ニュージーランド移住記録:みたび

移住は帰らなくてもいい終わりのない旅。人生そのものも旅。そして気づき始めたあの世への旅。旅と夢限定ブログ

夢見:マオリの子

2017年08月03日 | 浅き夢見し
長い間大変ご無沙汰してしまいました。
更新していない間もご訪問下さった方々にお礼申し上げます。



1週間ほど前の夢。


経緯はわからないものの、家に小さな男の子が運ばれてきました。
意識がないのか、弱っているのか、とにかくぐったりと動かず
赤ちゃんという大きさではなく、2、3歳に見えました。


黒く硬いウェービーな髪でマオリの子だと思いました。
顔が少し汚れていましたが、外傷はありません。


ふっくらしたベビーファットが残る身体に張り付くように
襟のある格子柄のウエスタン風のシャツを着ていました。


張り付くように見えただけで、よく見るとシャツが濡れており
身体が冷たいほど冷え切っていました。


「これは尋常ではない」と悟った「私」は、男の子の服を脱がせ
自分も裸になって胸に抱き寄せました。
肌の触れ合う部分が驚くほど冷たく、男の子は眼を閉じたままです。
「私」は全身全霊で母性の塊となり、男の子を助けようとします。


そして二人羽織りのように男の子を抱いたままバスローブに包まり
古い洋館風の高い天井の廊下で、右の部屋のドアを開けました。
男の子をベッドに寝かせてあげようとしたのです。


ところが開いたドアの中は海の底のように壁から天井から真っ青で
ドアの前のダブルベッドには白髪の白人の老女が寝ていました。
ベッドもインテリアも白で統一され、美しくも寒々しい部屋でした。


「そうだこの部屋は貸し出したんだっけ。」
「私」は慌ててドアを閉めました。幸いテナントは寝入ったままで
ドアが開いたことには気づきませんでした。


「いつの間にあんな色に塗ったんだろう?」
一つ屋根の下に住んでいながら、「私」は知りませんでした。
「部屋中を真っ青に塗るなんて、私たちの発想にはないなー」
と思いつつも、男の子を寝かせたく慌てて真ん中のドアを開けると、


「あらー、みこと
今度もドアの前がベッドになっていて、知り合いの年配のキウイが
照れたように起き上がるところでした。


「あっゴメンなさい!そのまま寝てて。」
「私」は自分が半裸の上、その部屋を自由に使っていいと彼女に
言っていたのを忘れていたバツの悪さで、慌ててドアを閉めました。


「こうなったら、自分たちの寝室に連れて行くしかない。」
「私」は左のドアから寝室に入り、自分たちのベッドの上に
そっと男の子を寝かせ、バスローブで覆いながら添い寝をしました。
夫もいつの間にか居て、心配そうに男の子をのぞき込んでいます。


その時、男の子は急に意識が戻ったのかパッチリと目を開け
「ボクの物ゴチャゴチャにしないでよ。写真が65枚あるんだから。」
と驚くほどハッキリと言いました。


ベッドの上には男の子の持ち物らしい写真や小さなオモチャが
レジ袋から飛び出るように無造作に置いてありました。
チラリと見えた簡易アルバムには若い黒髪の女性の写真があり
その人が男の子の母親だと察せられました。


2、3歳だと思っていた男の子のしっかりした物言いに
「もっと大きかったんだろうか?」
と思うと、本人の意識が戻ったこともあり自分が半裸でいることが
居心地悪く、バスローブを着て立ち上がって夢が終わります。



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2つ目の部屋で寝ていた78歳の友人だけはリアルな知り合いで
男の子も青い部屋の老女も知っている人ではありませんでした。
家は自宅と同じ造りながら、もっと古く大きく天井も高い設定でした。


「この子を助けなきゃ!」
という最初の強い使命感が、意識が戻ったことで急速に萎えます。
極度の気持ちの集中と弛緩が印象にあるばかり。