こころのたね

ここでまく種が、どこかで花を咲かせてくれたらいいな(*^_^*)
2018.8月より再開!母になりました✨

『神様のカルテ』

2011-09-17 21:40:20 | 映画・テレビ番組
昨日は、映画の『神様のカルテ』を観てきました


原作は、現役医師の新人作家・夏川草介氏による同名小説で、第10回小学館文庫小説大賞を受賞した作品です
“寄り添うことで温まる、やさしい命の物語。”との事
感想を書き記しておきたいと思います

多少ネタバレが入りますので、これから観るという方はこの先は読まないでくださいね



あらすじ

美しい自然に囲まれた信州の一地方都市・松本。
内科医・栗原一止=イチさん(櫻井翔さん)は、医師が不足しながらも沢山の患者を抱える「24時間、365日対応」の本庄病院に勤めている。
多忙な診療現場でも、先輩外科医、看護師、上司ら、同僚たちと共に、日々の診療をこなしている。

どこか浮世離れした独特の雰囲気を持つアパート"御嶽荘(おんたけそう)"に帰れば、大家兼絵の描けない画家=男爵(原田泰造さん)、博学な大学生=学士(岡田義徳さん)と語らう。
そして何よりカメラマンで最愛の妻・榛名=ハル(宮崎あおいさん)との心温まるひとときに日々の疲れを癒しながら、激務に追われる毎日を凌いでいる。

ある日、一止は母校の医局を通じ、大学病院に勤めないかと誘われる。
“良い医者”になるための最先端医療が学べる医局と、本庄病院の大勢の患者との間で、一止は思い悩む。

そんな折、彼は一人の末期癌患者・安曇雪乃(加賀まりこさん)と出会い、人生の岐路に立つことになる。
大学病院に見放され、医学では手のほどこしようのない安曇さん。
本人はそれを承知の上で、一止を頼ってやって来た。
一止は、目の前に置かれた現実と向き合いながら、患者、看護師、同僚、友人、そして妻と触れ合う中で、少しずつ成長していく…。

                                   


まずは結婚して1年のイチとハル夫婦に、とても和みました
観ながらずっと、「この若いふたりはどうやって結婚にまで至ったんだろう!?」と思っていました(笑)
変わり者で泣き虫のイチさん、いざという時はビシッと決める、素晴らしい男らしさをお持ちなのでしょうね

「おかえり」「ただいま」、これだけのやりとりでも、このふたりの帰ってくる場所は、お互いの居る所なんだなぁ・・・と。
ただこれだけなのに、これだけの“当たり前”が、私にとっては、なんだかとてもうらやましい・・・。

安曇さんが亡くなったご主人のことを笑顔で話してくれて、イチがハルに
「僕が死んだ時も、そんな風に話してくれるか?」と聞いたら、
「お断りです。もしそうなったら悪口言いまくりますから、私よりも一分一秒でも長生きしてくださいね」と答えたハル。
イチが悩んでいる時、落ち込んでいる時、静かにそっと見守るハル。
ハルと話して、心の重荷を軽くするイチ。
お互いにしかわからない心の繋がりで寄り添い合っているふたりが、
微笑ましく、うらやましく、とっても素敵だと思いました
(私はきっとハルみたいにはなれないなぁ・・・と、若干へこみつつ(笑))



学士さんの“門出”、安曇さんが屋上から山を見た時、安曇さんのご主人がお迎えにきた時、安曇さんの最後のお手紙・・・。
泣いてしまうシーンが、たくさんありました
特に安曇さんのお手紙のくだりはもう、イチと一緒に大号泣です
「“神様のカルテ”とは何のことだろう、理想のことかな?」と思っていたのですが、
何のことか分かった瞬間に、たまらない気持ちになりました
「一に止まる、名前を縦書きして繋げると、“正しい”という漢字になる」
この言葉たちは、迷った時のイチの道しるべになるような言葉ではないでしょうか



「悩め悩め、悩まない若者は生意気だ」
「答えを一生懸命に探そうとするが、実は自分の中にあるものではないか」
そういった言葉があり、目からウロコでした
私も、自分のこれからについてもう全部投げ出したいほどに悩んでいて、辛くなる時があるのですが・・・
今はそういう時期なのだなぁと。
相手の考えが理解できなかったり、自分がどうしたいのかどうなりたいのかが分からなかったり、
最近ずーっと人生の迷子状態なのですが、
自分自身さえ見失わなければ、答えは必ず出るのだと。
勇気をもらいました



当たり前のことですが、「誰でもみんな、死んでしまうんだなぁ・・・」と改めて考えさせられました。
私も、相手も、みんな限りある命。
「私こんなにボーッと生きてていいの!?そろそろどっち向きかに前進しなくていいの!?」と、真面目に焦ります
誰かの最期の時に、自分の最期の時に、後悔しなくていいように。
何でも先送りにばかりしていてはいけないですね、その時その時の精一杯でいなくては・・・



人はひとりでは生きてゆけない。
自分にはそのつもりはなかったとしても、誰かを必要とし、誰かに必要とされ、
誰かを支え、誰かに支えられ、誰かを愛し、誰かに愛されたくて、生きている。
この世界で生きているとは、生きていくとは、そういうこと。

疲れたら寄りかかり、辛い時は投げ出して、それを許してもらったり反対に受け止めたりできる、
そうして寄り添い合える相手がいるということは、まるで奇跡のような幸福なのだと思います。

大切な人が増えていく人生って素敵ですよね、私もそんな生き方がしたいです
目の前にいる大切な人を大切にしていくこと、忘れないでいたいです
“救う”は、“掬う”。
大切なことを忘れず、見落とさず、丁寧に生きていきたいです


エンディングには、ほっこり
27歳の独身女性としても、医療従事者の端の端の端くれとしても、
いろいろなことに気付かされ、再確認させてもらった映画でした



『生まれる。』

2011-06-25 22:02:41 | 映画・テレビ番組
毎週金曜22時から放送されていた『生まれる。』というドラマ
なんとなく1回目を観てそれからずっと観ていましたが、昨日最終回を迎えました。
観ていた方はいらっしゃったでしょうか?
今日はその感想を書いておきたいと思います


あらすじ

林田家は、両親と二男二女の4人の子供の6人家族。
主人公の長女・愛美(掘北真希さん)は、編集プロダクションで働いている。
長男・太一(大倉忠義さん)は、デザイン会社に勤めるデザイナー。
どちらも仕事で悪戦苦闘の毎日。
次男・浩二(中島健人さん)は、大学生で女子の人気者、合コン三昧の日々。
しかし実は、子供の頃に白血病になった過去があった。
末っ子・美子(竹富聖花さん)は、成績優秀で弁護士を目指す高校生。
けれどクラスで嫌がらせを受け、悩みを抱えている。

4人の子供の父親・新平(三宅裕二さん)と愛子(田中美佐子さん)は、小さなパン屋を経営している仲睦まじいおしどり夫婦。
ところが、新平が急死し、家族の状況が一変する。
突然の夫の死で途方に暮れる愛子。
そんな中、51歳の愛子の妊娠が発覚する・・・。

愛子は夫の残してくれた命を産むことを決心するが、反対する子供たち。
それぞれに抱えた問題もあり、家族の心がバラバラになりかける。
それだけでなく、太一の本当の父親が現われたり、浩二の白血病が再発したり、
林田家にはたくさんの試練がのしかかる。

愛子の友人の留美(西村知美さん)は、不妊治療を受けるもなかなか子供を授かる事ができない。
愛子の妊娠を知り、心を大きく揺さぶられる留美。
留美と夫は助言を受け、特別養子縁組をする決断をして、我が子と出会う。

試練と向き合い、乗り越え、林田家は再びひとつになってゆく。
最後には、子供たち全員が愛子の出産を応援することになった。
難産で命がけの出産を乗り越えて無事に生まれてきた赤ちゃんは、太一によって“結人”と名づけられる。
家族と家族を結んでくれた人、将来自分のつくる家族や仲間と結ばれる人。

浩二の命を救う唯一の方法は、結人の臍帯血移植だった。
今そこにある命、新しく生まれようとする命。
林田家に、命の絆が生まれる――。


                                   


高年齢出産という大きなテーマがあり、そこから出産や育児についての色々な事がストーリーに入っていました。
重苦しい事もたくさんあって、観ていて辛くなる時もありました
妊娠、流産、病気、出産・・・いろんな事があって、恐怖も感じました


子供を授かることは、奇跡みたいなことで。
それなのに妊娠中は多くのリスクを伴い、無事に出産の時を迎えても、命がけ。
子供をお腹で10ヶ月間育てられるということも、奇跡。
命を産み出すということも、奇跡。
本当に、奇跡という言葉を使ってもおかしくないことだと思います。



今の私には妊娠・出産をする予定はないけれど、もし自分だったら・・・と、観ながらずっと考えていました。
とにかく、高年齢出産は絶対に無理です
(体力的にも、今からですら、すでに自信がないですから(笑))

いつか将来結婚をして、子供を育てていける環境が整って、妊娠を望んだとして、
まず子供を授かることができるのか、お腹の中で無事に育ててあげられるのか、
無事に産んであげることができるのか・・・。
どれもまったく難しいことだとしか思えません
今の私の立場からみれば、完全なる杞憂ですけれど

世の中のお母さん方は、本当に偉大です



命の神秘、家族の絆を感じる、とても考えさせられるドラマでした



『僕と妻の1778の物語』

2011-03-19 21:51:04 | 映画・テレビ番組
2月10日に、『僕と妻の1778の物語』を観ました
SF作家の眉村卓さんと2002年に癌で逝去した夫人との実話を基に映画化した作品です。

ずいぶん遅くなりましたが、感想を書き残しておきたいと思います



あらすじ

SF作家の朔太郎=サク(草剛さん)と銀行員に勤める節子(竹内結子さん)は、初デートから16年経った今でも仲睦まじい元同級生の夫婦。
周囲から見ると少々変わっているサクを節子は誰よりも理解し、誇りに思っていた。

ある日、節子は不意に腹痛をおぼえる。
妊娠しているのかもしれないと病院を訪れた節子は、直ちに手術を受けることに。
病院に駆けつけたサクは、外科医の松下(大杉漣さん)から、節子が大腸癌に冒されていると聞かされる。
余命はあと1年――。
宣告を受けたサクは、事実を節子には隠し、抗がん剤治療を始めることになった節子に「必ず治る」と笑顔で告げた。

退院後、節子を手助けしようと家事に挑戦するが、失敗ばかりのサク。
「僕に何ができるだろう?」と考え始めた彼は、退院する時の松下先生の言葉を思い出す。
「楽しい時間を持ってください。笑うことで免疫力が上がることがあるそうです」。
節子を失いたくないサクは、がん細胞を撃退できるような、笑える小説を書こうと決意。
毎日必ず1編、原稿用紙3枚以上の短編を書き、節子を毎日笑わせることにする。
こうして、世界でたったひとりの読者のために1日1話を書き綴る日々が始まった。
小説を読んで笑う節子に、その笑顔を見ることで、彼自身も心からの幸福を感じていく。

余命を告げられてから1年。宣告が現実になることはなかった。
しかし2年、3年と経つにつれ、節子の容態は少しずつ確実に悪化していく。
サクが書き続ける物語は、いつか終わりを迎えるのだろうか?
日に日に体力を奪われながらも、懸命に生きようとする節子の想いとは?

そして、物語が1778話に達した時、サクはどんな恋愛小説もかなわない愛の言葉を綴ることになる・・・。




印象深い台詞

【節子の治療費の捻出の仕方で、言い合いになって・・・】
 
 「私、いないほうがよかったね!!」
 「・・・二度とそんなことは言うな!!」

→好きな人が自分のせいで、本意ではないことをしなくてはいけない・・・節子の悲しみが少し分かる気がします。
もし自分が節子の立場だったら、やっぱり私も「私がおらんかったらよかった!!」と言ってしまうと思います。
でももし自分がサクの立場だったら、やっぱり私もサクのように、自分に出来ることならどんなことだってすると思います。
互いを大切に想うからこその2人の感情のぶつかり合いがせつなくて・・・



【どこかにパラレルワールドがあって、そこでは違う自分たちが子供を授かって幸せに暮らしているかも、という話の後に、ポツリと節子が・・・】
 
 「でも、ここだって悪くないよ」
 「うん、ここがいい」

→パラレルワールドの2人は、2人の理想・夢みていた姿。
現実の節子は、病気と戦っていて弱っていって・・・
それでも「悪くないよ」って、「ここがいい」って。
そう寄り添い合って微笑んだ2人に、涙が溢れました



【母親と2人になった時に、節子が泣きながら吐き出した弱音】
 
 「でも、もう駄目みたい…」

→「これからもサクを見ていたい、サクと一緒にいたい、お母さんにもこれから親孝行しようと思ってたのに、孫の顔も見せられてないのに」
それまでほとんど弱音をはかなかった節子が、感情を溢れさせて、泣きながら言った言葉。
これからたくさんしたいことがある、それが叶わないと悟っていて・・・悲しくてたまりません
映画館で観てなかったら、私もせっちゃんと一緒にわんわん泣きたかったー



【亡くなる数日前に、衰弱しきった節子が目覚めてサクに伝えた言葉】
 
 「あなたと一緒に生きられてよかった」

→本当に、命の灯火が消えようとしている時。節子もサクも、ボロボロの時。
それでもこの時の2人は、幸せそうでした。
誰よりも幸せそうな夫婦でした。


                                   


恥ずかしながら私は、この映画のタイトルをちゃんと覚えていなくて、
序盤から中盤まで「いくつの物語だっけ、1348・・・?うわぁ、もうすぐやん!?」なんて思いながら、
ひとりで内心ドキドキしてしまいました・・・アホですね(笑)



サクと節子は、本当に素敵な夫婦で、見ていて幸せな気分になれました
お互いに大好きで、お互いに補い合って、穏やかに、楽しく。
こんな家庭を持てたらな・・・と思えるような夫婦に、突然襲った不幸。
少しずつ、だんだん弱っていく節子の姿が、とても辛かったです
それでも節子はサクのために、サクは節子のために。
私は節子に感情移入しながら、観ていました。


結末がわかっていて、そこに向かって進んでゆく映画。
たくさんたくさん、4・5回は泣きましたが、最後は不思議と涙が出ませんでした。



“大切な人と観てください”
というメッセージが、ポスターにありました。
はい、確かに


隣にいるこの人を大切にしよう、隣にいるこの人との日々を愛していこう。
観終わったあと、きっと多くの人が、改めてそう思えるのではないでしょうか

一緒にいてくれることは、あたりまえじゃないよ。
一緒に過ごせる時間は、宝物になるんだよ。

かけがえのないことを、そっと教えてくれる映画でした


『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1』

2010-12-19 21:52:10 | 映画・テレビ番組
昨日あやかちゃんと観てきた、『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1』の感想です

ハリポタシリーズの第7作目、最後で最大の戦いが繰り広げられる二部構成作品の前編
あの本がどのような映画になっているのか・・・ドキドキワクワクしながら、映画館へ向かいました



あらすじ

ハリーが17歳を迎え、亡き母の守りの魔法が解ける時がきた。
宿敵ヴォルデモートは、ハリーの命を狙っている。
ハリー本人にも周囲にも、これまで以上に身の危険が迫ることになった。

ハリー・ロン・ハーマイオニーは、大きな危険の伴う使命に取り掛かる。
それは、ヴォルデモートの不死と抹殺の鍵を握る“分霊箱”を見つけ出し、破壊すること。
ホグワーツ魔法学校を飛び出し、これまでのような誰からの保護も助言もなく、
たった3人だけでの旅。
頼れるもの、信じられるものは、自分と友のみ。
しかし、彼ら自身の中に潜む心の闇や分霊箱の邪悪な力が、3人を引き裂こうとしていた。




実は前作の映画『謎のプリンス』を観そこねたままで、
しかも『死の秘宝』の本を読み終えてから2年半近く経っていて・・・
序盤では、「あれっ、この人誰!?」「こんなやっけ!?」と戸惑ってしまいました
改めて今日おさらいしています(笑)


ハリーたちがみんな大人に成長していて、映画の雰囲気もずいぶん変わって。
もうしっかりとした映画なんですよね、本当に
全体的に重たいテーマがあり、影があるけれど、世界観を楽しむことができました
上映時間は長かったのに、あっという間に時間が経ってしまいました


これまでのように、“謎を解き明かすため”とか“何かを手に入れるため”とかではなく、
ハリーたちの戦いはすでに、生きるか死ぬかという命をかけたもの。
けれどハリーもロンもハーマイオニーも、17歳の生身の人間(魔法使い)。
たくさんの葛藤、恐怖、疑惑などに押しつぶされそうになることもあります。
誰かを大切に思う気持ちが、時に心を弱くすることもあります。
自分以外の人が自分よりもずっと素晴らしく思えて、
大切な友達にすら嫉妬したり、自分や相手を傷つけてしまったり。
それでもその脆くも尊い気持ちが、大きな力を与えてくれることもあります。

ハリーやロンやハーマイオニーの揺れる心が、もどかしく痛々しく、
でもその成長が、頼もしくまぶしいです


そうして、物語は佳境へ。
悲しい別れもたくさんあって・・・やっぱり涙なしでは観られませんでした
本で結末は知っているけれど、それでも来年夏のPart2が待ちきれません



ドラマ『フリーター、家を買う。』

2010-11-09 21:15:51 | 映画・テレビ番組
毎週火曜日21時から放送されているドラマ、『フリーター、家を買う。』のお話をしたいと思います
ほとんど連続ドラマを観ない私が、今クールで唯一欠かさず観ているドラマなのです


以前に、このドラマの原作である本のほうのご紹介をさせていただきましたね



あらすじ

主人公の武誠治(二宮和也さん)は、就職した会社に馴染めず3ヶ月で辞めて、その後再就職も出来ずにだらだらとフリーター生活を送っていた。
家族との会話もゼロ。
いつかは大丈夫なんて甘い期待をしていた誠治だが、母親(浅野温子さん)が突然重度の鬱病だと診断されたことで、のんきな暮らしは終わる。
母親の鬱病は、家族の抱えている問題だけではなく、近所との関係なども複雑に絡み合っているようで・・・。
そんな一家の緊急事態に、大黒柱であるはずの父親(竹中直人さん)は非協力的なだけでなく、謎の女性と密会中。
嫁いだ姉(井川遥さん)も、自分の家庭の問題を抱えている。
誠治は工事現場でのアルバイトをしながら、少しずつ変わってゆく。


                                  


おおかたのあらすじは、もちろん本と一緒です
でも反対に、おおかたのあらすじ以外は、本と違うというか・・・。
「あ、そうなん!?」と思いながら、毎回観ています


ニノの誠治役は、バッチリはまり役だと思います
その他の配役は、意外でしたが、それはそれで良いなぁと

家族の抱える問題が、それぞれが本より深刻。
本では全ての問題がまず分かって、その解決に向かって少しずつ物事を動かしていく感じでしたが、
ドラマでは謎が出てきて、少しずつ問題が発覚していくという感じがします。


本とは違う展開ですが、ドラマでも誠治がついに「俺が家を買う!」宣言をしました
誠治が目標に向かってどんな道のりを歩くのか、毎週楽しみに見守っていきたいと思います


映画『君に届け』

2010-10-02 21:32:35 | 映画・テレビ番組

おとといの夜、映画の『君に届け』を観てきました


これは、大人気の少女マンガを映画化したものです
以前ここで原作マンガのご紹介の記事を書いていました
(今読み返したら、ちょうど4年前に書いています年月が経つのが早すぎる~)


あらすじ

黒沼爽子(多部未華子さん)は、座右の銘が“一日一善”という、とても真面目で健気で心優しい女の子。
見た目が暗いせいで周りから怖がられ、「貞子」というあだ名を付けられてしまうが、
周囲を気遣う性格で自分の気持ちをうまく伝えられず、ひとり浮いた存在だった。
そんな爽子は、高校の入学式の日に道を教えてあげた風早翔太(三浦春馬さん)と同じクラスになる。
自分と正反対で、明るく爽やかで誰からも慕われている人気者の風早に、爽子は次第に憧れと尊敬の気持ちを抱く。
一方の風早も、人知れずクラスのために働く爽子が気になる存在になってゆく。

夏に風早が企画した肝試し大会や二学期の席替えで、爽子はクラスメイト2人と距離が縮まる。
吉田千鶴(蓮佛美沙子さん)と矢野あやね(夏菜さん)。
けれど学校で2人に対する心ない噂が流れ、「自分が一緒にいると迷惑をかけてしまうから」と、黙ってひとりぼっちに戻ろうとする爽子。
見かねた風早からの言葉で噂に立ち向かった爽子は、千鶴とあやねと気持ちが通じ合い、はじめての友達ができた。

秋には体育祭があり、爽子に「友達になろう」と近づいてきた胡桃沢梅(桐谷美玲さん)。
風早を好きだというくるみの存在、幼馴染の千鶴のことを「誰とも比べられない大切で、特別な存在」だというクラスメイトの真田龍(青山ハルさん)の言葉が、
爽子の中に芽生え始めていた想いを自覚させることになる。

クリスマスイブには、風早がクラス全員参加のパーティーを企画。
しかし風早の本当の願いは、その後にあった。
友達と過ごすクリスマスに憧れながらも、両親のことを思って出席にふみきれない爽子。
すれ違う心、伝わらない本当の気持ち。
そして大晦日、爽子の誕生日。
風早の想い、爽子の想いは、本当に届けたい人にきちんと届くのだろうか・・・?



                                   

大体原作通りのお話ですが、随分はしょられていて、その為に少々設定が変わっている所もありました。
原作と比べると、当たり前なのですが全体的に駆け足で、詰め込んであります。
イメージと違う所はいくつもあるけれど・・・それはそれ、これはこれということで

原作が大好きなので、観る前に「観たら絶対にガッカリするものだ」と自分に言い聞かせていたので、
思っていたよりも良い映画になっていたと思います
終盤の展開は原作とは全く違うので、予想外すぎて口があんぐりと開いてしまいました(笑)
意表をつかれて、最後はどうなることかとドッキドキ


私は爽子のような素晴らしく良い子ではないけれど、爽子たちを見ていると、
なんだか図々しくも、自分のことのように思えることもあるのです

「私なんて・・・」と目を伏せる爽子に「それは爽子を好きなあたし達のことを信じないってことなんだよ!」と怒る千鶴の言葉に、ハッとしました
確かに、そうなのですよね
自分を嫌いだと言うことは、自分を好きだと言ってくれる人たちの気持ちを否定するようなもの。
自分を大切にしないことは、自分を大切にしてくれる人たちの気持ちを大切にしないということ。
でもねぇ・・・なかなかねぇ・・・

伝えたい想いがあっても、それをきちんと伝えることって本当に難しいです
それでも届けたい人がいたら、やっぱり一生懸命届けないといけませんよね
なかなか難しいけれど、待ってくれている人がいるなら、やっぱり努力を怠ってはいけないのだと思いました



人を好きになるっていいな、大切な人たちが増えていくのって嬉しいな、と思わせてくれる、
ちょっと照れくさくって心温まる物語です



『オカンの嫁入り』

2010-09-22 21:31:36 | 映画・テレビ番組

おととい、『オカンの嫁入り』を観ました

祝日の18時からの回だったのですが、私たちの他には1組しかいなくって、ほぼ貸切状態
集中して観られましたよ



あらすじ

娘の月子(宮崎あおいさん)とオカンの陽子(大竹しのぶさん)は、母ひとり子ひとりで仲良く暮らしてきた親子。
ある日、陽子が酔っ払って若い金髪の男・研二(桐谷健太さん)を連れて帰ってくる。
「おかあさん、この人と結婚することにしたから」 
あまりに突然のことに、とまどう月子は、とっさに部屋を飛び出してしまう。
母に裏切られたという思いから、月子は陽子に対しても、研二に対しても頑なに心を閉ざすが、
大家のサク(絵沢萠子さん)、陽子の上司・村上(國村隼さん)ら月子と陽子を家族同然のように見守ってきた周囲の者たちが、二人の間を何とかとりなそうと必死になる。
しかしこの娘と母は、それぞれにある秘密を抱えており・・・。



                                   

前半は、それぞれの気持ちが噛み合わずに、もどかしくって
後半は、せつなくてあったかいお話でした
“今”はずっとは続かない。目の前に居るひとが、いつまでも居るとは限らない。
甘やかされる環境、甘えさせてくれる人に、甘えっぱなしではいけない。
しなくてはいけない事、自分に出来る事、したい事を、“いつか遠い未来”へ先延ばししないこと。
今をしっかり生きること。
大切なことを、気付かせてくれる映画でした



私が泣いたシーンが、3つあります

1つ目はやっぱり、陽子さんの秘密が発覚したところ。
悲しかった・・・


あとは、感動して涙が出ました
(ここからは少しネタバレかもしれません、ご注意!!)

2つ目は、月ちゃんがようやく電車に乗れたところ
電車に飛び乗って、抱き合って喜んでいる月ちゃんと陽子さんを見たら、私まで嬉しくなりました

3つ目は、陽子さんが月ちゃんの前で白無垢を着たところ。
オカンから娘への「お世話になりました。どうか最後の日まで一緒に居てください」に、じーん
着付けを待つ月ちゃんが居眠りしていました・・・白無垢着るのって、大仕事なのですね(笑)



エンディングが涙ではなく笑顔で終わるところが、素敵だと思いました



『トイストーリー3』

2010-09-03 21:22:20 | 映画・テレビ番組
おととい、ずっと観たかった『トイストーリー3』を3D吹替版でやっと観られました


“この夏、あなたは最も優しく切ない「さよなら」に出会う――。”
はい、出会ってきました



あらすじ

おもちゃにとっての“最高の幸せ”は、子供たちと過ごす楽しい時間。
だが、それは永遠には続かない。
子供はやがて成長し、おもちゃを必要としなくなる日が来るからだ。
カウボーイ人形のウッディは、ご主人様のアンディの一番のお気に入りだった。
だが、アンディはもうすぐ大学に進学するためにこの家を出て行くことに…。
そんなある日、ウッディたちは何かの手違いでサニーサイドと呼ばれる保育園に寄付されてしまう。
新しい住処を得て、大喜びのバズ・ライトイヤーら仲間たち。
ウッディは「アンディを信じろ」と彼らを説得するが、誰も聞く耳を持たない。
だがそこは、おもちゃを破壊しまくる凶暴な園児たちが集まる、おもちゃにとっての地獄だった…。
アンディの家を目指してひとり脱出に成功したウッディだったが、仲間たちに危険が迫っていることを知る。
果たしてウッディは仲間たちを救出することができるのか?
そして、戻る場所を無くした彼らを待ち受けていた、予想もできない“運命”とは…?


                                   


感想を書く前に、一言お断りをさせてください。
公開が始まってから随分経っているので、ネタバレをしてもいいでしょうか?
ちょっと結末あたりを話してしまいます、ばらしてしまいますよ~
「これから観るから知りたくない!!」という方は、申し訳ありませんがこの先を読まずに引き返してくださいませ


よろしいですか?それでは、書きますね


アンディの引越しの日に、空っぽになったアンディの部屋を見て、
「ずっと一緒にいられたらいいのに」と泣いて抱きついたママ
私はそのあたりからウルウルして、エンディングまで泣いていました


ウッディは一人暮らしの部屋に持っていき、他のおもちゃたちは屋根裏部屋にしまっておこうとしたアンディ。
そんな捨てられない大切なおもちゃを、最終的にはみんな近所の女の子に譲ることにしました
おもちゃを大切に遊んでくれる、かつてのアンディのような心優しい子
アンディは女の子に1つ1つおもちゃを紹介していって、女の子と一緒におもちゃで遊びました。
ずーっとずーっと、アンディに遊んでもらうのを待っていたおもちゃたち。
アンディはみんなのことを、「僕の宝物」と言いました
最後に遊んでもらって、本当に嬉しかっただろうなぁ…胸が熱くなりました
大学へと向かうアンディを見送るみんなは、穏やかな笑顔でした


女の子が大きくなっても、ウッディたちを捨てずに大切に残しておいてほしいなぁ…。
そして今度は、いつか生まれるアンディの子供に、ウッディたちが受け継がれたらいいなぁ…。
と、勝手にこの物語の続きを思ってしまいます



私にも、子供の頃から持っているぬいぐるみが1つあるのです
これからもずっと大事にしよう、いつかもしも私が子供を授かることがあれば、その子に譲ろうと、
この映画を観て思いました
本当にそんなことがあったら、この映画も一緒に観なくてはね



作品紹介に、“どんなに辛く悲しくても、出会えた奇跡や共に過ごした日々の輝きを忘れない限り、その別れはきっと人生の宝物になる”という言葉がありました。
その通りだなぁ…と思います
しなくてすむのなら、出来るだけさよならはしたくないけれど、
たとえ一緒にいられなくなったとしても、出会えた縁や思い出やその時の気持ちは、永遠に自分のもの。
これからも「出会えて良かった」と思える出会いを、日々の過ごし方を、していきたいです
とにかく大切な人を、大切なものを、大切なことを、当たり前に大切にできる人間になりたいです


『借りぐらしのアリエッティ』

2010-07-28 20:58:03 | 映画・テレビ番組

おととい、『借りぐらしのアリエッティ』を観てきました

メアリー・ノートンさんの『床下の小人たち』という本が、スタジオジブリによって映画化されたものです



あらすじ

とある郊外に、荒れた庭のある広大な古い屋敷があった。
その床下で、もうすぐ14歳になる小人の少女・アリエッティは、
父ポッドと母ホミリーと3人でひっそりと静かに暮らしていた。

アリエッティの一家は、屋敷の床上に住むふたりの老婦人、
女主人の貞子とお手伝いのハルに気づかれないように少しずつ、
石けんやクッキーやお砂糖、電気やガスなど、
自分たちの暮らしに必要なモノを、必要な分だけ借りて来て暮らしていた。

そんなある夏の日。
その屋敷に、病気療養のために12歳の少年・翔がやって来た。

「人間に見られてはいけない。見られたからには、引っ越さないといけない。」
それが借りぐらしの小人たちの掟だったが、アリエッティは翔に姿を見られてしまう。

「おまえは、家族を危険にさらしているんだぞ」
忠告する父に、アリエッティは反発する。
「人間がみんなそんなに危険だとは思わないわ」
アリエッティは、生来の好奇心と向こう見ずな性格も手伝って、
次第に翔に近づいて行く。
そんな中、アリエッティの家族に、大きな事件が迫っていた。


                                   


いちばん最初から気になって仕方がなかったことが、「おばさま、車に紅葉マーク付けんでいいの?」でした(笑)
実は付いてたのかなぁ、それとも意外と若くてまだ付けなくてよかったのかなぁ。
映画を観終わって開口一番にそんな疑問を口にした私は、変かしら


小人さんたちの生活は、知恵と工夫がたくさん
見ていて、「そうきたかぁ~!!」とワクワクします
私には“借り”は務まらないだろうなぁ・・・(笑)


それから映像が美しかったです、さすがスタジオジブリ

派手さはそんなになくても、日常の中にある非日常や大事件を切り取っていてドキドキします
アリエッティと翔の心の交流は、心が温まります

私は、こういうお話も好きですよ




『耳をすませば』

2010-07-09 21:26:40 | 映画・テレビ番組
スタジオジブリの映画、『耳をすませば』
みなさんはご覧になったことがあるでしょうか?


今夜は地上派で放送があっていますね
私はテレビで観ながら、この記事を書いています
『耳をすませば』は、昔から好き



主人公の月島雫ちゃんが、天沢聖司くんと出会って変わっていくところが可愛い

それぞれに自分の大切な世界があって、
一緒にいることでお互いに良い影響を与え合っていて、
互いに相手を必要としていて、大切にしていて、
想いを向ければ同じように想いが返ってきて・・・
理想的な関係だと思います
どちらも一生懸命に相手を好きで、いいなぁ



個人的には、聖司くんみたいな男の人って素敵だと思います
優しくて、まっすぐで誠実で、自分の意思がしっかりあって、
不器用に引っ張ってくれたり、ペースを合わせてそっと寄り添うように歩いてくれたり。
言葉に嘘がなくて、全てがほんとうのこと。
すごく信じられる相手ですよね

雫ちゃんうらやましいな~って、観るたびに思ってしまうのでした(笑)



観ていて、気恥ずかしさと微笑ましさを感じる映画。
「きゃー!!」と手で顔を覆いたくなりつつも、終盤の聖司くんが雫ちゃんをおうちに迎えにくる場面は良いですねぇ
聖司くんの、「雫を乗せて、坂道登るって、決めたんだ!!」にさりげなくドキッ
聖司、よく言った
その後の雫ちゃんの、「お荷物なんて嫌!私だって、役に立ちたいんだから!!」に大きく頷いたりして。
雫も、よく言った
なんだか細かくてすみません(笑)
「このふたりが幸せになってくれたらいいなぁ」と、お願いしたくなるのですよ



私が耳をすませば、聞こえてくるのは何でしょう
人生の迷子みたいな今だからこそ、色々な声や音にしっかり耳を傾けたほうがいいのかな・・・。