見習い百姓のつぶやき

宮仕えも一段落、半農半Ⅹを本格化。農的暮らしとさまざまなⅩを悩んで、楽しんで一歩づつ。

因幡の八上采女と安貴王

2023-04-20 21:18:18 | 幸せに生きる

遠妻の ここにしあらねば 玉桙の 道をた遠み
 思ふそら 安けなくに 嘆くそら 
苦しきものを 
み空行く 雲にもがも 高飛ぶ 鳥にもがも 

 明日行きて 妹に言問ひ 我がために 
妹も事なく 妹がため 我も事なく 今も見るごと たぐひてもがも(534)

  離れて住んでいる妻は ここにいないし遠いから
  思う気持ちも休まらず つらくて泣けるものだから
  空行く雲か天高く 飛ぶ鳥にでもなりたいな
  明日行き妻と語り合い 妻は私のためにまた
  私は愛する妻のため たがいに無事でいようねと
  今も夢に見るように 身体を寄せ合いたいものだ

美人の呼び声高かった因幡の八上采女を娶った安貴王でしたが、帝と皇子しか采女を娶る資格のなかったその時代、ことが発覚して八上采女は国元へ帰されました。
安貴王は、帝の孫だったために咎められたのだとか。
何とも切ない出来事を歌った歌が万葉集に収められています。

それにしても、、、そんな時代だったと片づけてしまえばそれで終わりかもしれませんが、状況設定を少し変えると今も変わらないのかもしれませんね。

柿本人麿の悲恋
持統女帝が紀伊國へ行幸した時、柿本人麿は歌詠みでの随行を命じられ同行するのですが、、、
その頃、人麿は隠れて土方娘子という采女を娶っていたんですね。
その土方娘子が
人麿に会おうとして遅れて行幸に付き従った。

この時、高位高官にだけ禁令が解かれたのに、人麿は妻に会う事を許されなかった。
その上、高位の男に誘われて、仕方なく付いていく
土方娘子の姿を見た(涙)

黒牛潟 潮干の浦を 紅の 玉裳裾引き 行くは誰が妻(1672)
湯羅の崎 潮干にけらし 白神の 磯の浦廻を あへて漕ぐなり(1671)

しかし、人麿には、小舟を漕ぐことしか楽しみはなかった。
ですから、浦廻が恨みにかけてあるんですね。

歌聖と呼ばれ、古事記を作り上げた(?)天才人麿ですが、あらぬ罪をでっち上げられて流罪・
幽閉で生涯を終えたとのこと。
行幸での出来事は、人麿の生涯を象徴しているのかもしれません。
豊かな才能を生かすことのできる社会、大きな力によって切ない思いがかき消されない社会でありたいものです。

コメント (2)
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カラスノエンドウって、食虫植物!?

2023-04-19 18:05:14 | カムの宿


なんの写真?って思うと思いますが、、、
カラスノエンドウの花の先で、羽をバタつかせてあっちへこっちへという御仁、わかりましたか?
そう、蚊トンボなんですが、カラスノエンドウに捕まった?
え~~!?カラスノエンドウって食虫植物だった?ってことないよねえ。

カラスノエンドウの花が一つだけやけに揺れてる!と、気付いてからカメラを取りに帰り、写し終わって蚊トンボ君が解放されるまでが3分余り、、、

不思議な光景と不思議な時間でした。

素晴らしいコントラスト
裏庭の小ぶりで真っ赤なツツジが見ごろ、庭師さん曰く、恐らくン十万円で購入されたものだと思いますよって。
勿論、僕ではなくて、とても花が好きだっただろう元の持ち主の方が植えられた“霧島ツツジ“。
この霧島の赤が萌え出る若芽の薄緑と素晴らしいコントラスト。

実は、こんな、へ~~~!って思える光景は、お庭と植えられた木々、そして背景の田んぼと丘陵地帯が織りなす中に沢山あるのです。

新庄の地、本当に贅沢です。

初タケノコ
そんな素敵な環境の中で、今年初めての採ってきたタケノコの湯がき、小雨の降る中でしたが、何とも嬉しい。
多くの皆さんにはお配りできませんが、タケノコを見て喜ぶみなさんの顔が浮かぶって、最高の贅沢かもしれません。


最後に、咲き始めたばかりのボタンの花を頂きました。
部屋の中に入れると一気に開き始めました。
ボタンって、5月の連休とばかり思っていたのに、、、


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凄い音、2題

2023-04-16 11:59:50 | カムの宿


朝ごはんを食べていると、ガラガラッ!ドカン!ガッツン!と、飛行機から残骸でも落ちたのかという凄まじい音。

少し誇張し過ぎではありますが、、、
食事を終えて外に出てみると、、通路に瓦が落ちているじゃありませんか(@@

屋根をよく観察してみると、、、棟の熨斗(のし)瓦が一枚ありません(><
落ちた瓦をよく観察してみると、繋ぎとめている銅線が切れているようでした。

左官さんに電話をすると、まあ、半年ぐらいの間に直せば、というのと、災害じゃないから保険は効かないと思いますと。
保険で直せるんなら、この際、棟をやり替えてと都合よく考えていたのですが、そうは問屋が卸してくれず(^^;;

それにしても、経年劣化で棟の熨斗瓦が落ちてくるなんて、聞いたことがありませんでしたが、、、
まあ、昭和46年だか47年だかに建てられたものだから、これからもいろいろメンテナンスが必要かも。
でも、今日日の住宅は30年持てばというものですから、建て直しすることを考えれば、良しとしなくちゃですね。

怪獣と思しき鳴き声
そんなことを考えていると、怪獣の鳴き声とも思しきけたたましい鳴き声。
3月に入った頃からでしょうか、早朝このけたたましい声が聞こえるようになったのは。
窓から覗いてみると、今日も来ましたキジ君。

さて、パートナーは見つけたのかな?
恋人探しが始まって随分経っているから、きっと2世ができたんじゃないかな?


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女性が活躍して欲しい

2023-04-14 18:22:51 | 持続可能社会

島根県では統一地方選が終わり、知事と県議の顔ぶれが決まりましたね。
知事選は盛り上がりに欠けたので?
投票率が7ポイント下がりました。

賑やかだった県議会議員選挙・松江選挙区は、新人が4人立候補し全員当選、現職の二人が落選の憂き目を見ました。
新人4人が立候補し、白熱の厳しい選挙戦だったはずですが、投票率は3ポイント下がり、 53.44%でしたね。
市民は政治を見限っている表れなんでしょうか?

今回の選挙、当初から新人、特に市会議員から県会に挑戦された
皆さんって何がしたいのかなあ?と思ってきました。
財政が窮迫し、地方には(も?)政策の選択肢がほとんどないのではと思われる中だと思うので、だから猶更?ビジョンを語る候補者が見えない気がしています。

やはり、女性に活躍して欲しい
先日から、歌聖と称される柿本人麿に関する万葉歌の本や、人麿の生涯を中心にしたその時代の歴史を書いた本を読み返しています。
あたら才能が豊かで正義感が強かった故の?身につまされるような人麿の生涯を垣間見て、権力ってどうあるべきなのか?それは、実現可能なのかと自問しています。

以前から、トップは女性が良い!と思い、もっと女性が意思決定の場に参画すべきだと思ってきました。
が、人麿の時代にも辣腕を振るったであろう女性天皇や皇后が数多あったようですから、女性だから良いというものでもないのかなあ?と。
最近耳目をさらう“政治家女子48党”がらみの政治ショーは論外としても、やはり、本質的に平和主義者である女性に活躍して欲しいなあ。

政治への期待感が極端に乏しく、投票率が漸減する時代ですから、議会の議員って国も地方も1/3、1/4でも十二分かもしれません。

畑仕事
今日、やらなきゃ、やらなきゃと思っていた人参の種まきをしました。
隣の畝はジャガイモ、土寄せをなるべく横着したいと深植えしていましたが、やっと芽を出してきました。
雑草の勢いが半端なく、あっという間に雑草に埋もれる畑、畑仕事や庭の手入れに追われる季節です。

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イズメ、イズメ

2023-04-06 09:13:31 | カムの宿

生憎の小雨模様でしたが、友人の引っ越しの手伝い。
軽トラックに幌を掛けているのはことのほか役に立ちます(*^^*)

ただ、雨だからどうしても余計に積み荷が減ってしまう。
引っ越し先が近いから良かったけど、4往復、お天気が良ければ2往復で済んだんですけどね~(^^;;
ここ数日、荷物の片付けで大変だろうなあ、一人暮らしだから猶更。

そんな引っ越しを終えて、いつもの窓から眺める向こうの山、毎年目を楽しませてくれる山桜もいつの間にやらすっかり花を落とし葉桜。


裏庭の紅葉も若芽が大きくなり、7歳のお宮参りってところでしょうか。
もうすぐ13参り、古代の出雲の人々は“イズメ、イズメ”と喜びの声を揃えたそうですが、もうそんな季節になりますね。


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