9月20日に、彩加ちゃんとヤフードームへ今季最後の野球観戦に行きました
今回は、試合とその他の時のテンションがかけ離れすぎた内容になりそうです…
ですから、試合編とその他編の前後編で記事を書かせていただこうかと思います。
よかったら、お付き合いください
今日は試合編でございます
ホークスの先発は、和田くん(和田毅投手)
9月7日に私たちが観戦した時の先発投手も、和田くんでした。
その時はありえない程に守護神が大乱調して、勝ち星を消されてしまったので、その時のイメージが残っていて…今回は何としても勝利を掴んでほしいと思っていました
その和田くんは、初回からナイスピッチング
ランナーを出すことなく、テンポよくアウトを取っていきます
打線は、毎回ヒットを打ち、ランナーを出します
しかし、毎回必ず1本だけしか打ちません
ランナーを出してもそのランナーを進められず、西武の帆足を打ち崩せそうで崩せず…
ずっとイライラヤキモキしながら観ていました
そんなもどかしい状況の中で、和田くんは孤軍奮闘。
気持ちを切らすことなく、崩れることなく、ただひたすら好投を続け、味方の援護を待ちます
回が進むごとに和田くんへの声援・歓声と、打線への落胆の声・ため息は大きくなっていきました。
私は途中からずっと半泣きで、「誰か和田くんを助けてよ~!!」と祈っていました
そんな試合中の唯一の癒し(?)は、こちら
ベンチ前で和田くんとキャッチボールをしていた、つくだにこと秀則(田上秀則捕手)です
味方チームの攻撃中に続投する投手は、出場していない捕手とベンチ前でキャッチボールをして、次のマウンドに備えます。
秀則は中盤から、和田くんとキャッチボールをしていました。
私たちの席の近くに秀則が出てきて、和田くんのボールをキャッチして、いきなりこぼしたり(笑)
秀則のキャッチボールはいつもすごく優しい雰囲気で、やさぐれた私の心もなぐさめてくれるようでした
どちらも点を取れずに迎えた9回表。
1アウトランナー2・3塁で打順はクリーンアップ、和田くんは初めてピンチらしいピンチを迎えます
4番ブラゼルを空振り三振にした時の和田くんの背中を見て、とうとう涙がこぼれました
5番中村をピッチャーゴロに打ち取った時、更に涙が止まらなくなりました
気迫や思いがこもった背中、闘志あふれるピッチングに全てにじみ出ていました。
9回表を無失点で切り抜け、ポーンとグローブを叩きながらベンチに戻る和田くんに、ドーム全体から大歓声
私の手は冷え切り、ずっと震えていました
「サヨナラで和田に勝ち星を!!」という、熱い雰囲気の9回裏。
1アウト1・3塁のチャンスですが、打順は下位打線です
私は「代打、田上!」コールが来るだろうと、緊張しながら待ち構えていました
でも代打なしで肩すかしをくらい、忠厚(仲澤忠厚選手)の三振にガックリ
2アウト1・3塁になり、なおもサヨナラのチャンス、とうとうやって来た代打コール
もちろんコールされたのは、秀則です
後がないチャンスの場面で、ごひいきの選手が出てくるというのは…極限の緊張感に襲われますよね
手足だけでなく、肩まで震えていた私…尋常じゃない震えでした(笑)
写真を撮ろうとしたら、思いっきりブレていました(笑)
しかし西武の中継ぎ投手、秀則相手にストライクが入りません。
ボールを見極めた秀則はストレートのフォアボール、代走にかっちゃん(山崎勝己捕手)が起用されます
そして2アウト満塁で、バッターはぽん(本多雄一選手)
ごひいきの登場に、更に私たちは気が遠くなりそうなほどの緊張
ぽんの打球は当たりがよく、外野まで抜けるかと思いましたが…
セカンドの守備に阻まれ、ファーストランナーのかっちゃんは間に合わずにフォースアウト
サヨナラ勝ちはできず、延長戦に突入してしまいました
和田くんは、延長10回表のマウンドにも上ります
9回のピンチの場面にも和田コールで応援して、続投すると分かった時には大きな拍手をした私たち観客。
もちろん、10回のマウンドに上がって白星を手にする投手は、ホークスの中継ぎでも西武の投手でもなく和田毅しかいないと、和田毅じゃないといけないんだと、全員が思っていたと思います
その和田くんは2アウトランナーなしの場面で、細川に勝ち越しソロホームランを打たれてしまいました…
でもそれ以上の失点は許さず、最少失点で10回表を終え、味方の反撃を信じてベンチに引き上げます。
「チームの勝ち負けじゃない、和田を見殺しにしないでくれ」と切実に願うムードの10回裏。
西武のグラマンに三者凡退に抑えられ、あっけなくゲームセット
10安打で無失点という拙攻で和田くんは見殺し状態、1人で10回を投げきったのに、たった1球で敗戦投手になってしまいました…
和田くんがかわいそうで気の毒で、打線が歯がゆくて腹立たしくて…結果をなかなか受け止めることができませんでした
「和田くんが負けたんじゃない、打線が負けただけだ」と、私は今でも思っています。
打線の不甲斐なさに落胆しましたが、和田くんの好投に感動しました
本当に感動して、胸が熱くなりました
打者がヒットを打って、嬉しくて興奮して泣いたことは何度もあります。
けれど、投手のピッチングを見て、涙が溢れて止まらなくなったことは初めてでした。
私はもともと和田くんのことが好きで、尊敬しています
この好投を見て、ますます素晴らしいと思いました
私には何もできないけれど、何とか勝たせてあげたかった…何をしてでも勝たせてあげてほしかった…
悔しいし悲しいしかわいそうで、胸が張り裂けそうな思いです
でも、今季最後に和田くんのこんな素晴らしいピッチングを見ることができて、それは幸せ者なのだと思います
次回の後編は、試合以外の20日のお話をする予定です
もう少しお付き合いくださいね