岸本斉史氏の大人気漫画。1999〜2014年まで少年ジャンプで連載。
世界累計2億5000万部という少年漫画の金字塔。
主人公・うずまきナルトの忍者活劇。
忍者の頂点、里の代表者たる「火影」を目指すべく、強敵と戦うバトル作品になります。
最近、集中して一生懸命読んでました。
確か8年前くらいに買ったんだけど、ずっと積ん読してたw
急にやる気が出て勢いで完読。
読み始めるまでタルくて。でも、読み始めたらもう一気やったな。
世界的な人気作は伊達じゃないっすね。やっぱ面白いな。
8年の遅れをここで取り返す。まだ積ん読が多いから、年末までそれらをどんどん読破していくぞい。
まぁ、読み終えた感想としては、面白いは面白いけど、つくづく好みではないなとはw
子供の時は漫画アニメをちょくちょく見て、うろ覚えな感じ。クラスの友達と話合わせる程度に見てただけだったかな。
大人になっても特に気持ちは変わらん。
『ガッシュ』とかは大人になって読んでめっちゃ衝撃受けたんだが。
まぁ、俺は永遠にワンピ派かな。後はヒロアカトリコですねw
完結して10年。良い区切りの時期に見れたし、子供の時の忘れ物が帰ってきたみたいで、ちょっと心がホッとしてる。
色々新発見があって。とにかく本当に読んで良かったなと思います。
でも、子供の時の気持ちって残り続けるのかと改めて感じもする。食べ物の好き嫌いならぬ読みの好き嫌いだなこれは。
つくづく思うんは、何で皆サンダルなんだよ。
ナルト読んでて、ずっとサンダルアレルギーとの戦いだったなw
他の人は「なんで?」って思うかもしれんが。
俺ホント、子供の時からナルト世界の忍者がサンダル履いてるのが納得できなくてさ。
かっこ悪くて嫌いだったんだよな〜。それでずっと嫌悪してたとこあるぞ。
大人になってもそこだけは慣れんわ。だけん、マダラの六道仙人モードはめっちゃ感動した。「靴履いてる! かっこいい!!」ってw
キャラデザがダサいって訳じゃないのに、何か性に合わないんよな。
それを言うならトリコとかもっとダサいのにw トリコは読んでて別に何も感じないのにね。
不思議だわ。やっぱ合う合わんがあるな。
まぁ、文句はそれくらいで、バトル漫画の傑作と言われるだけのことはありますね。
びっくりしたんは初っ端の波の国の話。イナリの下り、ヒロアカ丸パクリしてるよなw
洸汰の話とソックリやもん。ヒロアカってナルトのパクリだなんだ、よう言われてるん知ってたけどナルト全巻読んだら、まぁパクッてんなw
ヒロアカを描いてる堀越先生はナルトの大ファンってことで、意識して描いてはいるんだろうけど。
ヒロアカはヒロアカで良さはあるし、とやかく言うほどのことじゃないが。
なんかヒロアカ好きとして、そのルーツを辿れたんわ良い経験だった。
それに、ナルトの面白さが圧巻すぎて。パクリがどうのの次元じゃないな。
ヒロアカにはペイン戦や忍界大戦のような話の重みはないし。歴史的な大作なだけあるわ。
さっきガッシュほどじゃないなと言ったけど、今、こうして頭を整理して感想書く段になると、ジワジワ来るもんがある。
「大蛇丸って、こんな初期から登場してたの?」とか。
「我愛羅・テマリ・カンクロウって三兄弟だったの?」「てか、カンクロウってこんな顔だったっけ?」とか。
色々、初歩的なこともすっかり忘れてて、改めての新発見。新鮮な気持ちで読めた。
何より話のリアリティよね。ネジや我愛羅の話とか、少年誌でやっていい重さじゃないよなw
鬼滅も見習ってほしい。
ナルトって引き伸ばしだなんだ批判があったらしいが、全部読むと必然的な長さだったなと感じる。
確かに、長くて読むのはダルい!w
ダルいけど、一気に読む分には問題ないというか、やっぱ面白いもんな。つくづくそれが全て。
特にペイン戦。皆、傑作だって言うもんね。その理由が分かった。
てか、第二部になってからの面白さったらないわ。
「分かり合うなら相手を同じ目に合わせてからだ! それが痛み分けってことだろ!」
痛みで世界を導く。幼稚な考えやが、誰しも思うことだし誰しもが否定出来ない。
現に人類の歴史が漫画なんかよりずっと愚かだし、そして今も戦いは止まない。
胸を貫かれるような内容。子供よりも大人の方がグサッと来ると思う。
そんな大人でも答えられん問いに、ナルトが果敢に挑んでいく。
自来也の死を乗り越えて、ミナトとクシナの想いを継いで、成長していく。
ナルトの一代記として、一貫してる内容なんよね。本当にブレない忍道なんよ。
もう、ヤボなことは言えない。漫画がどうのじゃなく、本気でナルトを応援したくなる。
これがさらに忍界大戦で面白さが最高潮に。
穢土転生。死者を蘇らせ操る技やが、話の流れとかシナリオとしても優れてるよね。
今までの敵と戦って話を振り返る。フィナーレに相応しいと思う。
それに戦争の悲惨さ、『憎しみの連鎖をどう終わらせるか』の深いテーマもより掘り下げられてる。
この話を通してオビト、めっちゃ好きになった。
マジでシャレじゃなく、ジャンプ史上で一番の敵キャラちゃうの?
マダラもかっこいいけど、やっぱオビトかな。
マダラやカグヤに踊らされた、哀れな人やとは思うけど、憎めないというか。
リンのいる世界をもう一度作る。
シンプルな願いの中に感情や理想がごちゃ混ぜになってる感じが、ホント人間味があって好きだw
もし、まあ、あり得ないんだけど。
カグヤの謀略でしかない無限月読が成功したとして。
もし、オビトがナルトに勝ったとしても、それはそれで良い世界になってたんじゃないか、とは。
さすがに考えすぎかな。でも、ホントにオビト好きだw
なんや世間だと、忍界大戦編でナルト読むの辞めたって人が多いらしいんだが。
勿体ないぞ〜。ナルト初心者の俺が言うこっちゃないが、絶対最後まで読んだ方がいい。
それに、今だから読むべき作品やとも思う。
たまたまやる気になって読んだけど、なんか運命的なものを感じてます。
ナルトを貫いてるのは人の愛憎や戦争、憎しみの連鎖を描いてるけど。
現実の世界でも、同じ問題が起こってて、今尚解決できてないし益々世の中は悪化してる。
しかも、漫画のように簡単にはいかない。
現実には人を繋ぐチャクラの力もないし、ナルトのようなヒーローもいない。
悪人も悪人で、オビトのような信念を持ってたらいいんだけど。
現実にいるのは、他人の痛みに無関心なロボットみたいな人間か、貪るだけの獣みたいな奴か。
ナルト完結から10年が経つ。
ナルトは間違いなく傑作やけど、それに感化される人はいなかったんかな?
ナルトを読んでた子供は、大人になってどこへ行ったんやろな。
まぁ、俺も情けない限りなんだが。今の子供達に、よりよい未来を渡せるような努力はしなかったしね。
恐らく、これから世の中はどんどん悪くなるし、大きな戦争が起きるでしょ。
で、歴史を反省することもなく、また同じような悲劇が繰り返される。
核兵器が使われて、北斗の拳みたいな、取り返しのつかないようなことにもなるかもしれない。
でも、こういう世の中だからこそ、ナルトって作品があったことを、もう一度だけ思い出してほしい。
ヒロアカも終わっちゃったしな。
また新しい少年漫画が生まれるんだろうけど、そういう漫画を楽しめる世界がずっと続けばいいんだが。
問題は何も解決しないし、人が互いに傷つくだけの世界で。
せめて、人の心の支えになる作品が、1つだけでもあるとええな。
では、また。