時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

夜中なので静かにしてください

2006年04月22日 | Bloomingtonにて
いよいよ春学期も最終週。二つの発表と二つの期末レポートが控えています。JCCに来ている他の学科の学生さんに聞いても同じようなもの。みんな限界に挑戦中です。私は、音声学の実験は順調で、今日やった知覚実験もまあ成功。3人であれこれ考えて作った合成音声を使った結果、きれいに範疇知覚が得られました(韓国慶尚道方言話者が被験者)。でも、文法論の研究発表はまだまだ未熟で、直されっぱなし。仮説の当否をちゃんとより分けられる実験文が組み立てられてないらしいのです。今週末、やり直しです。。。

さて、写真はうちのアパートの入り口から南向きに、踏切を撮ったものです。ここに引っ越してきた昨夏、時差で眠れない夜に気づいたのが、夜中でも貨物列車が警笛をベーベー鳴らして走ることです。うるさい。最近は気にならず寝てますが。で、不思議なのが、執拗に何度も何度も鳴らすことです。えらくでかい音なので、数回鳴らせば十分みんな分かると思うのですが、警笛を鳴らすことに機関士がご満悦なんじゃないか、と思うくらいしつこい。

で、先日この写真を撮ったときに初めて分かりました。この踏切に遮断機がないのは知っていたのですが、実際踏み切りの様子を観察してみると、警笛をベーベー鳴らしていても、車はぎりっぎりまで通過していくのです。たぶん、列車はたいてい50両以上連なって、しかもとってものろいスピード(たぶんマラソンランナー=時速20Kmより遅い)で通るので、長ーいこと待つことになる。だからできれば先に通過したいんでしょう。で、みんな、ぎりぎりまで突っ込んでくる。接触事故が起きるのではとヒヤヒヤするほどです(見た限り、1秒あるかないか)。一時停止なんでする車、見たことありありません。

これで、執拗な警笛のわけが分かりました。「そこ行くぞ、行くぞ、行くぞ、本当に行くぞ、もうすぐだぞ、本当に来たぞ、通過するぞ!!!」と何度も知らせないと、諦めて止まってくれないんでしょう。

ということで、踏み切りに対する考え方が、自分がなれた日本のものとは全く違うらしく、そのせいで警笛の鳴らし方にも全く違う考えが適用されていると分かりました。リクツは分かってもうるさいものはうるさいので、通るたびに「あーもううるせえ」とぶつぶつ言っております。

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