病院通い

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夕方の雨間、母の病院まで歩いて行きます。



この頃は、もう私を分かってくれない事も多い。
私が側にいるのに、「私」に会わせてくれと、私に懇願する母です。

食事も、食べてくれたり そうでなかったり。
確実に、すごく痩せたけど、先生は「病的なところは殆ど改善してきている」とのこと。
退院を考えてもいいのかしら？


夕ご飯に混ぜ込んだ薬を食べてしまうと 程なくうとうと、もうろうと眠ってしまいます。
訳のわからない事を言ってなかなか帰してくれないのに比べると、まあ、楽です。
その方が本人もきっと。



「カラムシ」…今では、夏草の代表みたいに生い茂るちょっと嫌われ者だけど、昔は繊維を取っていた大切な草。
この季節、道端に沢山です。
葉っぱを、手のひらをグーにして載せ「パンッ」とたたいて鳴らせていました。それで、この草のことを「ぽっこん」と呼んでいた子供時代です。

帰りは雨が降り出しました。
ワンコインバスで帰ります。

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