泊原発再稼働、大幅遅れも…冷却用配管足りず
原子力規制委員会は4日、北海道電力泊原子力発電所3号機の再稼働に向けた安全審査で、緊急時に原子炉を冷却する「格納容器スプレー」という機器の配管が足りず、原発の新規制基準を満たさないと指摘した。
北電は、配管を1本から2本に増やすことを明らかにした。配管の増設は大がかりな工事になると予想され、「数か月では終わらない」(北電)という。同原発の再稼働は大幅に遅れる可能性が出てきた。
スプレーは、原子炉の緊急冷却が必要な時、格納容器内の天井部から放水する機器。新規制基準では、安全上、特に重要度が高いこうした機器につい て、1系統が故障しても深刻な事態に発展しないよう、複数系統の設置を求めている。しかし、北電は、配管の強度や耐震性の面から1系統でも十分と判断し て、そのまま審査を申請していた。
(2014年2月4日21時33分 読売新聞)
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