旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

矢田寺(金剛山寺)

2020年09月17日 | 旅 歴史

奈良県大和郡山市矢田町に矢田寺(やたでら)があります。
 矢田山(やたさん)矢田寺は正式には金剛山寺(こんごうせんじ)という高野山真言宗別格本山で、矢田兵陵の中心矢田山の中腹にあり
 弘仁年間(810-824)に満米(まんべい)上人によって中興されました。上人自ら刻んだ地蔵菩薩像を祀り、地蔵信仰の中心の寺として栄えました。平安時代初期に本尊となった地蔵菩薩は日本最古の延命地蔵菩薩で国の重要文化財に指定されています。
 「矢田のお地蔵さん」として広く知られるようになり、繁栄していきました。創建当初は七堂伽藍で48坊を持つ大寺でしたが、戦乱などにより多くは焼失し、現在は矢田寺北僧坊、矢田寺大門坊、矢田寺念仏院、矢田寺南僧坊の4つの塔頭を総称して「矢田寺」と呼んでいます。
 広い境内には本堂、講堂、閻魔堂、阿弥陀堂、開山堂、御影堂などが建ち並んでいます。本尊の木造地蔵菩薩立像、木造阿弥陀如来坐像、木造十一面観音立像をはじめ、奈良国立博物館寄託の仏像、僧坊所有の仏像など国の重要文化財に指定されています。
 矢田寺の鎮守社である春日神社本殿は室町時代の建立で、国の重要文化財に指定されています。矢田寺は「あじさい寺」とも呼ばれています。境内にあるあじさい園には約60種1万株のアジサイが植えられ、6月から7月には咲き乱れます。

下記のサイトにもお立ち寄りください!
http://www.ueda.ne.jp/~ogino/japan/


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