大倉草紙

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【東京】 特別展 菱田春草〈後期〉 (明治神宮文化館 宝物展示室)

2009年11月22日 21時00分00秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
11月18日(水)
当日の行程:(京王井の頭線・駒場東大前駅) → 【柳宗悦の世界 -生誕120年記念特別展-(日本民藝館)】 → (京王井の頭線・駒場東大前駅~渋谷駅…JR渋谷駅~原宿駅) → 【特別展 菱田春草〈後期〉(明治神宮文化館 宝物展示室)】【東郷神社】【特別展「江戸園芸花尽し」(太田記念美術館)】


菱田春草展の後期を観に行く。
前期のもようはこちら


『雀に鴉』(右隻)

『雀に鴉』(左隻)
明治天皇の御遺愛の作品。
枝の感じがいいなあ。
この絵もそうなのだが、春草の作品を観ていると、とても懐かしい風景に触れたような気がすることが多い。
『湖畔の夕』なんかもそう。
どこかで目にするような風景なのだけれど、ぐっと心を掴むのだ。


『鹿』
愛らしい動物が描かれていると、反応してしまう。
『栗鼠之図』もかわいらしい。

『月四題』
一番奥の壁に、4点が並んで展示されている。
「桜」、「柳」、「葡萄」、「梅」と月が描かれている。
展示場の解説にもあったが、4点並べると、その枝がいかに計算されて描かれたものであるかが分かる。

『牧牛』
なんだかえらく牛が楽しそうで、印象に残っている。
仔牛がかわいい。

『羅浮仙』
羅浮仙は、梅の精なのだそうだ。
美しく怪しい感じが心に残っている。

『夜桜』
幻想的な美しさを持つ一点。
闇に霞んで消えてしまいそうな夜桜は、何かこの世に未練のある幽霊のようななまめかしさがある。
美しいのだけれど、怖い感じ。
だから、惹かれる。