一日一トライ~”その記憶の記録”

陶芸を主に、自分の趣味や興味関心事、日々のNewsや出来事などを記憶のあるうちに記録しています。

Ⓗ-6.「酒は百薬の長」は間違い!~少量でも健康のリスクがある

2023-07-15 07:00:00 | Ⓗ‐健康・長寿~情報編

 アルコールは少量・適量なら健康にいい、私も長年強く信じてきました。
 ところが、新しい研究が発表され、少量でも健康のリスクがある!ことが実証されました。酒なら何合まで、ビールならどのくらいーと、晩酌を楽しんできた人にとっては
、ナントとんでもない研究をしてくれたものか!との思いもわかります。どうせ寿命がきたら死ぬのだから!ーといったセリフも聞こえてきそうです。このことは、タバコが体に悪いと”定着”しタバコ産業が打撃を受けたように、アルコール製造業、販売店、飲食業などアルコール産業構造全体を変えてしまうような大変なことです。


 アルコールと病気との因果関係は、どのようなものなのでしょうか?
2018年、飲酒に健康効果があるとの主張を完全に否定する研究結果が、「ランセット」という一流医学雑誌に発表されました。結論は、アルコールは摂取量にかかわらず有害であると。この論文の信頼性は極めて高く、ワシントン大学医学部のガキドウ教授のグループが中心になり、アルコールの世界への影響を調査した結果をまとめたものです。


 

 この論文は、適度な飲酒は心臓をごくわずかに保護するかもしれないが、この利益を相殺する、がんその他の病気を引き起こすリスクを格段に高めることを発見したのです。

 長年、専門家たちは、「適度な飲酒は害にならない、あるいは有益かもしれない」と主張してきました。この論文は、2016年に全世界の男性39%、女性25%が日常的に飲酒していたこと、アルコールが280万人に死をもたらしたこと、アルコールは早死の第7番目の原因であり、全男性の死の6.8%全女性の死の2.2%はアルコールによるものと。加えて、飲酒量が増えるにしたがい、健康リスクは直線的に増加することから、飲酒量と健康リスクには因果関係があることになります。


では、飲酒はどれほど健康を損ねるのでしょうか?

 まったく飲まない人に比べ、1日1杯飲む人はがんや糖尿病などアルコールに関連する23もの健康問題のリスクが0.5%高くなる。このレベルの飲酒量であればリスクの上昇は非常に小さい(10万人当たり増加する死者は4人)。しかし、1日2杯飲む人はまったく飲まない人に比べ、健康リスクが7%も上昇する。

   そして、1日5杯飲むと健康リスクは37%も上昇する。

いえることはー
(a)アルコールは健康にはマイナス。飲まないのがベスト
(b)今飲酒していない人は、健康のためには飲み始める必要はない。
(c)すでに飲酒している人は、適量を超えて飲むべきではない。

健康を考えるなら、アルコールを飲まないいいことには間違いありません。しかし、職場や仲間との付き合いもあるし、全く飲まないのは辛いというのであれば、この論文を信じ、健康リスクを考えながら適量を飲むようにするのがおススメということになります。とりわけ、お酒愛好家・大酒家のヒト、こんなに美味しい、楽しいお酒をやめるのは忍び難いと思いますが、断酒!、ピンピンコロリのためにもやってみませんか⁉

コメント