一日一トライ~”その記憶の記録”

陶芸を主に、自分の趣味や興味関心事、日々のNewsや出来事などを記憶のあるうちに記録しています。

Ⓘ‐29.ジャン・ジオノ著;「森に木を植えた男」考(2/2)~学んだこと

2023-08-19 07:00:00 | Ⓘ-ものの見方・考え方

 森に木を植えた男のような生き方は、古今東西類似した内容があります。
 直近のニュースでは、アフガニスタンで銃弾で倒れた医師;中村哲氏とも重なります。彼は、”病気の背景は干ばつによる水不足”であるとして、時には自ら重機を操り、大地に“命の水”をもたらそうと奔走した人です。
 また、江戸時代、禅海和尚によって掘られた「青の洞門」の話も有名です。和尚は、難所で通行人が命を落とすのを見て、ここにトンネルを掘ろう!と決心し、ノミと槌だけで30年かけて掘り抜いたとのことです。


 これらのことを含め、この物語をどう捉え、学び、自分は何をなすべきか⁉、立ち止まって考えをめぐらせる機会を与えてくれました。

1.信念と無償の行為
 まず、これは将来を見据えいいこと!と、己の信念をもち実践し、失敗を繰り返しながらもやり抜く=克己心を強さを感じました。緑豊かな土地になれば、羊のエサになる牧草もたくさん生えることを期待していたかどうかはわかりませんが、この森に木を植えた男に無償の行為=奉仕の心を強く感じました。自分の生活を振り返え、このような気持ちで取り組んでいることがあるのかだろうか?

2.生きる目標をもつ幸せ
 老人は、妻も子供も病気で亡くし、一人山小屋で羊飼いとして生きる糧を得ています。買い物はどうしているのかな、何日も人と話さない日もあるのだろうと想像します。そのような状況の場合、頭をめぐりよぎるものは何だろうとも。彼は、ドングリを植え緑の森をつくることを生涯のテーマにしたのです。日々の生活の中で、生きる目標をもてたことは幸せなことと思います。私の”生きる目標”は何か!?、とも。

思い出話】昔フランス国内を一人旅したことがありますが、計画の段階でこの「森に木を植える男」の舞台となった地=南フランスのプロバンスの森に行ってみたいもの!と考えたことがあります。しかし、フランスでもどこの国でも森はたくさんあるし、netで調べてもその町がどこにあるのかわかりません。あれこれ調べましたが、ベルゴン村も架空で迷宮入りしました。
 そこで、南フランスのプロバンスの何か所か旅程に組み入れることにしました。その結果、地中海沿岸のアルルアビニョンマルセーユニースに立ち寄り、この物語を回想することにしました。

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