大倉草紙

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【東京】 特別展「江戸園芸花尽し」 (太田記念美術館)

2009年11月24日 21時00分00秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
11月18日(水)
当日の行程:(京王井の頭線・駒場東大前駅) → 【柳宗悦の世界 -生誕120年記念特別展-(日本民藝館)】 → (京王井の頭線・駒場東大前駅~渋谷駅…JR渋谷駅~原宿駅) → 【特別展 菱田春草〈後期〉(明治神宮文化館 宝物展示室)】【東郷神社】【特別展「江戸園芸花尽し」(太田記念美術館)】


太田記念美術館にて、特別展「江戸園芸花尽し」(後期)を観る。
こういう企画は面白い。
各作品には、そこで描かれている花の名が添えられていて、江戸時代にどんな花が好まれていたのかということも分かり、興味深く鑑賞することができた。


歌川国貞(三代歌川豊国)『ゑん日の景』
江戸時代に園芸がこんなに流行っていたとは知らなかった。
同じく歌川国貞(三代歌川豊国)の『浅草雷神門之光景』では、浅草寺にお参りに来た人々が、植木を売る露店の周りに集まる様子が描かれている。


歌川芳虎『座しき八景の内 上漏の松の雨』
植木鉢に、じょうろで水をやっている。
このじょうろ、どんな仕組みなのだろう?
植木の生長を楽しみにしているような女性の表情がいい。


歌川国芳『百種接分菊』
一本の木に接木して、百種の菊花を咲かせたものなのだそうだ。
ある植木屋が品評会に出品したものだとか。
短冊には、それぞれの菊の名が書かれている。
この菊を鑑賞しに集まる人々の動作や表情が生き生きとしていて、見応えがある。


染付貼花唐獅子牡丹文正方鉢 肥前・有田 享和~慶応(1800-68)頃
浮世絵の中の植木鉢は、デザインが斬新ものが多く、目をひく。
会場には、その時代の植木鉢も展示されていて、これもまた楽しむことができた。