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日々の気になる出来事を私なりの切り口で動物たちに報道させます。
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まさプヨのアゲインスト 第1話「香りを楽しむ者たち」

2005年04月19日 | ドラマ街[創作ネタ]
この物語は世間の冷たい風にさらされながらも
懸命に今日も彷徨う
まさプヨこと、まさのぶが繰り広げる意味ねードラマである。


第1話「香りを楽しむ者たち」

それはよく晴れた昼下がり。
まさのぶは例のごとくヨレヨレのアロハシャツ、
ピチピチのジーンズといういでたちで
眼鏡を光らせつつやや怪訝な顔をしながら歩いていた。
彼は日本橋に新作のビデオを品定めに行く途中、
一軒のおしゃれなカフェを見つける。

まさぷよ
「ん、ちょっと喉乾いたし、ティーでもしばこか・・」

♪カランコロンカラン

店内はカップルで賑わっていた。
アロハのまさのぶには似合わない雰囲気。
カップルの視線は一斉にまさぷよに注がれる。

店員
「いらっしゃいませ・・・お客様お一人ですか?」

まさぷよ
「え?あきませんのん?」

店員
「え?あ、いえ・・プッ・・・・ではこちらの席へどうぞ」

まさのぶはおもむろにメニューを取ると口を尖らせ
食い入るように見つめた。

まさぷよ
「さて・・・何しようかなぁ~ぷよぷよ」

店員
「お決まりでしょうか?」

少し離れた席から漂ってくるタバコの煙。
まさのぶはこの臭いが嫌いだ。
タバコを吸う男を見やり、”まったくしょうがないな”
という顔を浮かべながら自分の鼻をつまんだ。
そして注文を待つ店員に言った。

まさぷよ
「んーと・・・わたしゃアールグレイ」

隣の席の女性は飲んでいたカプチーノを吹きだした。

店員
「ぷぷっ・・・かしこまりました。アールグレイですね」

まさぷよ
「んー、ちょっとまって。このアールグレイって何?」

隣の席の女性は眉間にしわを寄せ、震えが止まらない。

店員
「は?プッ・・・ぷぷぷぷ・・・・」

まさぷよ
「せやから、アールグレイってなんですのんっ!?」

店員
「ええ、それは・・ぷ・・つまりですね・・ぷぷ・・・」

まさぷよ
「なんですのん?何かおかしい?
なんか文句あるんやったら言えばええがな・・ブツブツ」


隣の席の女性はもう限界だったため、
すでにヘッドフォンを装着していた。

店員
「失礼しました・・ぷ・・で、ではアールグレイ・ぷ・・・・」

まさぷよ
「もうええですわー!!
こんな店もう二度と来ませんわプヨーーー!!」


カランコロンカラン!!


まさぷよへの風当たりは今日も厳しい・・・・

第一話 「香りを楽しむ者たち」 終わり

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