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おジャ魔女どれみと徒然

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特捜部Qについて、そのPからのメッセージ

2022-09-27 03:57:00 | 特捜部Q

 特捜部Q第3弾。今作はシリーズ中でも最高傑作と名高い。
 事件の発端は手紙が入ったボトル。かなりメルヘンな入りw

 でも、そのメルヘンから大事件に発展すんだから、毎回侮れない。
 ミステリー、ストーリーの重厚さ。シリーズを重ねるたび進化。

 例によって、犯人と全体像は序盤で「あっ察し」状態。
 てか、今作は犯人であるヨハネスに尽きます。ヨハネス無双ですw


 登場から「こいつ悪役👉」ってのが瞬時に分かる。
 マジで登場シーン、ダースベイダーかとw コントやんw

 しかも、ただのお笑いじゃなく、むちゃくちゃ強いつーね。
 子供のみならず、大人2人、刑事も1人殺すという。

 カールもノされちゃうし。今作のカールはちょっと情けないけどねw
 前作の事件が尾を引いて、メンタルボロボロ。

 思えば、一作目で相棒2人やられてんだよね。
 そんで前作は目の前で被疑者2人、焼身自殺。

 そりゃシンドくもなるw 今作も散々痛めつけられて囚われの身に。
 まぁ、そこは我らがアサドが颯爽と助けに来てくれるけど。

 アサド、ヨハネスに正義の鉄槌を下すの巻。
 大立回りのヨハネスやが、最後は揶揄的というか皮肉な結末。

 異教徒のアサドがヨハネスに洗礼を施してるような。
 洗礼を食らわすの間違いかw かなり鮮烈だった。

 
 そんなヨハネスもただのサイコではなく「なぜそうなったのか?」。
 事実を紐解き、真相を手繰り寄せるのが今作の焦点です。

 てか、ヨハネスの設定や生い立ちはガチで笑えん。
 それこそ安倍元首相の暗殺者、山上徹也を彷彿とさせる。

 宗教にハマる母親とか、まんまやん。鳥肌立ったわ。
 キリスト教の躾や折檻は日本でも事件になったし。かなりの現実感。

 それでも、神を憎むようになったヨハネスにも家族がいて。
 母親を殺しながらも、姉には優しく、姉を愛していた。この矛盾。

 ヨハネスはただのサイコパスでも、信仰心頂戴お兄さんでもない。
 ヨハネスは断じて「悪魔の子」などではない。

 全人類が聖人君子でないように。ヨハネスが歪んでいたとしても。
 ヨハネスが犯した罪は、人間が為す業なのだと、俺は思う。


 エンディングは、犠牲となった子供のお葬式で幕を閉じる。
 散々、信仰をバカにしてたカールも今回ばかりしみじみ信心深くw

 無愛想顔は相変わらずですが、何だかすっきりした面持ち。
 物語としても、胸がすく、清々した終わり方だったな。

 孤独や寂しさは絶えずとも、雲間から光が射したかのような。
 カールも復活したそうで何より。一件落着、落着~。

 と、行かないのがこの特捜部シリーズですねw 次の事件です。
 アパートの一室から、ミイラ化した遺体が発見される──。

 「カルテ番号64」へ続きます。
 では、また。





 こっからはシリーズ総評。
 やっぱり「カルテ番号64」。一番面白かったな。

 最初に見たのもあるし、衝撃が忘れられない。
 犯人が先に出てくるのは同じなんだけど、先の読めなさ。

 ジワジワと陰謀が露になる話の広がり方。段違いやな。
 4作見るのが面倒な人は、カルテ64だけは見た方が良い。

 ちなみに時系列は、檻→キジ→P→64ね。
 第5弾の最新作「知りすぎたマルコ」もあります。

 ただ、この5作目からキャスト一新。
 俺は初期メンバー大好きだから、4作で見んの止めますw

 小説は6作目「吊された少女」。7作目「自撮りする女たち」。
 8作目「アサドの祈り」発売中。第10作まで構想があるとか。

 興味ある方はどうぞ。映画の方が分かりやすいと思うがw
 映画全4作、少なくとも見て損はない作品です。


特捜部Qについて、そのキジ殺し

2022-09-26 06:44:00 | 特捜部Q

 特捜部Q第2弾。今回のヤマは双子惨殺事件。
 正直、長い割には見応えは落ちてたかな。面白かったけど。

 今回は謎解きというよりかは、シンプルな復讐劇。
 いや、報復劇と言うべきか。この作品、中絶好きすぎやろw

 犯人がいかに、どう追い詰められるかが焦点。
 キミーという刺客と特捜部Q。三つ巴の争い。

 ただ、もう早い段階で全体像とか真相が分かっちゃうから。
 オチが読めた分、話が長く感じたな。

 まぁ、飽きない程度には盛り上げの配分はしっかりしてた。
 これでも端折ってるらしいし。原作は600ベージの超長編w

 それを考えたらテンポも良かったかな?
 話の分かりやすさという良点も健在。

 金持ち集団のマンハント。キジ狩りではなくキジ殺し。なるほど。
 キミーの壮絶な過去にも胸打たれました。

 デンマークの美しい自然と陰湿な暴力。
 皮肉にも、この対比が良く映える。

 今作でカール&アサド&ローセで、特捜部トリオ完成。
 アサドとローセの掛け合いに巻き込まれるカールが面白い。

 やれやれ系主人公w てか、つくづくこの人って性格良いよね。
 熱い正義感に優しい心。特捜部の主人公はこの人でなくては。

 被害者の無念を晴らすため、復讐を止めるために。
 奔走するカール&アサド。事件の行方はいかに。

 では、また。



特捜部Qについて、その檻の中の女

2022-09-25 01:00:00 | 特捜部Q

 「特捜部Q」記念すべき第一作。
 今回のヤマは5年前に起きた政治家失踪事件。

 あのおばちゃん、あんま同情できないけどねw
 なぜ監禁されなくてはならないのか?

 その「なぜ?」に着実に、丁寧に迫っていく。
 堅実かつスマート。尺も一時間半でテンポが良い。

 カール&アサドの人間味やコンビの成り立ちもしっかり描いてる。
 話も理解しやすいし、ここでがっつり観客の心を鷲掴みにしてくる。

 「カルテ64」も衝撃的で良かったけど。
 やっぱ第一作から見るのが一番だねw

 まだ2作品もあるとか豪華だ。楽しみで仕方ない。
 今日はもう眠いから、ここまでにするけどw

 では、また。



特捜部Qについて、そのカルテ番号64

2022-09-24 00:22:00 | 特捜部Q

 デンマーク・コペンハーゲン警察。
 未解決事件を扱う『特捜部Q』。

 アパートの一室から、3人のミイラ化死体が発見される。
 特捜部のカール&アサドは事件解決へ挑む。

 累計1000万部の人気小説シリーズ「特捜部Q」の映画第4弾。
 本作は本国デンマークで最高興収を叩き出した大ヒット作。

 何気なく見てみたんやが、これメチャクチャ面白いなぁ!
 要は刑事バディ物なんですが、日本人は皆好きなんじゃないか?

 デンマーク版相棒ですからw 最高に面白い。大好物や!
 デンマーク作品侮れない。これは全シリーズ見るわ。

 よくある、難事件へ挑むというテンプレ。凄くシンプル。
 ただ、扱う事件は単なる殺人ってわけじゃなく、かなり重いです。

 今回は福祉国家の闇。優生政策の犠牲者がテーマ。
 物語は1961年と現代を行ったり来たりで徐々に紐解かれていく。

 この展開の仕方も面白くて分かりやすいんだよね。分かりやすい!
 刑事目線で一緒に事件を解いていくような。構成が天才的。


 テーマ・題材が実際に起きたことってのが、また戦慄させられます。
 原作者・オールスンさんも事実に衝撃を受け、本作を執筆。

 デンマークの優生政策は1929年から1969年まで施行。
 障害者や不良女子に対して、強制不妊手術を実施。その数は1万人。

 デンマーク政府は事実を認めながら、賠償等には一切応じず。
 劇中のニーデは従兄との恋愛で収容所に入れられるという。

 日本では考えられない……とは言い切れないのが残念でならない。
 日本でもハンセン病収容所で強制不妊を実施。

 日本政府は事実を認め、一時金を支給。
 故・安倍元首相が公式に謝罪したのが令和元年と。寒気がするぜ。

 18世紀、イギリスの学者ゴルトンが提唱した優生学。
 その思想は欧米を中心に、現代まで根強く国々を侵食している。

 1960年代は障害は遺伝すると言われ、不妊手術の対象に。
 ロボトミー手術を開発したモニス医師なんてノーベル賞取ってるし。


 いかにドス黒いか。
 その暗闇を、デンマークの移民問題と絡めた濃密なストーリー。

 ここまで話を発展させる、広げる。凄いなあ。
 キャラの掛け合いとかもコミカルで、話を砕いてくれる。

 特に今作は、知らんかったんだけど、キャストが一新されるそうで。
 W主演のカースさん・ファレスさんはこれでラスト登板とか。

 それであのエンディングね。
 シリーズ追ってないから、全然関係性は分かんないけどW

 ちょっと感動しましたよ。ツンデレカールさんw
 まぁ、これから全部見るから問題なし。

 コーヒー片手にシリーズぶち抜きと行きますか。
 重厚なストーリー。デンマークの傑作ミステリー。

 皆さんもぜひ着いてきてください。
 では、また。