神戸新聞 2011年9月30日(金)『人』 (神戸新聞朝刊3面)
共同親権を全国で訴える英会話学校講師
ケビン・ブラウンさん
離婚後の子どもの親権について、欧米の多くが両親の共同親権を採る中、日本は片方の親にのみ限定する単独親権を採用する。
「親権を持たないと子どもから切り離され、その人生にほとんど関われない」。自転車で熊本をたち、列島各地で日本の制度の弊害を訴える。28日には兵庫県庁を訪ね、知事宛ての手紙を渡した。
米イリノイ州出身。米国に留学中の日本人女性と知り合い、2002年に来日し結婚、長男を授かった。子育てをめぐるすれ違いから4年前、妻が子どもを連れて家を出た。育ち盛りの長男に会えるのは6週間おきで、わずか5時間。「親権を奪われ、詳しい住所も知らされず、子どもと満足に会えないなんてこの国の制度はおかしすぎる」と訴える。
親権を失うと、わが子との面会を保障するものはない。当事者の多くは「熱を出した」「会いたくないと言っている」などの理由で面会を拒まれた経験を持つという。
「子どもの権利条約」には、離婚後も子どもは定期的に親と会う権利を持つことが明記されている。日本でも、国際結婚の破綻後に子どもを無断で国外に連れ去ることを防ぐハーグ条約の批准に向け、単独親権を問い直す動きもある。
「面会の権利を詳細に定めない日本の法律はあまりに漠然としている。子どもと会えなくなり、それを苦に命を絶った人もいる」。支援者と交流しながら、ゴールの東京を目指す旅は10月中旬まで続く。愛知県岡崎市在住。英会話学校で講師を務める。45歳。 (黒川裕生)
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ケビンさんの次の訪問予定は、30日(金)午前11:00に大阪市役所、午後1:30に大阪府庁です。
10月1日(土)に京都に移動後、夜行バスで熊本に向かい、
2日(日)に熊本でお子さんとの面会交流後、夜行バスで京都に戻り、
3日(月)の午前に京都府庁、午後に滋賀県庁を訪問する予定です。
共同親権を全国で訴える英会話学校講師
ケビン・ブラウンさん
離婚後の子どもの親権について、欧米の多くが両親の共同親権を採る中、日本は片方の親にのみ限定する単独親権を採用する。
「親権を持たないと子どもから切り離され、その人生にほとんど関われない」。自転車で熊本をたち、列島各地で日本の制度の弊害を訴える。28日には兵庫県庁を訪ね、知事宛ての手紙を渡した。
米イリノイ州出身。米国に留学中の日本人女性と知り合い、2002年に来日し結婚、長男を授かった。子育てをめぐるすれ違いから4年前、妻が子どもを連れて家を出た。育ち盛りの長男に会えるのは6週間おきで、わずか5時間。「親権を奪われ、詳しい住所も知らされず、子どもと満足に会えないなんてこの国の制度はおかしすぎる」と訴える。
親権を失うと、わが子との面会を保障するものはない。当事者の多くは「熱を出した」「会いたくないと言っている」などの理由で面会を拒まれた経験を持つという。
「子どもの権利条約」には、離婚後も子どもは定期的に親と会う権利を持つことが明記されている。日本でも、国際結婚の破綻後に子どもを無断で国外に連れ去ることを防ぐハーグ条約の批准に向け、単独親権を問い直す動きもある。
「面会の権利を詳細に定めない日本の法律はあまりに漠然としている。子どもと会えなくなり、それを苦に命を絶った人もいる」。支援者と交流しながら、ゴールの東京を目指す旅は10月中旬まで続く。愛知県岡崎市在住。英会話学校で講師を務める。45歳。 (黒川裕生)
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ケビンさんの次の訪問予定は、30日(金)午前11:00に大阪市役所、午後1:30に大阪府庁です。
10月1日(土)に京都に移動後、夜行バスで熊本に向かい、
2日(日)に熊本でお子さんとの面会交流後、夜行バスで京都に戻り、
3日(月)の午前に京都府庁、午後に滋賀県庁を訪問する予定です。