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大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

福島から避難の内科医 宇都宮で開業

2012-09-09 17:00:00 | 学習
福島から避難の内科医 宇都宮で開業より転載
(8月28日)下野新聞

 東京電力福島第1原発事故の影響で、福島県浪江町から宇都宮市内に避難している医師玉井紀男さん(43)が今夏、同市末広2丁目に内科・消化器内科を専門にする「ファミリークリニックたまい」を開業した。内科医の父親康裕さん(69)が浪江町で営む診療所で地域医療に携わってきた玉井さん。福島に残してきた患者への思いに揺れつつ、「栃木でも地域に根ざした医療を」と新たな決意で再スタートを切った。

 東京都内や県内の病院に勤務していた玉井さんは2006年から、約30年前に康裕さんが開設した浪江町の「玉井医院」で働き始めた。医療過疎地で、診療科の内科以外や時間外も対応。「病気を診るというより、患者の家族背景や人生までみていた」と振り返る。

 東日本大震災翌日の11年3月12日早朝。着の身着のまま避難所に入り、報道で原発事故を知った。脳性まひで足が不自由な当時中学1年の双子の長男、次男は、それぞれ車いすを使っている。「ここに長くはいられない」と痛感した。

 避難所で患者の高齢女性から「先生がいるならここでも安心」と声をかけられた。患者を置いていくことになる-。葛藤し、悩んだ。が、「子どもは何より守りたい」。同3月中旬、やはり医師の妻三千子さん(44)の実家がある宇都宮市へ避難した。

 義父が経営する同市末広2丁目の診療所を手伝いながら、週に数回は福島県内の避難所や仮設住宅を訪ね患者の診察を続けた。義父から後を継ぐことを勧められたが、何とか福島で診察を続けられればと思っていた。

 ところが今年1月、義父が急死。義父の患者を思い診療所の継承を決断、6月下旬に改装し「ファミリークリニックたまい」を始めた。康裕さんも週に1回、新診療所の手伝いに来る。浪江町から本県に避難している患者らも、開業を知り訪れているという。

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