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おジャ魔女どれみと徒然

おジャ魔女のこと、

日常のこと、

いろいろ。

ビバリウムについて、その「育てれば解放される」

2024-08-24 13:34:00 | SF

 アイルランドの奇才、ロルカンフィネガン監督作。異色のホラー映画。
 
 教師のジェマと植木屋のトム。一組のカップル。
 一緒に住む家を探すため、不動産屋を訪れる。

 そこで集合住宅地『ヨンダー』を紹介されるが……


 UNEXTを見てたら目についての視聴。
 突如迷路になり出られなくなった住宅地。置き去れる荷物、奇妙な子供。

 設定自体はありふれてるかなとは。
 まぁ、独特な世界観で引き込まれはする。先がとにかく気になる。

 子供も意味分からんくて不気味。1年足らずで成長し大人になって。
 エイリアンなんか怪物なんか。どんどん不気味さが集約して、ラストへの期待が高まる。

 が、結局何も起きません!w
 結局謎は未解決のまま物語完。

 SFチックというか、世に奇妙な物語みたいな。オチなしのシュール系。
 雰囲気作りはまあまあ。でも、俺は苦手な部類の作品。

 謎や伏線は回収してほしい派。もうちょいはっきりしてほしい。歯切れの悪さある。
 それでも映画としての完成度は良いから憎めない。

 ツッコミ所はあれど見過ごせない感じ。
 フィネガン監督作はもう一作あるんで見てみましょうかね。

 では、また。



アニアーラについて、その永遠の夜

2024-05-27 06:53:00 | SF

 1974年にノーベル文学賞を受賞したスウェーデンの作家・ハリーマーティソン氏。
 そのマーティソン氏が1956年に発表、SFがテーマの叙事詩を原作とした映画。

 ストーリーは、

 近未来、地球の環境汚染が進み人類は火星への移住を開始。
 宇宙船アニアーラ号は8千人の乗客を乗せ発進。火星まで予定三週間の旅。

 しかし、機器の故障で操縦不能に陥り火星への到着失敗。
 アニアーラ号は宇宙を彷徨う難破船になってしまう。


 MRとイサゲルっていう嬢ちゃん2人が主人公?で物語が進みます。
 厳密に主人公がどうと言うよりは難破船に住む人々の過程のお話。

 一応、アニアーラ号は空気やら何やら自給自足が可能で暮らすには困りません。
 AIである《ミーマ》により、人間の脳内にイメージを流し込み不安を取り除けます。

 当初は大丈夫だったんです当初は。
 漂流から数年経ち、ついにミーマが故障。そこから崩壊が始まる。

 不安に耐えきれず自殺者が相次ぐ。
 船内にヒエラルキーが生まれ、カルト宗教が流行り。

 単純に人間の歴史や縮図というよりかは、宇宙独特の雰囲気。
 人間の精神が徐々に狂い荒廃し虚無になる。船は棺と化す。
 
 やたら評価低いけど、めちゃめちゃ面白いよなあ。
 内容としては「で?」っていう、過程を見せられてるだけのオチなしだけど。

 それが面白いんやがなあw
 漂流が決まった時点で、無限とも言える広大な宇宙、破滅は決まっていたと。

 根源的な怖さを表している、と思うw
 とにかく救いがないし話にオチを求める人には向いてない作品やが。

 俺は好きだw
 では、また。



メッセージについて、その非ゼロ和

2024-05-15 05:53:00 | SF

 アメリカの作家テッドチャン氏の『あなたの人生の物語』という小説原作。
 未確認飛行物体との接触をテーマとした映画。

 SF作品の中で傑作と言われてる有名作。
 見よう見よう思ってたんだけど、ずっと先延ばしにしてたw 最近ようやくやる気が出て視聴。

 ストーリーは、突如として未確認飛行物体が世界各地に飛来。
 言語学者のルイーズ、物理学者のイアンは“ヘプタポッド”と呼称された宇宙人との対話に挑むといったお話。

 「なんか宇宙人が来たんやけど何話してるか全然分からん」という、直球すぎる導入。
 当たり前すぎて逆に盲点な切り口。面白い発想やな。

 凄いしっとりとした、品の良い作風。
 丁寧な語り口で話に引き込まれる。

 地味なんやけど、宇宙人に対する不信感や畏敬、その先にある答え。
 宇宙人を通して、人類や地球の未来へ向けて、暖かいメッセージ。

 どうやら原作小説のファンからは不評らしいが。
 確かに懸念として、ルイーズがなんで未来を読めたんかは謎で問題を全部解決しちゃうんは安易だったかなとは。

 ただ不満点はそれくらいで、終盤は理屈無用な展開。聞くのは野暮って感じw
 未知へのアプローチが心象的な話へ繋がってくけど、何でもかんでも理屈が通ってりゃいいわけじゃない。

 映画自体、前向きな内容で、SFだからこそ、こういう展開であってほしい。
 では、また。




ミッドナイトスペシャルについて、その上の世界

2024-05-14 09:10:00 | SF

 日本未公開の映画。
 SF作品として隠れた名作なんだとか。気になったんで視聴。

 ストーリーは、よく分からんw
 話が唐突に始まります。アルトンという男の子と逃げる二人組。

 牧場と名乗るカルト教団。捜査に入るFBI。
 あらゆる人々がアルトンを追う。逃避行の物語。

 諸々の過程説明が省かれ、ホントよく分からん。
 ただ、役者の名演で緊張感がある。それに引っ張られて最後まで見れた。

 映画自体の作りはしっかりしてるけど「なんじゃこりゃ」って気持ちが拭えん(^^;
 そこそこ見応えはあるから、まぁ、見て損はなかったかなとは今なら思う。

 一応、ハッピーエンドだし。
 逃避行の行く末。興味があるならいかが。

 では、また。




スリザーについて、その最強の生物

2023-10-10 04:52:00 | SF

 とある町に地球外生命が来訪。
 人間の体を乗っ取り、地球を侵略しようとするSF映画。

 てか、ジェームズガンの初監督作なんすね。
 後の名監督、名プロデューサーの貴重な一作。一見の価値あり。

 町で起こった事件で、話の規模は小さいですが、小さいながらの完成度、見事です。
 宇宙人の造形もキモくて好きw 大作って訳じゃないが、機能美というべきか、ありふれた作品ではあれど洗練されてます。

 傑作ではないけど安定感、中堅的な面白さが良い味出してる。
 物体Xとか好きな人はハマると思う。

 警察が最初から協力的だったり。大概こういう作品って、誰も信じてくれなくて被害が広がるイラつき展開あるもんだが。
 話がサクサク進んでストレスフリー。

 下手にCGとか使ってないしからこそのSF作品。
 古き良きと言いますか、こういうストレートパンチな作品が少なくなった。

 これだからアマプラを漁るのは辞められん。
 では、また。