土の音(食育のグリーンノート&土の音工房)

「食と健康セミナー」(食養料理教室や講演会)の開催中。
「土の音工房」で、オカリナ製作販売・演奏・教室(初心者~)を主宰

インディアンハープが、グリーンノートにやって来た♪

2015-06-02 | オカリナ・心・癒し・ライアー
「インディアンハープ」が グリーンノートにやって来た♪

ベニヤで梱包された衣装ケースのように大きな荷を解くのに一汗かいたが、中から現れた年季の入った楽器を見て驚いた!

一般的には「アルパ」と呼ばれるが、アルパ(Arpa)はインディアンハープやラテンハープとも呼ばれ、ハープ(Harp )の‥ARP‥が由来のスペイン名だ。

オカリナとの合奏を何度か行ったアルパ奏者の方によれば、楽器に縁を持ったのはパラグアイで、譜面がなく口伝的(耳コピ的)に練習するのだという。

修理の必要があるにしろ、せっかく譲って下さった貴重な楽器だ。弾けるわけではないけれど、折々に音を出してあげることは楽器の状態を維持する大切なことでもある。

管楽器の原点が「磐笛→土笛・骨笛→オカリナ」などと考えれば、

弦楽器の原点は「弓琴→リラ・琴→ハープ」のように考えられる。

アルパ という名称で普及した背景は、当然スペインの新大陸征服(乗っ取り)戦争に繋がるから好まない面があるけれど、仕組みからは原点に近く、ギターを連想させる(写真の巻きネジ…)ような民衆的な楽器として惹かれる。
半音もなくシンプルで原色のような音色だ。現代ハープより製作しやすいように見える。
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☆興味のある方は、ポロンポロンと自由に体験をしに来てください♪音が珠玉のネックレスのように繋がるグリッサンドだけでも「ホォ~ッ♪」となります。

筆者が初めてハープに触れるご縁を頂いたのは、オーケストラアンサンブル金沢(OEK)の定期公演(2000.3.13)
で、グランドハープのソロ演奏を披露された 当時の吉村智子さん(現 上田智子)。ご自宅でグランドハープの体験をさせてもらった時、フランスでは多くの男性がハープを弾いているが日本の男性で関心を寄せられたのは初めて!と驚かれました。

実は、かつて正倉院の宝物である古代ハープの「箜篌(くご)」に惹かれていました。仕組みや製作法を知る手だてもなく福井にある当時日本随一のハープ製作所 青木ハープ を訪ねました。社長さんが親切に案内して下さってとても勉強になり、改めてオカリナにも音楽にも熱意を深めることになりました。

★自作ライアー (初)音出し♪YouTube:https://youtu.be/Yhr8Z8xOwb8

〈歴史〉
アルパの起源は昔スペイン人が南米にもちこんだハ-プを見て現地のインデアンが丸太をくりぬいたものをサウンドボードとして作ったハープに始まり、今では主にパラグアイ、メキシコからアルゼンチまで普及している。
なお、中南米では未だアルパ演奏家のほとんどが男性だとも言われる。日本に輸入されているアルパは、パラグアイ製が多いらしく重さは約7kgで持ち運び易い。

スペインによるアメリカ大陸征服・植民地化は、15世紀~17世紀。スペイン人を頂点とする厳格で抑圧的な植民地支配の体制が確立されていった。征服後の社会でスペイン人たちは圧倒的な社会的、経済的な力をもち、スペイン人の文化が至上のものとされ、インディオの文化は卑しく醜いものとされた。さらに、アフリカ大陸から多数の黒人奴隷が連行され、家内労働やプランテーションでの重労働に従事した。
ポルトガルによる植民地化と併せて、17世紀にはオランダやイギリス、フランスが侵入侵略、19世紀半ばからこの地域はラテンアメリカと呼称されるようになった。