美しい大分

大分に暮らし,その美しさに気づかされ 癒される日常を、折々綴り,残してみたいと思っています。

ミヤマキリシマ ( 日出町 経塚山 )

2023年05月09日 | 美しい大分



「経塚山(きょうづかやま)」
日出町にある標高610mの低山ですが、
ミヤマキリシマの開花の便りを聞き
出かけました(5月9日)。












美しくよく咲いていました。


誰でもが気軽にはその地を踏めない高山にしか咲かないミヤマキリシマ。
そんな感覚を持っていて、この花を目にする事は難しいと長らく思っていたのです。



ところが、ここは標高610m。
車で登って来て、ほんの数分歩けば自生地です。









振り向けば、
遠く霞んで左手に高崎山、右手遥かに由布岳も見えます。







このところの雨で
空気は湿っているのか海から空は靄がたちこめています。

それでも、つつじの花と周りの自然で
心も体もリラックスして心地よいです。






経塚山の案内立札には、
ここの花の、色の多さが記されています。
濃い赤紫からオレンジ色っぽいものも含めて紅、うすピンク、白色と14種にも分類されるそうです


表紙画像は、3色の色の連なりが丁度はっきり写っていました。

そして、
写真の花たちを集めてみました。




けれど、
案内にある白い花は見かけることが出来ませんでした。













形よく仕立てた盆栽の様な木がありました。すてきです♡。





所々に、枯れた木もあります。
それらをよく見ると、
小さい小枝がレースの様に細かく細かく広がっているのがわかります。
ここまで分岐してその先に無数の花を咲かせるのか!と感激します。





美しい写真ではないけど、
地面を見ると花がたくさん形のまま落ちています。おそらく小さな鳥たちでしょうか?
密を吸うためについばんだのでしょう。




経塚山山頂のミヤマキリシマ自生地は
大きいゴロっとした岩🪨が沢山あり、
岩の間にわずかな土がたまっているような場所です。

一緒に行った友人と、
なぜこの経塚山にミヤマキリシマが自生しているのかを話し合いました。
霧島連山、久住連山、鶴見岳などに群生しているけれど、なぜ610mの、山頂以外のまわりは緑あふれる経塚山に?


帰宅して
ミヤマキリシマの自生地などを調べていて
「火山活動で生態系が攪乱された山肌で優先種として存在できる」と言う旨の説明がありました。
すごく納得しました。
ここは、火山だったんだ‼︎。






出会った野の花と、おやつ。





ところでミヤマキリシマ
言うまでもなく
宮崎県から鹿児島県にまたがる霧島連山で多くみられる花、ツツジです。
坂本龍馬が霧島を旅した折、姉宛の手紙に「霧島つつじ」がたくさん咲いている旨のくだりがあったそうです。
時は流れ、牧野富太郎がこれ又霧島を旅した折、「深い山に咲く霧島つつじ」から私たちの知る「深山霧島ーミヤマキリシマ」と名付けました。



余談ですが、
その「霧島つつじ」
亡くなった、鹿児島県出身の西郷輝彦に「涙をありがとう」と言う歌があります。
歌詞に、
亡くなった兄の墓標に、♪「一人捧げる霧島つつじ」♪
龍馬が手紙に「霧島つつじ」と書いた事を知った瞬間私は「涙をありがとう」を思い出しました。…歳が知れますね😅。




経塚山を後にして、
山田湧水でお水を汲ませてもらい




美しい棚田や、
ザビエルの通った道を見て帰途につきました。



















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