岩千晶のつれづれ日記

教育工学を専門とし,高等教育における学習環境デザインに取り組むママ研究者の岩千晶が気の向くままに書いている日記

北風と太陽

2006年11月17日 | Weblog
学生と接するときによく「北風と太陽」の話を思い出す。もともとは久保田先生がとある学生に言っていた話である。

学生を指導するにあたって「学生を厳しくしかって北風になってはいけない。あたたかく導いて太陽になるんだ」ということである。(北風と太陽の話はご存知ですよね!北風と太陽がどちらが旅人のマントを脱がせることができるか・・・というやつです・・・)

先日、とある授業で、この話をまた思い出した。この授業では導入教育で他の授業と比べてわりと課題が多い(と思う)。また授業では学生の参加型を目指していることもあり、個人やグループである事柄について考えることが求められる。だから自分で考えた意見を、それをグループで話合ったり、まとめたりすることも多くなってくる。

けれど学生にとってはその作業が億劫なこともあり(それにはいろいろな要因があって、私の授業の仕方が悪いというのもあると思うが)、授業に前向きに取り組まない学生も見受けられる。本当に少数であるが。

課題の一つである研究計画書を見ていても、「とりあえず枠の中を埋めてみました」というようなものがあった。そんなとき、私は悩める乙女になる。

私は、学生が興味をもって授業に取り組めるように話をしようと試みるのであるが、ときには学生に対して声を荒げて怒るべきときも必要なのではないか、、北風になるときも必要なのではないかと思う。いや、きっと必要だと思う。

けれど、それはどのタイミングなのかは非常に悩ましい。

そうして悩んでいる間に、怒るべきタイミングを失っていく私…。

今後も悩みながら、反省しながらすすんでいくのだろう。

うーむ。