ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

ケアンズ行:ケアンズ駅

2021年12月03日 | オーストラリア:ケアンズ

2019年9月のお初のケアンズ


ショッピングセンターの奥に
隠れるようにあるケアンズ駅



1996年に再建され、ショッピ
ングセンターの駐車場の下に
プラットホームがあります。



誰もいないひっそりとした駅
2番線までしかなく暗く、職
員の姿もない、殺風景な光景

NZやオーストラリアの地方に
ありがちな、ピークが開業
早々に来てしまったような駅


鉄道建設が旅客ではなく貨物
を目的としているため、鉱物
や木材など輸送物資が枯渇す
ると輸送需要も後退します


地方部は人口が少なく旅客で
は採算が取れず、20世紀に入
ってからの自動車の普及でさ
らに需要が後退し、廃線とな
るか、観光鉄道となるか。


ケアンズ駅は後者の道を行き
列車の運行が続いています。


とはいえ、駅がここにあるこ
とすら知らずに来たので、掲
示で駅の歴史を紐解くと・・



ケアンズは周辺地域のハーバ
ートンで1875年に錫が、1876
年にはホジキンソンで金が発
見されたため、同年に港湾建
設が決定しました。1884年に
は錫輸送に鉄道建設も決定。


ハーバートンは海抜882mで
難工事が予想されました。途
中のバロン渓谷ではバロン滝
の滝口まで上昇するために、
15kmで15本のトンネル建設
という驚愕の工程を辿り、工
事を受注したジョン・ロブは
イタリア人が大半を占める作
業員数百人を指揮しました。

(※1912年のクイーンズラン
ド鉄道総裁による鉄道視察)


ケアンズ駅は1891年にテーブ
ルランズ鉄道駅として完成。

(※1911年頃のケアンズの鉄
道旅客。常夏の景色が人気に)


1919年には当局が鉱山会社
の私線を買収し、1924年に
はクイーンズランドの中心地
ブリスベン=ケアンズ間だけ
でなく西海岸パース=ケアン
ズ間も鉄道で結ばれました。

(※1950年代のケアンズ駅)


今は世界遺産のキュランダへ
の高原列車と、週5回、片道
25時間のブリスベン間の長距
離列車が運行されています。

いつかここに降り立つか、こ
こから乗り込む旅がしたい


どうりで周辺には古いホテル
がいくつもあったわけです


1886年創業のクラウンホテル

今は完全なパブ。NZやオー
ストラリアでよくある展開


レールウェイホテル

ここは短期長期滞在ができる
宿泊施設とうか木賃宿的場所
店舗は入居者募集中でした。


1926年創業のグランドホテル

ここも営業は1階のパブだけ
で2階はアパート代わりか。


クラウンとかグランドとか名
前からして時代がかってる


コメント
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