2022年2月の還暦最初の旅行
2日目は友人の別荘訪問後、
彼女に勧められたココへ
水門の向こうにはアラティア
ティア湖があり、小さなダム
になっているんだそうです。
ここで「観光目的に特定の時
間放流している」と友人が教
えてくれ、ググってみたら2時
の回に間に合うことがわかり
遊歩道を下りて専用見晴台へ
着いて早々に始まりました
開始前にサイレンが鳴ります。
水門の下が少し開いている
一気にガっと開く訳ではない
なので水量は「こんなもの?」
すぐに水位が上がってきて、
岩だらけだった谷がみるみる
ソーダ色の急流に早変わり
この頃には相当水門が開き
水量がぐっと増しています。
上流のフカ滝と同じ、独特の
アイスブルースノーホワイト
流れ落ちる過程で空気を取り
込み、それが独特な色と泡の
ような形状を生むのだそう。
納涼というべき清涼な眺め
これはいい場所を知りました。
川下は緩やかになり、水中の
空気が抜けるのか、濃い色に
放流が止めば水の色も変わり
アイスブルースノーホワイト
ではなくなるのが一目瞭然
上から
放流していないとき
観光放流
(10時、12時、2時。
夏場のみ4時も)
計画放流
(随時)
ここはワイカト川流域で発電
を行う政府系電力会社マーキ
ュリーの9ヵ所の水力発電所
の1つ。水源のNZ最大の湖タ
ウポ湖からわずか13kmとい
う近さで最初の発電所であり
ながら、建設は1959年と9ヵ
所のうち7番目の新しいもの
アラティアティア水力発電所
(最大出力78メガワット)
これがアラティアティア湖全
容。タウポ湖から流れ出るワ
イカト川の一部をなす小さな
湖。すぐいっぱいになるため
年間1,200回も放流して水
量を調節しているのだとか。
(※観光放流にも重要な役割が)
一方で水力発電に必要な水は
トンネルを通じて1万8,000ト
ンの専用タンクに送られてタ
ービンへ。1メガワット(=100
万ワット)の発電には毎秒3.7
トンの水が必要だそうですが
放流で捨てているぐらいだか
ら水量は十分。ダダ漏れ分は
下流の8ヵ所での発電に活用
マーキュリーは水力、地熱、
風力と100%再生可能なクリ
ーンエネルギー発電を行って
います。政府出資率は51%
それ自体は素晴らしいのです
が、ここまでタウポ湖、元を
たどればトンガリロ山系の雪
解け水に頼っていると、万が
一トンガリロのどこかで大き
な火山爆発が起きたらどうな
るのかと考えても仕方ないこ
とをつい考えたくなります
それでも何かあれば制御不能
に陥り、生態系に壊滅的破壊
をもたらす原子力発電とは比
較にならないほどまし。壊れ
たら造り直せばいい。自然の
恵みとともに生きていこう