生ではないが、 クラス仲間はいつまでも。
対局日誌64~B弐段との戦い~ 2019-04-11 20:22:06 | 対局日誌 佐伯九段将棋サロンで本日対局した1局、再掲。 ライバルのB弐段。 センスのいい将棋を指す人で、 居飛車振り飛車指しこなす。 本日は、 彼の早繰り銀対 私の棒銀。 定跡を意識しつつ、慎重に指す。 相手の強さがわかっているだけに、 長考の連続。 相手が、玉を左に動かせば棒銀、 という作戦であったが、 居玉のままで指されたので、 思い切って開戦。 手順前後で不利になったものの、 Bさんだけには負けてはいけない。 打倒〇〇と公言され、 そうとなると、ますます負けられない。 形勢はゆれ動き、どちらが有利かわからないまま 終盤戦に。 必至をかけ、 詰まされなければ勝ち、という局面。 相手は、飛車、角、金、香と持っていて、 危ない。 とうとう即詰みの局面となる。 2とおりの詰みあり、 と最後の1手、 ところが、 錯覚で、詰まないところに馬が来る。 守備の銀の効きがあったのです。 どういう場面が起きたかは、秘密です。 彼とは、これからもいいライバルでありたい、 と思います。
対局日誌63~平成の佐伯九段将棋サロンもあと2回~ 2019-04-11 19:58:15 | 対局日誌 本日は、佐伯九段将棋サロンで4局。 四段のOさん 五段のKさん 弐段のBさん と対局。 対o四段。 早繰り銀対棒銀の闘い。 久しぶりで棒銀を採用しました。 押したり引いたり、1手1手気を抜けません。 銀をうまく捌いて、 優勢に。 最後は、相手が1手詰めに気づかず、 即詰み。 感想戦は、双方互角、ということでした。 対K段。 第1局は力戦相居飛車で、完敗。 第2局は、まったく全局と同じ局面となり、 あと1歩で届きませんでした。 ちょっと、格が違うようです。 対B弐段。 早繰り銀対棒銀。 きれいに捌いて勝勢に。 それでも押し引きは続き、 1手違いの終盤戦。 わたしに緩手があり、 即詰みの筋がありました。 ところが、 必至をかけたものの、 わたしが1手詰めの局面になり、 「こりゃ、負けたか」。 ところが、B弐段は、 錯覚で詰まし損ね、 勝利が転がり込みました。 ああ、危なかった。 升田幸三は言いました。 「錯覚いけないよくみるよろし」
富士山の絶景⑰~前景に桜~ 2019-04-11 10:13:51 | 富士山 写真の中心に桜が配されている。 大きな桜の樹だ。 その後ろに、雄大な富士山が屹立している。 すべてを包み込むように。 静的な景色であるが、 遠、中、近の対比で、 美しさは際立つ。
権威ある最高の憲法テキスト「憲法第6版」芦部信喜著 2019-04-11 08:43:50 | 憲法 写真は、 「憲法第6版」芦部信喜 岩波書店 である。 今の中学校社会「公民」の優れた教科書の構成は、 すべてこの書に拠っている。 いまだに、 憲法学で芦部信喜の業績は、 燦然と輝いているし、 この書は、彼の弟子によって補訂されており、 ほぼ最新の内容を盛り込んでいる。 もともとは、 芦部信喜先生がNHKの放送大学で講義をされたとき、 小さなテキストを書かれ、 それをもとに体系書として完成されたものである。 私は、法律学を修めていたことがあるが、 この書には、随分支えられた。 成績も、憲法が1番よかった。 あるとき、 経営学部を擁する大学の図書館に、 この書がないことを発見し、 これは嘆かわしい、すぐ備えるべきだと思った。 たまたま大学を訪れたときに、 教務主任の教授にそのことを告げると、 「すぐ準備する」ということであった。 ところが、いつまでたっても、備えられなかった。 実現したのは、10年後である。 地元図書館にリクエストした。 すると、まもなく購入された。 ありがたい話である。 地域の図書館も、ばかにならない。