奥揖斐山荘

奥揖斐の山、揖斐の伝統文化や料理など紹介

安全登山を考える No288

2022-03-22 17:51:25 | その他

安全登山を考える

2022年 3月22日(火)

 今朝、山友N氏のブログを拝見した。内容にグループ登山で先頭と後尾との間が空いて起きた苦い思い出(遭難事故)のことが書いてあった。その内容を読んで、同じような事故を繰り返してはいけないと、改めて考えた

 事故の内容:先頭と後尾が離れ、間に残された女性1人が道を外し行方不明に、その女性が夫に携帯電話で救援、夫がヘリコブターを呼ぶ、警察からの連絡で消防団も出動する、結果女性はヘリで救出されたが、その山岳会は警察署でしっかりお灸をすえられたとのこと

 

隊列を組んで間隔(1.5~2.0m)あけ歩く ブログNo287より

 

★1 私が入っていたさいたま市の山岳会、雪が残る春の谷川岳、巌剛新道を10人で登ったが、登山者のレベルで3組に分け、3人(CL、SL、SL)リーダーが付き別行動で歩いた。3組は毎正時無線で互いの安全を確認し、最後は出発地点に戻る。これだと行方不明者も出ないだろうが、山行自体は面白くない(この時私はその会の新人で、事前に私の実力を見るため会員2人が私と民営の室内壁で4時間ほど岩登りの訓練をさせた。私は転勤族でこの会は岐阜、大阪につぎ3つ目の山岳会でした

★2 次に転勤して入った名古屋の山岳会、先頭はサブリーダー(SL)が担当、チーフリーダー(CL)は最後尾にいて、離れないように指導するのは当然、参加者の体調なども確認する。この会は地図読み、岩登り、雪山などいろんな講習会を開き、安全登山を徹底した

★3 愛読書のコラムに書いてあったことなど紹介

・赤布:下山のとき、赤布をつけておいたとしても次の目印を見つけられなくなってしまうことがあります。磁石があっても微妙な方向が分かりにくい場合もあります。こうしたとき(中略)、1人が今ある赤布のところに止まり、他の人が次の赤布を見つけるまで待つ、その繰り返しで進む

・今はヤマップなどがあり、ヤブ山でない限り赤布を付ける人は少ないと思いますが、赤布は手袋を外す手間が要らないので、帰りここは危ない(別の尾根へ行きそうなところなど)と思うところは必ずつけます。昨日の湧谷山、私は3本付けたが、同行のOさんも1本付けていた

・とっていいのは写真だけ:これから山菜が出る季節。所有者のいない山林などありません。河川敷に生えているワラビ、土筆はともかく、山に入って山菜(特に松茸、山芋)を取るのはやめましょう(泥棒です)。所有者と喧嘩になります、これも安全登山の範囲!!

・折たたみ傘:林道や東海自然歩道では傘をさすとありますが、私は絶対にすすめません。雨の日、傘をさして歩いて丸太3本の橋で滑って落ちて亡くなった人を知っているからです。ザックに水筒や小さな袋類を付けている人を見かけますが、それも薦めません。何かに引っかかって転んで怪我しますよ!!

 

歩くコースは前日までに自分で作ってみるのもいい

 

☆ 安全登山の結論など

・山に行く前日までに、地形図で、ヤマップで、明日行く山の地形・コースをしっかり頭に入れておこう

・下山時は、途中・途中に現在位置を確認し、別方向に降りていないかを何度も確認しよう(特にヤブ山)

・大勢(10人以上)で登るときは無線機を活用。以前雌阿寒岳ですれ違った20人くらいのツーリズムは前、中、後ろ3者が無線機で「これから2人が降りてきます」なども通信していた

・怖い・体調やばいなど思ったら、すぐにリーダーと相談しよう。中途半端な気持ちで登ったら事故のもと、皆に迷惑をかけます

・経験、知識、体力、装備・・・明日行く山と今の自分の実力を、今一度考えよう

 

コメント (1)
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