旅と歴史

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元客自軒(旧紅葉館)

2013年08月20日 | 旅 歴史
 元客自軒(旧紅葉館)は福島県福島市上名倉字大石前地内の福島市民家園の中にあります。
 元客自軒(旧紅葉館)は福島市指定有形文化財で、福島市北町にあった割烹旅館の建物を移築復元しています。建築部材はすべて細かく、当時の町家造の手法に近く、略式化した数寄屋造りの手法がみられます。移築の時に、江戸後期頃の「客自軒」の原形に復したそうです。
 元客自軒の旧東棟は桁行14.49m、梁間5.44m、木造、切妻造り、平屋建て、杉木羽葺きです。旧北棟は桁行12.43m、梁間5.83m、木造、寄棟造り、2階建て、杉木羽葺きです。面積は旧東棟が75.07平方m、旧北棟が144.94平方mあります。
 客自軒は、幕末から明治初期にかけて福島では有数の割烹旅館でした。慶応4年(1868)、北南町の金沢屋に投宿していた奥羽征討軍の下参謀世良修蔵(せらしゅうぞう)を、仙台藩士が襲撃し、金沢屋の北側にあったこの客自軒に引き立てた後、阿武隈川畔で斬殺しました。悲惨な戊辰戦争の拡大につながった事件でした。
 客自軒は明治中期に所有者が代わり「紅葉館」と改名されました。その後、割烹旅館から下宿業にかわり、昭和61年(1986)に解体されるまで利用されていました。

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