奥揖斐山荘

奥揖斐の山、揖斐の伝統文化や料理など紹介

冠山山頂付近にて No229 0901

2021-09-01 18:55:15 | 山登り

冠山山頂付近にて

2021年 9月 1日(火)

行程 7:00 JAいび本店=8:30 冠山登山口~10:05山頂~10:30 冠平で昼食~ 12:00 登山口=揖斐 1/2.5万地図は[冠山]

 

☆ 冠山、美濃徳山の地名によると、カンムリサン、標高1256m、冠とは頭に被るものの総称で、この山の姿は、引立烏帽子の形と見られる。引立烏帽子は、武士が兜の下に鉢巻でしめて着用したもの。冠山は荒々しい絶壁が多く、荒武者を思わせるような山であり、烏帽子に相応しい山である

 徳山民謡に「磯谷 磯倉 白谷 権現 冠塚でも徳山一かよ」「憂いは馬坂 辛いは冠 法の遠いは田代谷(※1)」と歌われ、近くの道は越前越えの難所であった。この越前側の街道には、楢俣村、田代村、河内村、志津原村、稲荷村があり、徳山村との交流が盛んであったという。志津原村で生産された挽臼や砥石は、徳山村でもよく買い求めたという(池田村史)。婚姻も多くあった

 天正3年(1575)一向一揆の折、本巣郡真正町中野城主、原彦次郎は、信長の配下金森長近の命を受け、奥池田一族とここ冠峠で戦ったとある(西谷村史)

 新日本山岳誌によると、以前は3コース(※2)登路があったが、廃道になり、代わって峰越林道(国道417号)ができ、[現在の冠山峠からの登山道で]多くの登山者でにぎわっている。とある [ ]オーナー書き足し

 

8:17 まずは林道からの冠山

 

8:49 登山口から歩き出して20分ほどで現れた冠山

 

9:41 冠平の真ん中に置いてあった石、裏に” 2021.7、WA ROCK AICHI ハナ ”と書いてあった。今はやりの「ワロック」、絵はかわいいと思いますが、置いて帰るのか如何!!

 

9:55 イワショウブ(冠平から山頂間に咲く)

 

9:56 カライトソウ(同)

 

9:59 リンドウ(同)

 

10:07 山頂で記念写真などして、下山、冠平で昼食、駐車地へ

 

☆ 今日の反省など

・一昨日の畑仕事で私が腰を痛めた(今年2度目)、金草岳の予定だったが、冠に変更

・冠平の手前の登山道に切れ目が入った赤テープが落ちていた。礼は登山者の名前か?、付けた赤布は取って帰ってほしい。その前に登山道のある冠山に赤布が必要か??

 

・午後から天気が悪いとの情報あり、冠平で少し雨が来たが、結果、楽しい登山、いい1日でした

 

※1 憂いは馬坂 辛いは冠 法の遠いは田代谷

 憂いは馬坂→ キツイ馬坂峠を越えるは憂鬱 辛いは冠→ 冠峠を登るのは急坂で辛い 法の遠いは田代谷→ 冠峠を越えて田代まで行く道のりは遠かった」← 私なりの解釈、「権現」とは能郷白山のこと、「冠塚」はわからない

 

※2 以前は3つの登路があった?

1 現在の塚椿隧道終点、ヒン谷とシタ谷の間の尾根(通称「坊主尾根」※3)から1282m地点の県境から西へ上る

2 また、田代谷から登り、1282m地点から西へ

3 北側の林道を利用し、1058m地点、1155m地点を経由して冠山へ?← 冠山林道(峰越林道)ができてないのでコレはない

3 8年ほど前、シタ谷を遡って冠山を南からの登った猛者(5人ほど)がいたが、そのコースが登路とは考えにくい

 あなたは、どう想像しますか?

 

※3 昔、誠照寺のお坊さんが徳山に来られた道、坊主尾根と呼んだら失礼です

 

★ 参考

 旧馬坂峠にある石碑(2013.11.17撮影)

「うい(憂い)は馬坂、つらいは冠、のり(法)のながいは田代谷」とあり。この石碑、昔(明治時代?)からあったと思ったら、徳山ダムができたころ誰かがあげたと聞いた(がっかり)

 

通称「坊主尾根」から撮った冠山(2016.3.21撮影)この角度から撮った尖がった冠山が私は好きです。山の南側は絶壁なので雪が積もらない

!!

 

参考2(奥揖斐の峠)

・馬坂峠は、旧徳山村徳山から現本巣市樽見へ行く峠、旧揖斐川町へ行く道は杉原道

・藤橋村史(下)p162には

 八草峠(川上~木之元町土倉)、鳥越峠(大草履~浅井町高山)、新穂峠(諸家~伊吹町甲津原)、扇谷越え(櫨原~西谷村温見)、冠峠(塚~池田町田代)、檜尾峠(塚~池田町楢俣)、高倉峠(塚~今庄町瀬戸)、夜叉ケ池越え(門入~今庄町岩谷)とある

 は徳山村と関係あるもの。扇谷越え(徳山村史p124では杉ノ谷峠)、夜叉ケ池越えがどこを通ったのかが、わからない

 

 


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