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「今度、樺沢紫苑さんが『3つの幸福』っていう本を出すんだけど、そもそも幸せって何だと思う?」
「達成感?」
「やり切った感?」
「おんなじじゃん!」
これは、同僚F君と夕方のランニングをしていた3月の中旬の会話。
「精神科医の樺沢先生は、幸せを感じているときに、脳内で何が起きているか?に注目して、幸福物質が分泌されているときに、幸せを感じると主張しているんだよ。」
「じゃぁ、幸福物質が出るようなことをすればいいんですね?」
「そうその通り。1つ目が、セロトニン。2つ目が、オキシトシン。3つ目がドーパミン。
F君の言っていた『達成感』は3つ目のドーパミンに関することだね。」
ここまでは、以前から樺沢氏が主張してきた内容。これを1冊の著書にするということは、脳内物質の出し方を詳しく解説する本なのか?と予想して、アマゾンでポチっとした。
樺沢氏が主張する、幸せの3段重構造。
土台に来るのは、「健康」。まず、心身の健康を整えることが何より大切。「睡眠」「運動」「朝散歩」を最適化していく中で心身の健康が整えられていく。これは、セロトニン的幸福。
自分の健康が確保できたら次に来るのは、「つながり」。パートナーとのつながり、家族とのつながり、同僚とのつながり、ペット・植物とのつながり。自己と違う他とのつながりによって、オキシトシンが分必され、癒され感を感じる。これが、オキシトシン的幸福。
最後に「成功」「達成感」。これを味わっているときに分泌されているという脳内物質の名前を取って、ドーパミン的幸福。
セロトニン→オキシトシン→ドーパミンの順番をたどることが大切。セロトニン的幸福(心身の健康)をないがしろにして、ドーパミン的幸福(仕事上の成功など)を優先すると体を壊したり、家庭を壊したりしてしまうことは想像に難くない。
私のブログでは、普段セロトニン的幸福に関わる内容をよく取り上げている。
今回は「ドーパミン」に絞って、3つの気づきとTO DOを書いていくこととした。
①「制限する」(P258)
本書では、チョコレートを食べることを制限したグループと制限しなかったグループでは、制限したグループの方がその後チョコレートを食べた時の満足感が優位に大きいという実験結果が紹介されていた。ドーパミン的幸福は逓減する、劣化しやすいということだ。これはよくわかる。いつも、ごちそうを食べている人には、そのありがたさが分からないのだろう。普段粗食だからこそ、晴れの日のごちそうに価値を感じることができるのと同じだ。樺沢氏自身も「お酒のマイルール」を決め、健康的に好きなお酒を楽しんでいるとのこと。私も「お酒のマイルール」を作っている。それは、「休みの日の前日しか飲まない。」ということだ。翌日仕事がある時には飲まない。これは、アルコールが睡眠によくない影響を与えるからだ。学生の頃から経験的に感じていたことだが最近、著者の本で改めて読み、納得し「マイルール」としている。また、普段のまない代わりにいわゆる週末だけ飲むので、発泡酒的な飲料ではなく、ビールを買ってもトータルの値段は安く上がる。それが習慣になってくると、金曜日の夜はおいしいクラフトビールを売っているお店で、新しくおいしいビールを探す、開拓するという楽しみも味わうことができる。惰性的に安いお酒を毎日飲むよりも休前日だけとお酒を飲む日を絞り、しかも、350缶を妻とシェアしているので、2種類飲んでも量的には安全圏内。経済的にも家計を圧迫しないで済んでいる。
1つ目のTO DO
「アルコールについて成功している『制限』を他のものにも広げる。」
・例えば、走った日だけおやつを食べることができる。
・テレビドラマは、1つに絞る。
さて、続くだろうか?
②目標は達成できなくてもドーパミンが出る(p277)
ドーパミンは自分で目標を設定して、その目標に向けて頑張っているときに分泌される。仮に目標を達成できなかったとしてもドーパミンは分泌され、幸福度が上がると書かれている。サルを使った動物実験の様子が興味深い。音が聞こえてボタンを押すとジュースが出てくる。サルのドーパミン分泌量は、ジュースを飲んでいるときよりも音が聞こえた時の方が多かった。ジュースが出る確率50%の時が一番分泌量が多かった。つまり、成果を得た時よりもそこまでの過程に幸せを感じるということだ。例えば、海外旅行の計画を立てているとき、最高にワクワクする。実際に行けても行けなくても「どこで食べようか?」「何を買おうか?」「どこで遊ぼうか?」「有名な観光地は?」「潜水艦に乗るか?」など考えているだけでもワクワクする。皆様にもそんな経験がきっとあるでしょう?
私も「野辺山ウルトラマラソン(100キロ)」時間内完走を目指して、練習をしているときに充実感を感じる。「今日は50キロ走」と練習メニューを決め50キロ走れた時の達成感はそれは大きい。しかし、30キロで練習を断念したとしても走っている最中は幸せ。確かに、残念ではあるけれど「次は、もう少し長く走るぞ!」と新たな闘志が湧く。仮に、そのような目標が無かったとしたら、ずいぶんと味気ない人生になってしまうのではないだろうか?と思う。
2つ目のTO DO
「目標を設定する。」
最近は、感染症拡大のためランニングの大会が軒並み中止。または、縮小開催。感染予防のため私も1年以上、大会に参加していない。でも、練習はできる。大会ではない目標を立てて、計画的に練習をしていこう。チャレンジしていこう。具体的には、去年達成できなったので、今年もあきらめていた、
・「5000mを22分以内に走る。」を今年の12月までに達成してみせる!
③天職を見つける
・ライスワーク「生活するための仕事」
・ライクワーク「好きだからやっている」
・ライフワーク「その仕事をするために生まれてきた」→天職
仕事をするときに「楽しい」と思うとドーパミンが出る。すると、モティベ―ションが高まり、仕事の生産性が上がる。=成功する。という図式だ。
というわけで、仕事が楽しければ、人生が楽しくなる。自分にどんな仕事が向いているのかを見極めてステップアップしていくことが大事!なのは分かる。しかし、
3つ目のTO DO
ステップアップ≒転職をするには年を食い過ぎている自分としては、「どんな仕事が向いているのか?」を探すのは、現実的ではない。だから、
・今の仕事の中で、楽しみを見つけていく。
・新しいことに挑戦していく。(仕事上でもコンフォートゾーンを脱出し続ける。)
・第2の人生のターゲットを探し続ける。目標を立てて、チャレンジしているときにドーパミンが出るのだから、いつまでも、チャレンジし続けたい。
今回は、ドーパミンに関する気づきとTO DOを中心に感想を書き進めてきた。本書にはその他にも興味深い話題が満載だ。例えば、幸せになるお金の使い方。例えば、幸せになる食べ方。そのどれにも「一期一会」「今を生きる」という考え方が流れているような気がする。今まで通り、自分の健康に気を付け、家族とのつながりも大切にし、あわよくば、仕事上でも趣味の上でも目標を達成できるような生活を送れるようにやっていきたい。しかし、無理はしないよ。人生は楽しむためにあるのだから。
「今度、樺沢紫苑さんが『3つの幸福』っていう本を出すんだけど、そもそも幸せって何だと思う?」
「達成感?」
「やり切った感?」
「おんなじじゃん!」
これは、同僚F君と夕方のランニングをしていた3月の中旬の会話。
「精神科医の樺沢先生は、幸せを感じているときに、脳内で何が起きているか?に注目して、幸福物質が分泌されているときに、幸せを感じると主張しているんだよ。」
「じゃぁ、幸福物質が出るようなことをすればいいんですね?」
「そうその通り。1つ目が、セロトニン。2つ目が、オキシトシン。3つ目がドーパミン。
F君の言っていた『達成感』は3つ目のドーパミンに関することだね。」
ここまでは、以前から樺沢氏が主張してきた内容。これを1冊の著書にするということは、脳内物質の出し方を詳しく解説する本なのか?と予想して、アマゾンでポチっとした。
樺沢氏が主張する、幸せの3段重構造。
土台に来るのは、「健康」。まず、心身の健康を整えることが何より大切。「睡眠」「運動」「朝散歩」を最適化していく中で心身の健康が整えられていく。これは、セロトニン的幸福。
自分の健康が確保できたら次に来るのは、「つながり」。パートナーとのつながり、家族とのつながり、同僚とのつながり、ペット・植物とのつながり。自己と違う他とのつながりによって、オキシトシンが分必され、癒され感を感じる。これが、オキシトシン的幸福。
最後に「成功」「達成感」。これを味わっているときに分泌されているという脳内物質の名前を取って、ドーパミン的幸福。
セロトニン→オキシトシン→ドーパミンの順番をたどることが大切。セロトニン的幸福(心身の健康)をないがしろにして、ドーパミン的幸福(仕事上の成功など)を優先すると体を壊したり、家庭を壊したりしてしまうことは想像に難くない。
私のブログでは、普段セロトニン的幸福に関わる内容をよく取り上げている。
今回は「ドーパミン」に絞って、3つの気づきとTO DOを書いていくこととした。
①「制限する」(P258)
本書では、チョコレートを食べることを制限したグループと制限しなかったグループでは、制限したグループの方がその後チョコレートを食べた時の満足感が優位に大きいという実験結果が紹介されていた。ドーパミン的幸福は逓減する、劣化しやすいということだ。これはよくわかる。いつも、ごちそうを食べている人には、そのありがたさが分からないのだろう。普段粗食だからこそ、晴れの日のごちそうに価値を感じることができるのと同じだ。樺沢氏自身も「お酒のマイルール」を決め、健康的に好きなお酒を楽しんでいるとのこと。私も「お酒のマイルール」を作っている。それは、「休みの日の前日しか飲まない。」ということだ。翌日仕事がある時には飲まない。これは、アルコールが睡眠によくない影響を与えるからだ。学生の頃から経験的に感じていたことだが最近、著者の本で改めて読み、納得し「マイルール」としている。また、普段のまない代わりにいわゆる週末だけ飲むので、発泡酒的な飲料ではなく、ビールを買ってもトータルの値段は安く上がる。それが習慣になってくると、金曜日の夜はおいしいクラフトビールを売っているお店で、新しくおいしいビールを探す、開拓するという楽しみも味わうことができる。惰性的に安いお酒を毎日飲むよりも休前日だけとお酒を飲む日を絞り、しかも、350缶を妻とシェアしているので、2種類飲んでも量的には安全圏内。経済的にも家計を圧迫しないで済んでいる。
1つ目のTO DO
「アルコールについて成功している『制限』を他のものにも広げる。」
・例えば、走った日だけおやつを食べることができる。
・テレビドラマは、1つに絞る。
さて、続くだろうか?
②目標は達成できなくてもドーパミンが出る(p277)
ドーパミンは自分で目標を設定して、その目標に向けて頑張っているときに分泌される。仮に目標を達成できなかったとしてもドーパミンは分泌され、幸福度が上がると書かれている。サルを使った動物実験の様子が興味深い。音が聞こえてボタンを押すとジュースが出てくる。サルのドーパミン分泌量は、ジュースを飲んでいるときよりも音が聞こえた時の方が多かった。ジュースが出る確率50%の時が一番分泌量が多かった。つまり、成果を得た時よりもそこまでの過程に幸せを感じるということだ。例えば、海外旅行の計画を立てているとき、最高にワクワクする。実際に行けても行けなくても「どこで食べようか?」「何を買おうか?」「どこで遊ぼうか?」「有名な観光地は?」「潜水艦に乗るか?」など考えているだけでもワクワクする。皆様にもそんな経験がきっとあるでしょう?
私も「野辺山ウルトラマラソン(100キロ)」時間内完走を目指して、練習をしているときに充実感を感じる。「今日は50キロ走」と練習メニューを決め50キロ走れた時の達成感はそれは大きい。しかし、30キロで練習を断念したとしても走っている最中は幸せ。確かに、残念ではあるけれど「次は、もう少し長く走るぞ!」と新たな闘志が湧く。仮に、そのような目標が無かったとしたら、ずいぶんと味気ない人生になってしまうのではないだろうか?と思う。
2つ目のTO DO
「目標を設定する。」
最近は、感染症拡大のためランニングの大会が軒並み中止。または、縮小開催。感染予防のため私も1年以上、大会に参加していない。でも、練習はできる。大会ではない目標を立てて、計画的に練習をしていこう。チャレンジしていこう。具体的には、去年達成できなったので、今年もあきらめていた、
・「5000mを22分以内に走る。」を今年の12月までに達成してみせる!
③天職を見つける
・ライスワーク「生活するための仕事」
・ライクワーク「好きだからやっている」
・ライフワーク「その仕事をするために生まれてきた」→天職
仕事をするときに「楽しい」と思うとドーパミンが出る。すると、モティベ―ションが高まり、仕事の生産性が上がる。=成功する。という図式だ。
というわけで、仕事が楽しければ、人生が楽しくなる。自分にどんな仕事が向いているのかを見極めてステップアップしていくことが大事!なのは分かる。しかし、
3つ目のTO DO
ステップアップ≒転職をするには年を食い過ぎている自分としては、「どんな仕事が向いているのか?」を探すのは、現実的ではない。だから、
・今の仕事の中で、楽しみを見つけていく。
・新しいことに挑戦していく。(仕事上でもコンフォートゾーンを脱出し続ける。)
・第2の人生のターゲットを探し続ける。目標を立てて、チャレンジしているときにドーパミンが出るのだから、いつまでも、チャレンジし続けたい。
今回は、ドーパミンに関する気づきとTO DOを中心に感想を書き進めてきた。本書にはその他にも興味深い話題が満載だ。例えば、幸せになるお金の使い方。例えば、幸せになる食べ方。そのどれにも「一期一会」「今を生きる」という考え方が流れているような気がする。今まで通り、自分の健康に気を付け、家族とのつながりも大切にし、あわよくば、仕事上でも趣味の上でも目標を達成できるような生活を送れるようにやっていきたい。しかし、無理はしないよ。人生は楽しむためにあるのだから。