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保元の乱の痕跡を辿る 前編

2018-04-10 | ぶらぶら
権力の座というものは、これほどまで浅ましくも人の心を揺るがすものなのか。
平安末期の保元元年(1156年)、政治の実権を握ろうとする朝廷内での骨肉の争い。
それに藤原摂関家、源氏や平家らの武士の思惑が絡み、醜い争いが繰り広げられました。



主人公はこの人、崇徳天皇(崇徳院)。
怨霊となって描かれた人物とは別人のような、穏やかな表情をしています。
父の鳥羽法皇から冷遇され、譲位して上皇となった後、実の弟、後白河羽天皇と対立し・・・

話が長くなるので、ブラブラしながら追々と。



4月8日の日曜日。寒の戻りで冷え込んだものの、まずまずのお天気です。
この日の出発点は、若かりし頃、淡くも苦~い思い出の詰まった(???)京阪墨染駅です。



歩き始めて数分。思いがけなく、近藤勇が御陵衛士の残党に狙撃された地とされる石碑発見。
てっきりもっと東の駅向こうの街道だと思い込んでただけにちょっとびっくりです。
今回のテーマと関係ないけど・・・





京都の街路樹はハナミズキが多いように感じます。 春ですね d(-_^)v



墨染駅から30分程歩いたでしょうか。最初の目的地 「 安楽寿院 」 にやって来ました。



ここはかつて鳥羽離宮のあった跡。



石碑には 「 白河法皇 鳥羽法皇 院政之地 」 とあります。

ちょっと長くなりますが。

鳥羽天皇は上皇・法皇となった後も院政を敷き、政治の実権を握り続けました。
中宮 藤原璋子との間の第一子である崇徳天皇に譲位を迫り、
溺愛する藤原得子との子、近衛天皇を即位させました。崇徳院の異母弟にあたります。
上皇となった崇徳院は本来、実子である重仁親王に譲位して院政を行いたかったのですが、
まずここが崇徳院のうっぷんの溜まり始めたきっかけでしょう。
というのも、崇徳院は鳥羽法皇の子ではなく、鳥羽法皇の祖父である白河法皇の子であるという
噂を固く信じて、崇徳院を忌み嫌っていたということです。
この噂は崇徳院の実弟、後の後白河天皇の取り巻きの公家たちが流したと・・・どんだけドロドロやねん (~_~;)



安楽寿院の門前に近衛天皇の陵があります。
多宝塔を持つ、皇室の陵にしてはちょっと変わった造りになっています。



そして西側には鳥羽法皇の安楽寿陵が。

近衛天皇は若くして崩御し、崇徳院は次こそ重仁親王を即位させたかったのでしょうが、
これもまた鳥羽法皇が許さず、ろくに政治の経験のない崇徳院の実弟後白河天皇が即位します。
実子ではなく弟が天皇であれば院政を敷けない崇徳院は、それはもうブチ切れたことでしょう。



ということで、平安時代の作とされる釈迦三尊と薬師三尊を拝み、安楽寿院を後にしました。



ソメイヨシノは終わったけど、八重桜たちが目を楽しませてくれます。



地下鉄烏丸線で洛中へ入ります。



五条大橋を渡って建仁寺方面へ向かいます。



崇徳天皇御廟
以前にも訪れたことがありますが、こうして辿ると尚更感慨深いものがあります。



御由緒(書き写し)

崇徳天上皇(75代)は平安の末、保元の乱(1156年)により、讃岐の国に御配流の悲運に遭われた。上皇は血書をもって京都への御還幸を願われたが、意の如くならず憤怒の御姿のまま、長寛2年(1164)夏、46歳にて崩御。五色台そのまま白峯山の御陵に奉葬された。
上皇の寵愛厚かった阿波内侍は、御遺髪を請い受けてこの場所に一塚を築き亡き上皇の霊をお慰めしたと伝承されている。
その頃の京都では、上皇の怨念による祟りの異変が相次いで発生したため、御影堂や粟田宮を建てて慰霊に努めたが、長い年月の間に廃絶して、この所のみが哀史を偲ぶよすがとなっている。
なお、孝明・明治両天皇の聖慮により、白峰神宮が創建され、元官幣大社として尊祟され今日に至っている。


中を覗いてみましたが、石碑と石灯だけの質素な供養所です。



この先に訪れる白峯神宮への期待が高まります。



この付近へ来ると、やっぱりこの風景は素通りするわけにはいきません (^▽^)



祇園さんを右手に見て、東大路通をひたすら北へ向かいます。



平安神宮の方から流れ出る岡崎疎水までやって来ました。
すっかり桜が散って、新緑への衣替えの最中のようです。



熊野神社で左折して丸太町通を西に向かうと、次の目的地です。ここにもハナミズキ (^o^)丿



本日の行程の5分の2程ですが、ここらでちょっと力水で一休み!
おっと、ロング缶!!  歩いた距離に比例させています f(^^;ポリポリ

ということで、次回に続きます。

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