虚空漂浪日記

魂の開放を求めて、右往左往。嫌われものの”宗教”の根本を捜し求める日記です。

上にあるごとく、下にある?

2006-09-09 12:06:45 | 宗教
思いっきり秋ばれ~!

”神の出現”まで話は進みましたが、皆さん、どう思いますか?
そんなことで神が出現するなんておかしい、と思う人もいるでしょう。
科学の世界では認められない!という人もいるでしょうね。

しかし、私が読んだ理論物理学の世界(科学の世界です)では、『「無」から始まったわれわれの宇宙』が論議されているようです。
少し引用しましょう。

『われわれの宇宙は「無」から「トンネル効果」を経て、ポロリと生まれた可能性が強く、・・・「無」から「有」が生み出されるプロセスがわかっただけでなく、宇宙がわれわれの宇宙だけではなかったことも明らかにされつつあるのです。』(「宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった」東京大学教授・佐藤勝彦著)

ここで「無」とは何でしょう?

同書には、こう定義されています。

『つまり「無」とは、時間も空間も物質も、文字通り何もない状態ということになります。』

この「無」から「有」=宇宙が生じる仮説(実証できないので、仮説としておきます)は、ビレンケンという科学者が発表した「宇宙創生モデル」というものだそうです。
こうして生じた「有」が、一瞬にして拡大・膨張してビックバン(火の玉)に至り、現在、私たちの宇宙が出来たと考えられているようです。

詳しくは、同書をお読み下さい。易(やさ)しく解説しているそうですが、頭が混乱すること請け負いです。

私は、今回のブログを書くために、部分的に同書を読み返していたのですが、面白い発見をしました。
それは、4つの力という記述です。

物理学上で現在分かっている力の概念は、①重力、②強い力、③弱い力、④電磁気力の4つで、この4つの力は「ただ一つの力」から枝分かれしたと考えられているそうです。

さて、面白い発見とは、ホピ族が、この「4」という数字に非常に拘(こだわ)っていることです。
神が誕生した第一の世界から、滅んで生き残り、滅んでは生き残りして、現在は第四の世界だと言っています。
母なる大地のシンボルは四角形であり、「四角形は一つの世界から次の世界へと霊的に再生することを表す。」のだそうです。
他にも「ホピに与えられた四枚の聖なる石版」「四日間の浄化の儀式」「東西南北へと移動した四つの移民団」「四本のモンゴク」「四つの祈りの羽」等々・・・。

ここでカバラを見てみましょう。
面白いことに、ここでも「4」という数字が出てきます。

「この空間が聖光で充満してから、・・・空無の外部暗黒を押し戻し撃退して創造した空間を光で充満させた一大光空間の中に、存在の四状、四界が形成されたのである。我々は、この充満した光を神と呼ぶことが出来る。・・・この四界の中の最高のものを霊界と呼ぶ。・・・。
この四界四状四存在は、次の通りである。
1.霊界(最高界)
2.聖心界
3.アストラル界
4.物質界(最低界)
四界が形成され、神は生命の木、十セフィロト、十光を生ぜしめた。」

また、神の秘名である四文字、Y(ヨド)、H(ヘィ)、V(バウ)、H(ヘィ)も「4」ですね。

※聖書(新共同訳)の用語解説をみると、主(しゅ)の項に、「・・・そのうち最も多いのがいわゆる神聖四文字YHWH(6500回以上)である。この語の正確な読み方は分からない・・・」とあり、ドーリル氏はWをVと表記している。

このように、無から生じた一点の力が、現代物理学では4つの力へと分岐してきたと考えられおり、はたまた、無から神が生じ、それは4つの(世)界へと拡がっていったというカバラの言い伝えに、何か共通のものを感じるのは私だけでしょうか?

それにしても、ホピ族は不思議な伝承を持っています。
それは、次回でお伝えしましょう。

では、また




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