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おジャ魔女どれみと徒然

おジャ魔女のこと、

日常のこと、

いろいろ。

ツイスターズについて、そのストームチェイサー

2025-02-15 19:42:00 | ディザスター・テロ

 去年公開の竜巻映画。
 1996年、ヤンデポン監督の『ツイスター』の続編なんだとか。初めて知った。

 なんか似たような映画あったよねと思ったら。
 ただ、前作キャラが出るとかそういうことじゃないっぽい。設定を引き継いでるだけ。

 前作同様、自然災害である竜巻を研究や観測するストームチェイサーという専門家を描いた作品。

 前作は子供の時見た以来でよくは覚えてないが、面白かった印象。
 その印象の記憶が残ってたからか、本作に惹かれましたw

 前作がどうのはともかく、予告が面白そうだったし。とりあえず視聴。

 まず総評を言うと、普通!w
 まぁ、予告で見た通りの映画というか。

 竜巻の迫力がとにかく凄い。
 リアリティあって見てて怖い。これは圧巻やったな。

 うん、言う事があるとしたらそれだけって感じw
 正直、話としてはそない盛り上がってない。最近よく見るアトラクション系、お化け屋敷みたいな映画ですかね。

 ケイトとタイラーの関係とか、見てて楽しい所もあるっちゃあるが。
 スピルバーグが製作に加わってるだけあり、ジュラパーによくいるヤバ女研究者みがケイトに仄かに滲んでて、それも見てて面白いw

 ただ、なんか都合良すぎなとこが気になる。
 たまたま竜巻の進行方向に製油所があったり。

 お話臭すぎて、ちょっと冷めちゃう。予定調和なんだよな
 竜巻って自然現象で突然発生するわけで。なのに、こっちがびっくりするような、予想できないことが起きたりとか、そういうのがない。

 だけん、イマイチ物足りないんよな〜。
 でも、映画としては完成度高いし、災害系が見たいって人にはオススメです。

 では、また。



ニトラムについて、そのポートアーサー事件

2024-08-17 05:54:00 | ディザスター・テロ

 1996年4月、オーストラリア・タスマニア島にて銃乱射事件。死者35人。
 その殺人犯、マーティン・ブライアントの半生を描いた実話映画。

 久々の映画レビュー。復帰する作品にしてはヘビーなもんを選んでしまったw
 でも、UNEXTで見つけて「絶対見よう」と。一目惚れというのか何というか。サムネ見た瞬間に衝撃。

 題名の『ニトラム』はマーティンの綴りの逆さ読み。MARTIN→NITRAM。
 知的障害を持ったマーティンを近所の人等が馬鹿にして呼ぶあだ名。

 母親の冷徹な態度、優しい父の自殺。恩人ヘレンの死。孤独を深めていくマーティン。
 互いを苛み、誰も助けられず。悲劇の幕が上がる。

 今でこそ発達障害やADHDなど話題になって、本人が感じる社会の生き辛さや周囲がどう向き合えば良いか注目されるようになったが。
 未だ答えが見えてない、正解の出し様がないのは今も昔も変わらないんかね。

 銃規制が進まない国、障害者へのケアが不十分な社会。
 もっと根本的な、他人を思いやる気持ちが足りないのか。何が問題なのか。

 まぁ、この事件に関してはマーティンがそこそこクソってのもあるんですがw
 マーティンは知的障害ながら、自分が何をしたか理解している節があって。

 ヘレンの事故で、咄嗟に嘘をついちゃったのは自分が殺してしまったことを自覚していたからだろうし。
 マーティンは愚かでどうしようもなかった。金輪際、彼が許されることはない。それは当然だが……。

 でも、そこまでに至る過程。
 銃の引き金はバカでも引ける。人と分かり合うより、人を殺す方がずっと楽で分かりやすい。そこまで彼を追い詰めたのは何だったのか。

 誰しもが加害者になり、誰しもが傍観者になる可能性がある。
 あのクソママ然り。「自分はあーはならない」と頭で理解してたとしても。そういう無自覚や無関心から事件は始まってたんだと思う。

 マーティン役を演じたケイレブランドリージョーンズはこの作品でカンヌ映画祭主演男優賞。
 お見事な仕事ぶりでした。なんか没頭して見ちゃったよ。引き込まれました。

 マーティンは同年3月にスコットランドで起きた小学校襲撃、ダンブレン事件のニュースを見て凶行を決意。
 事件後逮捕され終身刑(オーストラリアに死刑はない)。

 現在も服役中。
 では、また。



ニューオーダーについて、その80万ペソ

2024-06-23 04:37:00 | ディザスター・テロ

 『カンヌの申し子』と称されるメキシコ人監督ミシェルフランコ氏の最新作。
 ドギツイ、バッドエンドやシリアス展開を撮るので有名だそう。

 かなり怖い内容の作品らしいが。ホラー映画好きとしては避けて通れない。早速視聴。
 見てみたら、こりゃ凄い。なるほどなあ。怖いってそういう意味かよ。

 ストーリーは、貧困層のデモが暴徒化、それに乗じてメキシコ軍が蜂起。軍事政権樹立。
 その混乱に呑まれた、金持ちの夫婦と、その夫婦が住む家で召使いをしていた親子のお話。  

 要は人怖。それとビックリするくらいの胸糞です。
 グロとかそういうんじゃなしに、あっさり人を殺します。

 虐待とかしない。用が済んだら殺す。
 人間を物みたいに、この無機質さ。命の軽さ。

 金持ちは騙され貧乏人は死ぬ。社会の無情。ようこんな話思いつくなって。
 胸糞では一番かもしらん。完璧に胸を撃ち抜かれたわ。

 人には勧めませんw
 では、また。




インポッシブルについて、その思いがけない旅路

2022-10-04 06:42:00 | ディザスター・テロ

 2004年、スマトラ沖地震。
 たまたま休暇で訪れ、被災したスペイン人一家の実話映画。


 まず津波表現。見事。
 でも、本当に奇跡なんだろうね。この家族は。全員生存

 じゃなきゃ映画にしないだろうがw
 津波ってミキサーなんだな。木にアバラ逝かれるとこ。痛ェ。

 もう一、二撃来てほしかったけどね。
 死者22万人という史上最悪の津波。もっと過剰表現でも良かった。

 実際の津波も2度来ると言われてるしね。

 東北大震災も、一回目の津波で避難したのに油断して。
 二回目の津波にやられて被災者が増えた事例がある。

 まぁ、被災後の、家族との再会が主旨みたいだから、しゃーないが。
 もうちょい津波の絶望感あっても良かった。


 主役は5人家族で、それぞれフォーカスしてるけど。
 トムホランド演じる長男ルーカスが大金星。

 やはりスター性は隠せないようでw
 長男の頼もしさや勇敢さ。主役として確立しとった。

 俺としては主役はナオミワッツさんの乳首と言いたいとこだがw
 ユアンマクレガーさんのパパとか、大人はちょっと頼りなかった。

 こういう時は子供の方が強いんかね。
 大人は悪い意味で現実的で、子供は良い意味で果断。

 まぁ、全員、裸足で頑張ってましたから。
 これ以上、言うこっちゃないか。


 総合点として、中々の良作だった。
 本当に被災した人にとっては甘いし、苦しい作品だと思うが。

 だから、題名が『インポッシブル』なんかね。

 奇跡です。何度も言うけど
 それも空想寄りの。ちょっとした皮肉にも聞こえる。

 見る人によっては不快になる人はいる。これは※注意事項。
 だから、こういう映画って難しいんだろうけど。

 普通のディザスタームービーとして見る分には満足。
 あくまで、一つの幸福な事例としてね。

 では、また。


 

クーデターについて、そのNO ESCAPE

2021-10-26 14:43:00 | ディザスター・テロ

 アメリカ人技師・ジャックは会社の都合で東南アジアのとある国へ、家族と共に転勤。
 見知らぬ景色や異国の空気に戸惑いながらもその日はホテルで一泊を過ごす。

 しかし、その矢先。

 現地の反乱軍が蜂起。
 国の首相が暗殺され大規模なクーデターへ発展。

 街は混乱状態に陥り、ジャックが泊まっていたホテルにも反乱軍が突入。

 無差別な虐殺が始まる──。



 『地下に潜む怪人』のジョンエリックドゥードル監督作。
 何気にびっくりw たまたま見た映画だったんだが、こんな所で巡り合うとは。

 地下に潜む怪人は傑作ですからね。
 ジャンルは違えど、この映画も期待を裏切らない面白さ。

 随所にホラー監督らしいカメラワークや演出、緊迫感の作り方上手かったです。

 「ホテルムンバイ」や「ジェノサイドホテル」のような、
 外国人が狙われるテロをモチーフにした作品ということで現実感もあり。

 東南アジアのエキゾチックさも白人視点で丁寧に描かれていた。

 異国情緒や異世界の雰囲気。
 白人の目にはこういう風に写ってるんですね。そこら辺、興味深くもありました。

 「インドへの道」みたいな、白人と有色人種の何とも言えない肌感覚の違いと言いますか。

 未知との遭遇、異文化との邂逅。それに対する不信感や懐疑心が生々しく表現されてる。
 ちょっと誇張気味ではあるんですが、ここら辺は日本人にも理解しやすいんじゃないか。

 同じアジア人とはいえ、東南アジアって怖いイメージあるし。
 クーデターやデモが頻発してる地域なのもあって、それに自分が遭遇したらと思うと……。

 実際、春にミャンマーで起きてますし。スーチーVS国軍。
 今年に限ってはどこの国もキナ臭かったですが。アフリカとかぐちゃぐちゃですもんね。

 自分の身に置き換えて考えるとより楽しめると思う。
 シンプルなアクション映画としても面白かった。

 舞台になる国はカンボジアがモデルらしくて、
 カンボジアはアメリカから空爆を受けたり元々反米意識が高いらしい。

 劇中の反乱軍もポルポトの大虐殺とか考えると、そういう極左思想も残ってそうだしね。全体的にストーリーに説得力がある。

 「娘がイラつく」とか「アジア人を見下してる」とか、
 レビュー見るとそんな内容多かったけど、特段見てて気になるとこはなかったかな。

 あっさりピンチを切り抜けたり、ご都合主義な展開はあるにはある。
 見応えとしてはそこまでガッツリってわけじゃないから拍子抜けする人もいるとは思うけど、サクサク見れる分俺は好きかな。

 まぁ、ピアースブロスナンさんが活躍し過ぎなのは否めないw
 この映画の難点を上げるとしたら唯一それ。

 まず存在感があり過ぎる。
 オーラというか、完全に周りを食ってますからね。劇中通してずっと浮いてた。

 設定もイギリスCIAということで、もはやジェームズボンドじゃないw サービスにしてもやり過ぎ。

 いっそのこと、この人が主人公で良かったんじゃないか?
 内乱が勃発したカンボジアへ要人を救出しに潜入するとか。そういう内容でも面白かったかもね。

 まぁ、とはいえ、まずまずの完成度。
 久々に素で楽しめた映画でした。では、また。