実はわたし、日本史を専攻していたほどの日本史好き
とはいっても、教科書で習うような堅苦しいのには興味はなく、歴史上の人物の生き方・考え方に興味をもっています
昨年ベストセラーになった「のぼうの城」という歴史小説があります
←本の表紙です
そこにでてくる成田長親=のぼう様がとってもとっても魅力的なのでご紹介します
「のぼうの城」は戦国時代のお話です。
戦国末期,秀吉の北条攻めにおいて,落ちなかった城が一つだけあった.それが,武州忍城,現在の埼玉県行田市に位置した成田氏の居城である.守るは,成田長親.のぼう様と呼ばれる.「のぼう」とはでくのぼうの省略形.領民からさえも,でくのぼうと呼ばれたのである.長親は,百姓仕事が好きで,暇さえあれば,百姓の仕事を見にでかける.そして,手伝おうとするのだが,これがうまくない.何をやってもうまくできない長親.しかし,だからこそ,長親は,領民からも,部下からも慕われる.
対するは,石田三成.三成が秀吉配下としてただ一度,自ら兵を率いておこなった戦い.秀吉が三成を引き立てるために,絶対に勝てる戦として選び,実は,内応が約束されていたのだ.しかし,そのことを知らされておらず,また,戦って勝つことに執着する三成は,相手が必ず戦ってくるように誘いをかける.
ここに,天正18年,500対2万の戦いが始まる.そして,...
ここに登場する人物は個性豊かで皆とても魅力的でかっこいい!長親の幼なじみで,筆頭家老の正木丹波守,その丹波守に闘争心を燃やす柴崎和泉守,若いながらもいや若いからこそ戦いを望む酒巻靱負,それぞれが,それぞれの戦いを精一杯に展開する.彼らのキャラクタが素晴らしい.
その中でも、とくに、魅力的なのはやっぱりのぼう様!!
全然役にたたなくて木偶のぼうとさえいわれているのに、百姓や部下に命をかけてまで愛されている人物
文章の件に、「何もできないんだ.それがあの成田長親という男の将器の秘密だ.それゆえ家臣はおろか領民までもが,何かと世話をやきたくなる.そういう男なんだよあの男は.」とあるが、何もできないことが彼の才能なのです何もできないけど、彼の自分の意志を貫く強さ、また万人に平等である優しさが人を惹きつけてやまないのだと感じます。
彼は言います。
「武ある者が武なき者を足蹴にし、才ある者が才なき者の鼻面をいいように引き回す。
これが人の世か。ならばわしはいやじゃ。わしだけはいやじゃ。」
この考え方は時代を超え現代にも通ずることだと思います
歴史上の人物の考え方から今を生きる術を学ぶこと、それはとても大切なことだとわたしは考えます
「のぼうの城」、歴史小説としてだけではなく、物語としてもとっても面白くかなりおすすめです!
みなさまも、ぜひぜひ読んでみてください
tomo
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