岩千晶のつれづれ日記

教育工学を専門とし,高等教育における学習環境デザインに取り組むママ研究者の岩千晶が気の向くままに書いている日記

全国私立大学FD連携フォーラムに登壇

2008年08月01日 | Weblog
立命館大学で行われた全国私立大学FD連携フォーラムに登壇させていただきました.これは大規模レベルの私立大学でFDの情報交換をしていきましょうという会合である.今回発表したのは,立教大学,早稲田大学,法政大学,関西大学,立命館大学である.

どの大学も専任の先生や事務職員の方が発表されていたわけであるが,唯一学生として参加(笑).とても立派な会議室で執り行われたのであるが,なんだかその場に一人浮いていたような気が・・・しなくもないが,発表はがんばった.

今回のテーマは「何を教えるかから何を習得させるかへの転換を目指して」ということで開催された.各大学のFD実施レベルの違いもあり,多少話のポイントに広がりを感じたが,各大学の実践がそれなりに見えてきた.

発表を聞いていて思ったのは大きく2つのこと.ひとつは,関大のFD推進レベルをあらためて確認できたということ.ほかの大学と比較してみると関西大学もそれなりにFDをしているのだなという印象を持った.もちろんセンターもないし,専任の教員もいないし,内容的にもまだまだ改善していくべきところはたくさんあると思う.けれど,いまある環境の中でできることはいろいろとやっていこうとしている大学なのだなと改めて思った.そして,そういう場に関わらせて頂いていることに感謝をした.

もうひとつはそろそろアカデミックな発表に移していかないといけないなということ.いまのFDの話は実践レベルの話が多くて,理論との結びつきとか一歩深めて普及するための手立てとかがいまいっぽ足りないように思う.

自分自身の発表を振り返ってもそう思う.今後はもっと文献にたくさん目を通して,実践から一歩踏み込んだアカデミックな発表をしていきたいと心から思った.