こころのたね

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『空の中』

2010-10-12 21:29:46 | 

有川浩さんの、『空の中』という本について書きます
こちらは著者の自衛隊三部作の“空”に当たります。



もくじ

プロローグ 早春
第1章 子供たちは秘密を拾い、
第2章 大人たちは秘密を探し、
第3章 秘密は高度二万に潜む。
第4章 人々はそれを裏切って、
第5章 子供は戻れぬ道を進み、
第6章 誰も彼もが未来を惑う。
第7章 混沌は不意に訪れるも、
第8章 秩序の戻る兆しはそこ、
第9章 最後に救われるのは誰か。
エピローグ 盛夏




あらすじ

200x年1月7日、日本初の超音速旅客ジェット機“スワローテイル”が自衛隊演習空域高度2万mを試験飛行中に突如爆発炎上する。
2月12日、航空自衛隊所属のF15Jイーグル2編隊が事故空域を飛行実験中、
同じく高度2万mで1機が爆発炎上、編隊長である斉木敏郎三等空佐が死亡する。
立て続けに発生する原因不明の航空機事故。

その日、高知県に住む斉木三佐の息子である斉木瞬は海で、不定形の、クラゲのような奇妙な生物に遭遇する。
携帯電話を介して拙いながらも言葉を発するその不思議な生物を、瞬と幼馴染の佳江は“フェイク”と名付けて家で育てることにする。
天涯孤独の身になった瞬は、父を失った心の空洞を埋めるかのように、フェイクをまるで家族のように異常なほど可愛がる。

スワローテイルの製造元である特殊法人日本航空機設計の事故調査委の春名高巳は、
自衛隊機事故の生き残りであるパイロットの武田光稀三等空尉に話を聞くことになる。
事故空域からの唯一の生存者であることから厳しい調査を受け、事故の話をしたがらなかった彼女だが、
高巳の熱心な説得に、高巳を事故空域へ連れて行く決心をする。
そこで光稀が、空の異常に気付いた。

原因不明の航空機事故と、謎の知的生命体。それらに関わる人々はやがて、ある場所へと集まっていく――。



                                   

人間の脆さ、心の弱さを痛感させられる展開です
どうなることかと、ずっとハラハラ

自分がひとりぼっちだと感じた時、人はどうなっていくのか。
ひとりではなかったと気付けた時、人はどうなれるのか。


守りたい相手がいる人の強さ。
支えたい相手がいる人の潔さ。
子供を導く大人の役目の重要さ。
道を切り開く子供のたくましさ。


自然との共存、人との関わり、色々と考えたくなるお話です




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