有川浩さんの『フリーター、家を買う。』という本のお話です
もくじ
1 フリーター、立つ。
2 フリーター、奮闘。
3 フリーター、クラスチェンジ。
4 元フリーター、働く。
5 元フリーター、家を買う。
after hours
傍観する元フリーター
あらすじ
主人公の武誠治は、就職した会社に馴染めず3ヶ月で辞めて、その後再就職も出来ずにだらだらとフリーター生活を送っていた。
家族との会話もゼロ。
いつかは大丈夫なんて甘い期待をしていた誠治だが、母親が突然重度の鬱病だと診断されたことで、のんきな暮らしは終わる。
姉からもだらしのない現状を容赦なく指摘され、ようやくこのままではいけないと考え始める。
誠治は家族のために一念発起。
再就職して、100万貯めて――猛奮闘の末に、彼の行き着く場所はどこなのか。
崩壊しかかった家族の再生、泣いたり笑ったりの新しい日々が始まる。
≪誠治以外の、武家の人々≫
父・誠一 :商社勤務「経理の鬼」(ただし酒癖悪し)
母・寿美子:重度の鬱病に罹る
姉・亜矢子:名古屋の病院に嫁ぐ
誠治が一念発起するまでの武家は、それはそれは目も当てられないような状況で・・・
わからずやの父親や自己中心的な誠治が、読んでいて本当に腹立たしかったです
そこで起きるべくして起きてしまった家族の大事件、母親の鬱病の発覚。
その時の家族の衝突は、本当に痛々しいものでした
そこから誠治が奔走して必死で立ち直ろうとする姿は、感動的でした
正直、そこまで物事すべてが上手く進む事はないでしょう・・・という感じは否めないのですが、
物語ですから、それでもいいのです私はそういうお話が好きです
絶対に叶えたいと努力すれば、すごいパワーを発揮することができる
どうにかしようと強く思えば、何とかすることができる
後半は元気がもらえて、希望の持てるお話でした
心に残ったところ
「諦めてない武さんは間に合ってます。お母さんのこと、絶対間に合ってます」
良い話だ♪
そして姉が私と同じ名前やん(笑)
ほんと、偶然にも同じよね
誠治のお姉ちゃんはすごく立派な人だったから、安心して~
どうしようもない人が見事に成長していくっていうのは
きっと読んでてスッキリするよね!
お母さんが病んでしまうと
家族は太陽を失くしたみたいになるし
そんなことでもないとありがたみがわからないままなのかも・・・。
家族間の思いやりは大切ですね。
最初はどうなることかと思いましたが、読み終わりにはすっきりしました
家族がお互いにお互いを思いやるということは、本当に大切なことですよね
何があっても帰ってくる、大切な場所ですから
いつかは私も太陽みたいになれるかな・・・