ファッションデザイナーとして働くクリスティーン。夫と娘、家族と仕事に恵まれ幸せに過ごしていたが、ある日、クリスティーンは悪夢にうなされる。悪夢を見てからクリスティーンは原因不明の体調不良に悩まされる。そこへダイアナと名乗るハウスキーパーが突如訪れ……
フィネガン監督2作目。
今作は謎の病気と謎の女と。
フィネガン作品はコンセプトの分かりやすさが良い。
映画の見始め、一気に作品の中へ入り込める。余計な設定がなくて集中しやすい。
まぁ、今作はちょっと序盤、話長いが。
ただ、ダイアナの目的。ダイアナとクリスティーン。フィリピンとアイルランド。
2人の対比、交差。話の引きは格別。
ラストがとにかく気になる。過程の描き方が本当に絶妙。
ダイアナはフィリピンの魔女である『オンゴ』と分かり。
クリスティーンはその祈祷にのめり込んでいく。
映画の題名である『ノセボ』はプラセボ効果の逆。
プラセボ効果は塩や砂糖を薬として飲むと病気が治る思い込みの作用ですが、逆にノセボ効果は思い込みにより病気になってしまう作用のこと。
徐々にクリスティーンとその家族を包む暗雲。
不安を助長させるタイトルです。
前作の『ビバリウム』を見るに、今作はどういう結末に至るのか非常に気になりましたが。
今作は意外にシンプルでしたw 復讐ね。そう行き着く訳か。
今回は伏線やら大分回収出来てたし、よく出来た話。
それはそれでイマイチだけどw 完成されたはされたで何かな。
めちゃくちゃワガママ言うてんのは承知だが。
胸を突くような展開ではなかったかな。
ただ、どんどん導かれるような。
話のスムーズさ。何より観客を引き付ける、映画に力を持たせる技量。
これからフィネガン作はどんどん追いたいと思う。次作も楽しみ。
では、また。