先日の雪の朝、祖母を車で歯医者に連れて行った。
玄関前に石段がある歯科医院の前で降ろした。
帰りがけに後ろを見ると、50歳前後の男性が
祖母の手を取り、石段を上るのを援助してくれている。
骨粗しょう症で背中が丸くなっている祖母が大変に
老いた姿に見えたのだろうか。
本来であれば、私が玄関の中まで連れて行くのが
本当かもしれない。・・・・・。
“小さな親切”を自然にやってのける患者さんが
やって来る歯科医院が混むのは、無理のないことだ。
後で祖母に「知っている人か」と聞くと「いいえ」の
答えであった。玄関に入って、スリッパを出してくれて
長靴まで揃えてくれたと大変に感心していた。
「今時、こういう人がいるんですね」と祖母が
“大きな笑顔”で言う。
(サトー)