おおわだ保育園世田谷豪徳寺

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免疫力をアップしよう

2024-01-31 13:24:48 | その他情報

免疫力をアップしよう

2月も引き続き感染症の流行しやすい季節です。手洗いやうがいなどで予防していても、免疫力が低下していると感染症にかかりやすくなってしまいます。今回は「免疫」についてお伝えします。こどものうちに培われた免疫は、その後の免疫にも関わってきます。

 

免疫について

免疫とは、私たちの体の中に侵入してきた細菌やウイルスなどの異物を排除して、感染症にならないようにする防御システムです。

免疫の仕組みには自然免疫と獲得免疫があり、それぞれ免疫細胞によって機能しています。

自然免疫

自然免疫は、体の中に入ってきた細菌やウイルスといった異物に対して体が反応することを指します。私たちの体にもともと備わっている機能です。入ってきた異物の特徴を獲得免疫に伝える役割もあります。

獲得免疫

獲得免疫は、自然免疫から伝えられた情報をもとに、体に入ってきた細菌やウイルスなどの異物を免疫細胞が攻撃する働きです。攻撃が始まると、異物の活動を抑えるため、異物の特徴に合った抗体ができます。抗体ができることで、次に同じ異物が入ってきたときに素早く攻撃できるようになります。

抗体を獲得するには、感染症に感染するか、ワクチンを接種して病原体を体の中に入れる必要があります。

 

免疫力を高めるためには

①体を使って遊ぶ

運動することで、血液の循環が良くなり、新陳代謝がアップし、免疫力も向上します。

日光を浴びると体内でビタミンDが作られますが、ビタミンDには免疫機能調節効果のある脂溶性ビタミンであり、外遊びで日光を浴びることも免疫力アップに役立ちます。

また、免疫細胞には温度が高いと活発化する性質があり、体温が1℃上がると免疫力が5~6倍上がり、1℃下がると30%下がるといわれています。そのため、免疫力を上げるには、体温調節機能を発達させることも重要です。体温調節に欠かせない汗腺の数は、2~3歳頃までに過ごした環境で決まり、生涯変わらないといわれています。できるだけ外で遊ばせたり運動させたりして汗腺を発達させ、しっかり体温調節ができる体作りを行いましょう。

②よく寝る

よく寝ることで、成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは、身長を伸ばすなどの体の成長だけでなく、傷ついた細胞を修復したり代謝を高めるなどの働きをします。

また、日中、外で体を動かして遊ぶと、太陽の光を浴びて体内時計を調節して眠りへと誘う「メラトニン」の分泌に繋がります。メラトニンは覚醒と睡眠を切り替えて、自然な眠りを誘う作用があり、「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。

自律神経のバランスが乱れると免疫機能が低下します。免疫力アップには、早寝早起きし、生活リズムを整え、質の良い睡眠をとることが大切です。

③バランスよく食べる

好き嫌いが多く、偏食気味であると、栄養不足から免疫力が低下します。1日3食、決まった時間に、主食+主菜+副菜のそろったバランスのよい食事を心がけることが大切です。

④腸内環境を整える

免疫に関わる免疫細胞の約7割は腸内にあると言われています。腸内には多数の腸内細菌(善玉菌・悪玉菌・日和見菌)が存在しています。そのうち、善玉菌には免疫細胞の働きを助ける性質があるため、善玉菌が多いと免疫力が高まります

善玉菌を増やすために大切なのが、日々の食事です。こどもの頃から食事や他人との接触などによって腸内細菌を獲得していくのですが、1~3歳頃までに触れた細菌の種類によって生涯持つ腸内細菌の種類が決まります。小さいうちにどれくらいの腸内細菌を取り込めるかで、その後の免疫力が変わるということです。

そのために摂取したいのが、善玉菌を含む食物や善玉菌のエサとなる食物です。ヨーグルトや納豆などの発酵食品、野菜や豆類などの水溶性食物繊維を含む食品、バナナや大豆などのオリゴ糖を含む食品は積極的に食べると良いです。また、免疫細胞の活性化には、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要なので、これらの栄養素を含む食物をバランス良く摂取することも大切です。

⑤笑って過ごす

免疫を上げるためには、よく笑うことです。

若くて健康の人の体にも1日3000~5000個ものがん細胞が発生しています。これらのがん細胞や体内に侵入するウイルスなど、体に悪影響を及ぼす物質を退治してくれているのが、リンパ球の一種であるナチュラルキラー(NK)細胞です。人間の体内にはNK細胞が50億個もあり、その働きが活発だとがんや感染症にかかりにくくなると言われています。このNK細胞は「笑い」が発端となって活性化し、がん細胞やウイルスなどの病気のもとを次々と攻撃するので、免疫力が高まります。逆に、悲しみやストレスなどのマイナス情報を受け取るとNK細胞の働きは鈍くなり免疫力も低下してしまいます。家族で楽しめるゲームや面白いテレビを見たり、親子の会話を増やし、日頃の会話の中にユーモアを取り入れましょう。明るい気持ちを心掛けて免疫力を高めていきましょう。一緒に散歩をしたり、コミュニケーションをとることがお子さんの「笑い」につながるかもしれません。

 

その他の笑いのプラス効果

①脳の働きが活性化

笑うと新しいことを学習する時に働く器官が活性化されて記憶力がアップします。

②血行促進

思い切り笑うことで体内に酸素がたくさん取り込まれるため、血の巡りがよくなって新陳代謝も活発になります。

③自律神経のバランスが整う

通常起きている間は交感神経が優位になっていますが、笑うと交感神経が促進し、その後急激に低下することにより、リラックス効果をもたらすので自律神経のバランスが整います。

④筋肉アップ

笑うことで腹筋、横隔膜、肋間筋、顔の表情筋などをよく動かすので多少ながら筋力を鍛えることにもなります。

⑤幸福感と鎮痛作用

笑うと脳内ホルモンのエンドルフィンが分泌されます。この物質は幸福感をもたらすほか、モルヒネの数倍の鎮痛作用で痛みを軽減します。

 

生活習慣に取り入れられるポイントを抑えて、免疫力を高めまていきましょう。

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