暇な月日をだらだらと・・・・・爺々放談   Since 2009.01.01

  日々の生活の一部、散歩などをコラム風に
       ~ my winding road ~

想定外・・・

2011年04月08日 07時22分35秒 | つれづれ日記
電源喪失は「あり得ないだろうというぐらいまでの安全設計はしている」と発言していた原子力安全・保安院のトップが
電源喪失を「想定外」としていた過去の認識について陳謝した。

これまでの法廷証言などで電源喪失の可能性を否定してきた原子力安全委員のトップが
「事故を深く反省し、二度とこのようなことが起こらないようにしたい」と答えた。

『この事件(もう事故ではない)が起きてからでは、もう遅い!』
危険予知・回避トレーニング いわゆるKYTで、あらゆる事象をチェック・対応すべきところを
『こんなもん、いらん!』と削除してしまった。
この行為が出来るのは、その組織のトップグループだけだ。

福島第一原発の4号機(奥)と3号機


保安院の「電源喪失はあり得ないだろう」・・・この発言
これは米国がスリーマイル島の原発後に作成したシミュレーションの事を言うのだろう
原発の全電源喪失、アメリカは30年前に 想定していた
このニュースがきっかけで、この陳謝につながったのだろう。

この会見で、
「隕石(いんせき)の直撃など、何でもかんでも対応できるかと言ったら、それは無理だ」と話している。
しかし、隕石の代わりにミサイルが落ちてきたら・・・やはり想定外なのだろうか・・・
どちらも想定内であるはず。なぜなら、後処理をしなくてはいけないから・・・
ただそういう想定をしたくなかっただけの話だ。 それゆえ、下部組織に重要性が伝わらなかった・・・

そういう想定をしたくなかったので しなかった・・・
危険予知に欠けた人材がトップにいると、苦労するのは、ぺ~ぺ~ だけだ。
そういうトップは責任も他に押し付ける。人や機械のせいにする。 
そんな嘆かわしいトップが政界にもいる。
日本が沈没するかもしれない時に、菅がやめれば とか色々と条件を付けて自分に有利な状況にするやからが・・・

想定外・・・本来の意味は 【予想の範囲を外れていた】 だろうが

今回は違う! 『想定を外した』 だ。

その結果、今回のゴタゴタに・・・
1号機は海水を注入したおかげで塩が生成・沈殿し、冷却能力が落ち、水素が発生しやすい状態に陥った。
そのため、窒素を注入し始めた。格納容器の内圧も上がるが、容器内に真水が注入しづらくなる。
(東電は、窒素配管はあるが今回は別の箇所からと報告・・・
 たぶん容器の下部から窒素の泡で、生成した塩を浮かし、分散させるための策・・・か
サプレッションプールから注入できれば一石二鳥の可能性が・・・)

2・3号機にも窒素を注入するすると言うが、圧力が上がれば格納容器の内圧が上がり、
破損部分から高濃度の汚染水が流出度を増すするだろう。

今でも、冷却水の流量を増やすとタービン建屋地下→トレンチ→海にあふれ出る
 『だから燃料棒の上まで水を入れられない』 というジレンマに陥っているのに・・・

窒素の注入は、ベントラインの開放が前提のはず、
密封系で窒素を入れて1気圧が3気圧に上がっても窒素の量的にはそんなに入らない。

何を考えているのやら・・・




コメント
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