先日フジテレビで放送された、「ニッポン人の忘れもの」で、
終盤に、ビートたけしさんの作文がテロップで流れました。
『それは言わない約束』という言葉について考えを述べられており、
これに対して共感してしまいました。
主義・主張を述べるのは、現代においては日本でも常識になっている感があります。
あまり過激な主張を述べるようなことをせず、黙して背中で語る美学みたいな、
モノがあっても良いとは自分も想います。
どちらかに偏ることなく、自分の信念でいければ理想だと思う。
ネット時代になり、幅広い知識を吸収することができる時代になったかと思えば、
自分に合っている情報だけを見て、自分勝手に自分に都合のように解釈しています。
あとで指摘されて、「あ、そうか」と気づく場合があります。
ビートたけしの作文はとても心に残った。ここに紹介いたします。
「それは言わない約束」
かつて日本には「それは言わない約束」って決まり事があった。
ちょっと嫌な事があったり、何か欲しかったり、
もっと食べたかったりしても、
日本人はそれを口に出さずに我慢する美徳があった。
それが今は、欧米化なのか「言いたい事を言わないのは損」みたいな、
主義・主張を言うのが正しいみたいな時代になってきた。
かつては、そんな風になんでもかんでも口にするのは恥ずかしい事で
それは「恥を知りなさい!」って事だった。
それで前に酒場で「恥を知れ!」怒ったら
「お前見たいな恥ずかしい事している芸人に言われたくない」みたいな。
だからそれは「言わない約束でしょ」。
って、オチ。
ビートたけし流のシャイなオチ付きの話だけど、なるほどと思い感心しました。
年とるに従って、賢くなって偉そうな事も言えるようになったりして、
「それはちゃんと言った方がいいよ」とか「言わないと損」とか言ったことがある。
何が得で、何が損かなんて、人それぞれの行き方。
損か得かじゃなくて、どんな風に生きるかが大事。
当然の事だけど、そんな事を考えさせてくれた番組でした。
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