奥揖斐山荘

奥揖斐の山、揖斐の伝統文化や料理など紹介

門入 弘法穴 No212 0605

2021-06-05 04:51:41 | 奥揖斐の歴史など

弘法穴(旧揖斐郡徳山村門入の茂津谷右岸)

No112 2021年 6月 5日(土)

No111コウモリ穴に続き、弘法穴を紹介します

 

☆ 弘法穴6度目の挑戦で探す2017 年9 月2 日

 茂津谷(西谷川支流)にあるという弘法穴(下記※2)については、Iさんがどうしても行ってみたいところ

① 2015.10、② 2016.10.1、③同10.22、④ 2017.5、⑤同6.6 と弘法穴探検を5回挑戦したが見つけられず総て敗退

 Iさんは、5回挑戦しても屈せず、昔弘法穴で働いていたN氏に会って絵図を書いてもらい、門入おこし協力隊(下記※3)としては5度の挑戦で見事に弘法穴を発見した

 

写真ー1 Nさん(揖斐川町在住)に書いてもらった絵図

 

 当日の探険にあたり、Iさんに見通しを聞いた。Iさん曰く、Nさんは、弘法穴は茂津谷を上流に向かって右側最初の谷の左の谷。右岸の大きな平(ワラビが多くでる平)の直前の谷、穴の標高は谷入口から尾根へ1/3 くらい登ったところと聞いた。都合3 年で延べ5 回も皆で探したが、今日見つけられなかったら、これをもって私は最後にしたい。と

 今回は6人で挑戦。絵を元に穴は、※1でいうアオミガボラと確信してI山荘を出発。谷から数十メートル登ると谷は二つに分かれ二班に分かれて谷を登る。すると15 分そこらで右に登った班から“あったー”の声。穴の大きさは、幅5 メートル、高さ1.5 メートル、入口付近は10 畳ほどの広さで、左の穴に入ると中は奥深く続いていた。3 メートルほど更に進むと真下に掘られた穴があり、蝙蝠が逆さにとまっていた。穴に落ちると危ないので、その先へは行かなかったが、ライトを照らしても明かりは奥へは届かなかった ※1美濃徳山の地名p247⑰、茂津谷右岸の沢

 

写真ー2 13:07 弘法穴から外を見る

 

写真ー3 弘法穴右手の穴:すぐに行き止まり

 

写真ー4 左の穴:この穴から中に入ると上の穴、下の穴あり

 

写真ー5 左の穴を入ると上の穴(正面)と下に穴(立て穴)。下穴は落とし穴みたいで、跨ぐのが怖く、ここで引き返した。第7回調査ではロープ(命綱)を持っていったので、この穴を越えて先を調査した

 

写真ー6 穴内側から外を撮影

 

写真ー7 弘法穴全体 2018年10月23日 大垣63のKさんと再再度訪問時撮影

 

写真ー8 茂津谷から弘法谷(青実洞)を写す=この谷を登る

 

☆ 反省など

・2回目の探険は、岩穴谷(青実洞の2つ上の谷を登った)、標高800m付近からトラバースして上流へ進むが藪がひどく目的とした場所に近寄れず。9人参加

・3回目は、遺跡ウォーカーのデータ参考に青実洞を登るがわからず、時間があったのでその上流のジャリボッタ(谷の名)も探した。3人参加

・4回目は、昔作業した人の絵で岩穴谷右岸に水飲み場と宿泊小屋が載っていたので、そこ中心に探すが、探せず。同じ道をくだるのもと考え、尾根まで登り、三角点「船ヶ丸」経由で門入に戻った。今回も見つけることができず、参加者声も出ず。5人参加

・5回目は、写真ー1の図でもって青実洞へ行くが探せず。3人参加(私は欠席)

・6回目、6人で探し当てる(バンザイ)

・7回目、洞窟の寸法などを測りに行った。7名参加

☆ 穴を見つけたのは、Y隊員、はっきり言って偶然!!、今思えば、奇跡だったと思います

 

☆ 翌年(2017年)、11月 4日に再調査

再調査の模様その1

 

再調査の模様その2 右上&左の穴上、コウモリの襲撃を受ける

 

※2 弘法穴=往古から採掘された謎の鉱山穴で、実際昭和30年ころ5年ほど採掘していた。以後忘れられ、鉱山跡への道はやぶの中に消え去り、近年現場を確認した旧村民はいない。弘法大師が掘ったという伝説の水銀鉱山穴。昭和20年代後半には地質学者が現地を調査して、高濃度の水銀を検出している(大垣山岳協会機関紙わっぱ2017.1.15から抜粋) 

 

※3 門入おこし協力隊=Iさんの提案で当時の徳山ダム管理所職員数名(うち一人が事務局)、揖斐川町役場職員数名、イビ電Y氏、私、その後門入を訪れる登山者(大垣SK、大阪WK)、新聞記者(T.G2社)も合わせ延べ23名参加。弘法穴再調査後、協力隊メモ完成・全員に配布したところで自然解散・・現在、奧揖斐山荘登山部がその趣旨を引き継ぎ活動中

 

 表紙、裏、目次、本文、参考記事込みで全58ページ。イビ電のY氏が毎回メモ、私が撮った写真に合わせ、Iさんに内容を確認してもらい、事務局は転勤したので私が編集・印刷した(非売品)

 

☆ お詫び 岐阜県立図書館が 6月20日まで休館のため、金箔細工と山梨の木の関係調べれていません。しばしお待ちを!!

 

★ 三つ目の穴、カワウソ穴は、「カワウソ穴探検」2019.11.18でブログアップしています。ご覧あれ~

 

 

コビクラ(小飛倉)の滝(黒谷支流)2017.9.3 撮影 黒谷本川から約20分です

 

★ この一品(美味)

 破竹(筍)の先端の柔らかいところを除いてせん切りし、鯖缶(水煮)と唐辛子(輪切り)にイチビキのつゆでもって辛めの味に。我が家の竹藪の破竹は5月初旬から出~ぼちぼち終り。今は真竹のタケノコが出ています 6/4夜料理


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1 コメント

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弘法穴探検について (土田)
2021-06-05 20:21:35
奥揖斐山荘さん 土田です。
早速の弘法穴探検投稿を有難うございます。不動山、不動滝、弘法穴と熊野修験を感じ、古代の山の民の活動がみえるようです。しかしあの広い山地内で見つけるなんてIさんの執念が感じられ、敬服する次第です。
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