土の音(食育のグリーンノート&土の音工房)

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文旦の 味と香気に 冴える朝♪

2015-02-27 | 食と健康
土佐文旦(ぶんたん)の 味と香気に 冴える朝♪

先日頂いた土佐文旦をほお張ると、口腔と部屋の中に特異な香気成分(ノートカトン)を含む爽やかな香りが広がる。
鼻腔最上部の粘膜に感知して目をパッチリさせてくれ、うま味が唾液をどっと湧き出させる。

小笠原の民謡「丸木舟」に出てくる「ザボン」とは「文旦」のことだった!
かつて筆者が帆掛け船で横浜から伊豆諸島を通り小笠原諸島へ渡った1980年に聞いて以来 脳裏に焼き付いた独特な民謡だ。
第二次世界大戦で アメリカに占領された小笠原諸島(ボニン アイランド)が、1968年 日本に返還された後、文化財に指定された。

幾らかの帰島民はいても小笠原特有の文化の多くが失われ、大勢の観光客や逃避的に移った若者も目だち、街はまるで東京都の一部を移植したようにも見えた。
筆者は有志らと「小笠原文化振興会」を立ちあげ、ガリ版刷りの「夢有民」を発行。共感者や販売してくれる店舗まで現れたのは嬉しかった。
核廃棄物を近海に海洋投棄したいと来島した科学技術庁の職員は、地元農漁協等の反対や私たち青年有志の微力な声に退散。

そんなこんなで、味わい深く自然な露地栽培の「文旦 (ザボン)」を有り難く頂いた。

♪「丸木舟」

 南の空のはて 波のはなさく島に
 浮き世を遠くみて 恋を語る2人よ
 心も 丸木舟に

 ザボンの色の月が あのヤシの葉にのぼる頃
 どじんの恋の歌に 胸はおどる2人よ
 心も 丸木舟に

 船は波にまかせ この身は恋にささげ
 つきせぬ想い かたるは夢の2人よ
 心も 丸木舟に

●丸木舟 YouTube : http://youtu.be/oyf0JRrbPCo

※【土佐文旦】:通常は自然な露地栽培物を指す。
ミカン科、ミカン属で、標準和名は「ザボン」 (学名 Citrus maxima )。ブンタン(文旦)や ボンタンとも。英名は Pomelo。
原生地は東南アジア・中国南部・台湾などであり、日本には江戸時代初期に渡来。グレープフルーツ・ナツミカン・ハッサクなどはザボンの血を引く。果皮の外側を乾燥させて咳止めや、食欲不振にも。