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石鎚山系と久万高原の自然、博物館の活動などを紹介するブログ

金山谷奥地で哺乳類の調査

2012-05-18 23:10:05 | 調査研究

宇和島の哺乳類屋さん2名と毎年恒例の哺乳類調査に出かけました。

この調査は2006年から実施しているもので、笹倉湿原で有名な金山谷の奥地を定点調査地に、毎年、無人撮影カメラを設置しています。

これまでの成果の一部は当館の研究報告でも発表していますので、興味のある方はぜひ博物館で手に入れてみてください。

石鎚スカイライン中間地点、金山橋から林道に入り、車を止めてから、約1時間半ほどの歩き。

さすが哺乳類の専門家と一緒に山を歩くと、虫採りばかりしてる私の眼では気づかないことばかり。

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タヌキの溜め糞。ちょっと古い。

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誰かがスゲを食べた跡。ノウサギかシカか、判断の迷うところ。

近年、石鎚山系でもニホンジカが増えつつあります。

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倒木の隙間で死んでいたヒミズ。

内臓や腹回りの筋肉が食べられていますが、かなり原形が残っています。

小型の猛禽類が食べたのか?

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イノシシの糞。人間のそれにも似ている。

この辺りは無人撮影カメラでも頻繁にイノシシが撮影されています。

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標高約1200m地点から見た石鎚山。

国有林の中に土砂崩れでごっそり小山がなくなった場所があり、唯一展望が開けています。

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昼前にカメラ設置ポイントのブナ林に到着。

木の間に哺乳類用誘因エサのハチミツ入りワインをぶら下げ、その部分が撮影できるようにカメラをセットします。

調査が始まった6年前はフィルムカメラでしたが、現在はデジカメです。

次は夏と秋にSDカードを回収にきます。

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ブナ林の中は、ブト(アシマダラブユ)が多すぎ。

タオルを頭巾にして耳を隠し、首にも巻いていましたが、見事に5か所ほど刺されてしまいました。

次の日の朝起きると、耳が2倍に腫れてました。

しばらく治りそうにありません。


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