大倉草紙

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【京都】 醍醐

2008年05月21日 21時33分52秒 | 旅 - 京都府
本日の行程:(京都市営地下鉄東西線小野駅) → 【勧修寺】 → 【随心院】 → 【醍醐天皇後山科陵】 → 【醍醐寺】 → 【朱雀天皇陵】


【勧修寺】

          
               勧修寺の御朱印

       
                    勧修寺の山門

山門をくぐり、拝観の手続きを済ませると、まず目に入るのは緑。
美しいお寺だ。


       
                      宸殿

       
           さざれ石                   灯篭

       
                    臥竜の老梅

灯篭は、水戸黄門が納めたもの。
「水戸灯篭」、「雪灯篭」とも呼ばれるそう。
「臥竜の老梅」は、江戸時代に京都御所から移植された白梅。
親(根の部分が残っている木)、子(大きな枯木)、孫(生長中の木)の三代が並んでいるめでたい木とのこと。


       
                     氷室の池

平安時代、毎年1月2日、宮中に「氷室の池」の氷が献上され、その氷の厚さで五穀豊凶を占っていたようだ。


       
           観音堂                 弘法大師の銅像
        
       
                       講堂



【随心院】

随心院は小野小町ゆかりのお寺。

          
               随心院の御朱印

       
                   日本みつばちの巣

随心院の入口に、日本みつばちの巣があった。
小さなみつばちが羽音を立てている。
急いで写真を撮る。


       
                  小野小町の歌碑


       
                    随心院の庭

随心院は「洛巽の苔寺」といわれているそうだ。
梅雨のころが最も美しいらしい。


       
      小野小町「化粧の井戸」              文塚

小野小町の屋敷跡に残っている井戸。
小町はこの井戸の水で化粧をしていたとか。
文塚は、境内の裏にある。
男性から小町に寄せられた千束の文を埋めてあると伝えられる。



【醍醐天皇後山科陵】

       
                  醍醐天皇後山科陵



【醍醐寺】

       
       醍醐寺の御朱印              醍醐寺へ続く道


       
                   三宝院の唐門

醍醐寺に続く道は、鬱蒼とした森。
総門を入って左手にある「三宝院」にも寄ってみたかったが、閉門時間がせまっていたので先を急いだ。


       
                      金堂

           
                  五重塔


          
               上醍醐への道

       
             秀吉が「醍醐の花見」を催した場所

上醍醐までは約1時間。拝観の受付時間には間に合いそうもなかったが、「もしかしたら」と思いながら坂道をのぼる。
途中、秀吉が「醍醐の花見」したという場所が残っている。
当時は、畿内から集められた約700本の桜が花を咲かせていたようだが、いまでは桜の木は見当たらない。
閉門時間を過ぎ、上醍醐まではまだまだ着きそうもなかったので、断念して坂を下る。



【朱雀天皇陵】


       
                   朱雀天皇陵入口

       
                    朱雀天皇陵

朱雀天皇陵の脇はすぐに民家が建ち並んでいる。
今まで見てきた天皇陵では、入口から天皇陵までまっすぐに参道が続いていたが、朱雀天皇陵では違った。
参道は西から東へ向かっているため、天皇陵の西側から見えてくる。

【奈良】 今井町

2008年05月20日 21時56分56秒 | 旅 - 奈良県
5月17日(土)
当日の行程:(近鉄橿原神宮前駅) → 【飛鳥資料館】 → 【甘樫丘】 → 【飛鳥寺】 → 【入鹿の首塚】 → 【伝板蓋宮跡】 → 【石舞台古墳】 → 【橘寺】 → 【天武・持統天皇陵】 → 【高松塚壁画館】 → 【文武天皇陵】 → (近鉄飛鳥駅) → (近鉄室生口大野駅) → 【室生寺】 → (タクシー) → 【長谷寺】 → (近鉄長谷寺駅)→(近鉄八木西口駅) → 【今井町】



【今井町】

称念寺を中心とした寺内町。
東西600m、南北310mの小さな町。
道は細く、見通しがきかない。これは、敵が侵入した際に、遠見、見通し、弓矢、鉄砲の射通ができないようにするためだという。
江戸時代の伝統様式を保った家屋が建ち並ぶ。
新しい家屋も、町並みに溶け込むような様式・色調で建てられているのが素晴らしい。
近鉄大和八木駅から飛鳥川を渡り、町の入り口にある歯医者の建物も、やたら近代的にならずに落ち着いていたのが良かった。
各家屋に駐車場は付いていない。
車がさかんに行き交うような道の構造でないという理由もあろうが、この町並みに駐車場付きの家屋は似合わないからであろう。
町の一角に車はまとめて駐車してあった。
気のせいか、車自体がすまなそうに身を縮めているように見える。
もっと早い時間であれば、重要文化財に指定されている住宅を見学することができたのだが、今井町に到着したのは夕方6時ごろ。
建物の外観だけを見てまわった。

   
               案内標示板


   
               河合家住宅
                      
河合家住宅は重要文化財。
屋号は上品寺屋(じょうぼんじゃや)。
酒造業を営んでいる。
見学時間は9時~16時30分。見学には事前に連絡をする必要がある。
  橿原市今井町1-7-8
  電話:0744-22-2154


   
             今西家住宅の案内板


   
               今西家住宅

今西家住宅は重要文化財。
1650年建築、今井町で最古の住宅。
見学できるのは4月15日~5月14日、10月15日~11月14日の10時~17時(12時~13時の間は休み)。
  橿原市今井町3-9-13

【奈良】 室生寺・長谷寺

2008年05月19日 21時49分57秒 | 旅 - 奈良県
5月17日(土)
当日の行程:(近鉄橿原神宮前駅) → 【飛鳥資料館】 → 【甘樫丘】 → 【飛鳥寺】 → 【入鹿の首塚】 → 【伝板蓋宮跡】 → 【石舞台古墳】 → 【橘寺】 → 【天武・持統天皇陵】 → 【高松塚壁画館】 → 【文武天皇陵】 → (近鉄飛鳥駅) → (近鉄室生口大野駅) → 【室生寺】 → (タクシー) → 【長谷寺】 → (近鉄長谷寺駅)→(近鉄八木西口駅) → 【今井町】


【室生寺】

室生の地で、東宮・山部親王(のちの桓武天皇)の病気平癒の祈願がなされ、効果があったことから勅命によってつくられたのが室生寺。
女人禁制である高野山に対し、女性の参詣が許されていることから、「女人高野」ともいわれる。

       
       室生寺の御朱印                太鼓橋
                              ここを渡ると表門がある

       
           表門                      赤門

   
           鎧坂

   
                 金堂(国宝)

       
                       五重塔

五重塔(国宝)は平成10年の台風で被害を蒙り、2年後の平成12年に修復したそうだ。


室生寺参道にある回転焼き屋に立ち寄る。
ヨモギの入った回転焼きは、見た目もさわやかで美しく、ヨモギの香りがして美味しい。
次のバスを待つと長谷寺の参詣時間に間に合わないので、回転焼き屋でタクシーを呼んでもらう。



【長谷寺】

朱鳥元年(686)、道明上人が、天武天皇のために銅板法華説相図を西の岡に安置し、のち神亀四年(727)徳道上人が、聖武天皇の勅により、東の岡に十一面観世音菩薩を祀り、成立したという。
花の寺として知られているが、牡丹や石楠花が散ったばかりだったのは残念。

       
      仁王門(重要文化財)            登廊(重要文化財)

   
          二もとの杉

   
              二もとの杉の解説

       
     藤原定家の塚と俊成の碑            紀貫之故里の梅
                                  人はいさ
                                   心も知らず故里の
                                   花ぞ 昔の
                                   香に にほひける
                                     (古今集)

       
         一茶の句碑                鐘楼(重要文化財)

       
        本堂(国宝)。右側は本堂遠景。
        本堂の中の十一面観世音菩薩は、その丈10m余り。
        圧倒される。

       
           五重塔                   一切経堂

   
        長谷寺の御朱印

  
             長谷寺のてぬぐい


じつに美しいお寺だった。
帰りは参道を通り、長谷寺駅へ。
途中、小腹が空いたので塩豆を買う。
駅までは歩いて20分ほど。
落ち着いた町並みで気持ち良く、あっという間に着いた。

【奈良】 斑鳩 

2008年05月18日 22時12分31秒 | 旅 - 奈良県
本日の行程:(JR法隆寺駅) → 【法隆寺】【中宮寺】【法輪寺】【法起寺】 → (JR法隆寺駅) → (JR郡山駅) → 【柳沢神社】 → 【大和郡山城】 → (近鉄郡山駅) → (近鉄橿原神宮前駅) → 【橿原公苑野球場】 → 【橿原神宮】 → 【神武天皇陵】 → 【本薬師寺跡】 → 【藤原京朱雀大路跡】 → 【藤原宮跡】 → 【天香久山】 → 【天香山神社】 → 【伝小墾田宮跡】


朝早く目覚めたので、予定より早く出かける。
JR法隆寺駅に到着したのは8時ごろ。
駅前のレンタサイクル屋さんで自転車を借りて法隆寺へ向かう。


【法隆寺】(世界遺産)

     
        法隆寺の御朱印           法隆寺に至る道


       
                金堂(国宝)と五重塔(国宝)


          
                廻廊(国宝)

       
                    大講堂(国宝)


          
           子規の句碑
「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」
鐘の前に来たときに、ちょうど10時になり、その音を聞くことができた。


       
                   夢殿(国宝)

きょう、5月18日まで夢殿に安置されている「救世観音像」(国宝)を公開。
間に合った。

大宝蔵院の「玉虫厨子」(国宝)、「夢違観音像」(国宝)、「百済観音像」(国宝)等々、宝でいっぱいだ。
想像以上に広く、見るべきものも多く、1時間半以上歩き回っていただろうか。
開門直後は人も疎らであったのが、いつのまにか団体旅行者で混雑してきたので、隣接する中宮寺へと移動する。



【中宮寺】

聖徳太子の御母の御願により、御母の御所に創建したお寺。
法隆寺の東院伽藍のすぐ隣にある。

          
               中宮寺の御朱印

       
                      本堂

小さな、気持ちのよいお寺という印象を持った。
本堂が池に囲まれているのも清清しい。
本堂の弥勒菩薩半跏思惟像(国宝)のアルカイックスマイルに癒される。



【法輪寺】

          
          法輪寺の御朱印              表門と三重塔


法隆寺から北へ向かうと法輪寺に至る。
このお寺は、山背大兄王が聖徳太子の病気平癒を願って建てたものと伝えられる。
講堂には、次の仏像が安置されている。
   薬師如来坐像(重要文化財)
   虚空蔵菩薩立像(重要文化財)
   十一面観音菩薩立像(重要文化財)
   弥勒菩薩立像(重要文化財)
   地蔵菩薩立像(重要文化財)
   楊柳観音菩薩立像
   吉祥天立像(重要文化財)
   米俵乗毘沙門天立像
   妙見菩薩立像
   聖徳太子二歳像
   聖徳太子十六歳像
どの仏像も間近で、どの角度からも拝むことができた。



【法起寺】(世界遺産)

       
                  法起寺の御朱印


          
               三重塔(国宝)

       
                   法起寺の池の睡蓮

聖徳太子が法華経を購説したという岡本宮を山背大兄王がお寺に改め、法起寺ができたという。
三重塔は現存するものの中では日本最古だという。
収蔵庫には「木造十一面観音菩薩立像」(重要文化財)等が安置されている。
収蔵庫の外側から格子越しに拝観できるが、ガラス格子になっているため、光が反射して実に見えにくく、残念だった。

大和郡山と飛鳥については後日。

【奈良】 飛鳥

2008年05月17日 23時45分02秒 | 旅 - 奈良県
本日の行程:(近鉄橿原神宮前駅) → 【飛鳥資料館】 → 【甘樫丘】 → 【飛鳥寺】 → 【入鹿の首塚】 → 【伝板蓋宮跡】 → 【石舞台古墳】 → 【橘寺】 → 【天武・持統天皇陵】 → 【高松塚壁画館】 → 【文武天皇陵】 → (近鉄飛鳥駅) → (近鉄室生口大野駅) → 【室生寺】 → (タクシー) → 【長谷寺】 → (近鉄長谷寺駅)→(近鉄八木西口駅) → 【今井町】
 

以下、飛鳥の記録。
橿原神宮前駅のレンタサイクル屋さんで自転車を借り、飛鳥をまわる。



【飛鳥資料館】

          
          

まずは、「キトラ古墳壁画 十二支 子・丑・寅 特別公開」を観に飛鳥資料館へ。
9時の開館直後に行ったのにもかかわらず、45分待ち。
「寅」ははっきりと見たが、「子」はなんとなく見えるかなという感じ。
「丑」の顔は分からない。



【甘樫丘】

       

標高は150メートル。
ここに蘇我入鹿・蝦夷の邸宅があったとか。
少し曇っていたが、見えるのはおそらく天香久山。



【飛鳥寺】

飛鳥寺は日本最古のお寺。
596年蘇我馬子が発願により創建。
こじんまりとしたお寺だが、創建時は、東西200m、南北300mの敷地内に、塔を中心として金堂と回廊がめぐらされていたという。
お寺の歴史についてのお話が聞け、写真撮影は自由。

       
                    飛鳥寺の門

       
                    飛鳥寺講堂

       
        本尊飛鳥大仏               阿弥陀如来坐像

本尊飛鳥大仏は、609年、鞍作鳥によって創られた日本最古の仏像。

       
        聖徳太子孝養像                 仏舎利

       
       飛鳥寺の御朱印              飛鳥寺のてぬぐい



【入鹿の首塚】

          

入鹿の首塚は、飛鳥寺の脇の田圃や畑に囲まれた場所にある。
実際に入鹿の首を埋めたところであるのかは不明。



【伝板蓋宮跡】

大化の改新の舞台である、伝板蓋宮跡。

       
       



【石舞台古墳】

石舞台古墳は、7世紀初めに造られたと推定されている。
玄室の長さ7.8m、幅約3.4m、高さ4.8mの横穴式石室を持つ方形墳。
蘇我馬子の墓といわれる。
2枚の写真のうち、下のほうは玄室の中を撮ったもの。

       
          



【橘寺】

聖徳太子生誕の地とされているところ。
当時は、欽明天皇の別院(橘の宮)があったという。

       
          橘寺本堂                 橘寺の御朱印

          
            二面石。人の心の善悪二相を表わしたもの。

       
       二面石の左側(悪)              二面石の右側(善)



【天武・持統天皇陵】

       



【高松塚壁画館】

高松塚古墳は復元工事中。
隣の高松塚壁画館に寄ってきた。

       
                    高松塚古墳



【文武天皇陵】

          

 
室生寺、長谷寺、今井についてはまた後日。 

【京都】 葵祭

2008年05月15日 21時43分20秒 | 祭り・催し
葵祭に行ってきた。
11時頃、「出町柳駅」に到着。
下鴨神社の「糺の森」へ。
平日だというのに、人出が多いことに驚く。

       



                           下鴨神社(世界遺産) 



昼食をとってから、賀茂川沿いを歩いて上鴨神社へ向かう。
山と川があるのは気持ちがいい。





上賀茂神社(世界遺産)。行列が到着する前に参拝。
       

下鴨神社と上賀茂神社、「カモ」の字が違うと初めて知った。
どちらも、川の流れる美しい境内が印象的だった。

【大阪】 出入橋きんつば屋

2008年05月14日 20時53分03秒 | 
        

       

「今日中に食べられない分は冷凍保存して下さい」とお店の人。
いただいてみて納得。砂糖があまり入っていないから日持ちがしないのだ。
甘ったるいのよりも、このくらいの甘さのほうがおいしい。
夫は、たい焼きに似た味だと言う。
言われてみると、皮の香ばしさが似てるような。 
 

 出入橋きんつば屋
 大阪府大阪市北区堂島3-4-10
 電話:06-6451-3819
 営業:10時~19時(土曜10時~18時)
 定休日:日祝日

【奈良】 元興寺

2008年05月13日 21時17分38秒 | 旅 - 奈良県
【元興寺】(世界遺産)


興福寺薪御能が始まるまでの時間、すぐ近くにある元興寺に行ってみた。

元興寺は、日本最古の仏教寺院である法興寺が平城京遷都に伴って移転したお寺。
南都七大寺のうちの一寺院。
移転にあたり、法興寺は元興寺と寺名を改め、法興寺は「本元興寺」と呼ばれるようになったそうだ。
本元興寺は平安時代に消失し、その跡地には飛鳥寺が建っている。


    
                    表門


    
                 極楽堂(国宝)


    
          禅室(国宝)から本堂(国宝)方面を望む


    
                禅室と本堂の瓦

日本で一番古い瓦。
なかには飛鳥時代の瓦もあるとか。
赤みがかっている瓦が古いもののようだ。
行基葺という独特の瓦の葺き方をしているとのこと。
どの瓦も同じ色のものはなく、見ていて飽きない。
こういう瓦だけを絵に描いたら素敵だろうなあ。


          
               元興寺のてぬぐい


元興寺の収蔵庫には国宝の五重小塔が安置されている。
「小塔」というように、塔の高さは5.5mと小さい。
室内で保管していたため状態がよく、奈良時代の建築様式を知る資料としての価値も高いようだ。

【奈良】 興福寺薪御能

2008年05月12日 23時40分37秒 | 観劇・舞台
          

       

薪能が最初に催されたのは平安時代、場所は興福寺だという。
興福寺の薪能は「薪御能」と呼ばれるそうだ。
 
薪御能は毎年5月11日~12日に春日大社と興福寺にて催される。
私が観たのは、12日の午後5時30分から始まる南大門の儀。
立見の無料席と3000円の協賛席とがあり、協賛席のチケットは当日でも購入することができるようだが、席はすべて自由席なので早めに行って様子をみる。
午後3時半頃に興福寺に到着する。
すでに20~30人ほど並んでいる。
本でも読みながら2時間待ってもいいと思ったが、せっかく奈良まで来たのだからと、チケットだけ購入して、近くの元興寺へ向かう。
元興寺については後日記す。

4時半の開場時刻にあわせて興福寺へ戻る。
北側から入り、舞台正面の桟敷席に座るが、長時間座のはキツイだろうと思い、西側の椅子席へと移動する。

演目は、宝生流能「東北」、大藏流狂言「太刀奪」、観世流能「鉄輪」。
演能の前には、「舞台あらため」と「外僉議」がある。
平安時代の舞台は野外の芝生だったため、芝生に置いた紙の上を高下駄で踏み、芝生の湿り具合をみて、上演の有無を決めていたという。
その儀式が「舞台あらため」で、その結果を伝えるのが外僉議文である。
これは興福寺の薪御能だけでしか見ることができない儀式というので、ありがたい気持ちで見入った。

「東北」が終わると、火が入れられた。
次第に日も暮れていき、なんともいえない幽玄の美。
一年前は、こうして奈良で能を観ることができるとは想像もできなかったと不思議な気持ちになる。

       

上演中は写真撮影は禁じられているので、終わったあとの舞台を撮ってみた。